地方都市T県奥志麻を舞台に、他人には見えない一冊の『本』に憑かれた少年・千里一條を中心に進む全3巻の連作。『本』は人生の分岐点で選ぶべき道を示し、そこへ現れる少女・叔美との出会いを起点に、夏休みの騒動、海への旅行、千里家の継承、秋の『真知廻』へと出来事がつながっていく。碧流やアカハ、千里十行らも交わりながら、地元の因習、タタリ、刺客、名跡をめぐる対立が重なり、選択と分岐を軸にした物語が続く。日常の中へ超常が入り込み、少年が家と土地に結びついた役目を引き受けていく構成になっている。各巻は夏の事件から秋の儀式まで時間をまたぎ、会話劇と対立が同じ舞台に折り重なっていく。

構造レビュー

こんな人におすすめ

この項目をレビュー
  • AI分析(あらすじ)

    現代伝奇や地方都市の因習、選択を迫られる物語を読みたい人

    内容を通報

    不適切な内容を運営に知らせます。虚偽の通報はお控えください。


    レビューを読む

作品Q&A

まだ Q&A がありません。最初の質問を投稿してみませんか?

質問を投稿するにはログインしてください。

質問を投稿

会員の質問は公開されます。回答は他の会員も投稿できます。

読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • ゲームブックの選択肢やパラグラフ番号を小説に落とし込んだ仕掛けが目を引く。
  • 現実の状況を本の形式で把握する発想が新鮮で、元ネタを知っていると遊び心を拾いやすい。
  • 他作品と地続きに見える舞台設定や小ネタがあり、シリーズファンは拾い読みが楽しい。
  • まったくの他人同士がぶつかり合いながら関係を作っていく流れに、王道の読み味がある。
  • ヒロインやキャラの見せ場に好意的な反応がある。

こんな人におすすめ

  • ゲームブックや往年のアドベンチャー形式に触れてきた読者。
  • 日野作品や『ハロー・レディ!』周辺の空気感が好きな読者。
  • 選択肢ギミックやメタっぽい構成を楽しめる読者。
  • 物語の勢いより設定や仕掛けを味わいたい読者。
  • 続編の余地やシリーズ接続を期待して読む読者。

人を選ぶポイント

  • ゲームブックの知識がないと、仕掛けの面白さが伝わりにくい。
  • 選択肢ごとに思考が挟まるため、物語のテンポは重く感じやすい。
  • モノローグや説明が長めで、展開が進まない印象を受けやすい。
  • 読みにくさや冗長さを指摘する声がある。
  • 単巻で強く完結するというより、続き前提の手触りが残る。

テンポ・読後感

  • 序盤の設定提示やギミック導入は引き込みがある。
  • 途中からは会話や内面描写が多く、進行はゆっくりめ。
  • 同じ話が続くように感じる読者もいて、密度はやや薄く映りやすい。
  • 王道寄りだが、テンポ面ではもたつきを覚えやすい。
  • 作品全体に日野作品らしい癖と読みづらさが混ざる。

キャラクターへの評価

  • 主人公の状況把握のしかたに個性があり、設定面で印象を残す。
  • ヒロインは可愛い、見ていて良い。
  • まったくの他人同士が少しずつ仲間になっていく関係性に好感がある。
  • キャラの役割がまだ見え切らず、続編で回収されそうな印象を持たれている。
  • 敵側や周辺キャラの設定は、好みが分かれやすい。

巻一覧

PG14
2014年7月 ISBN 9784891992712
この巻のあらすじ

地方都市T県奥志麻で暮らす千里一條は、他人には見えない一冊の『本』に憑かれていた。一條の人生が物語として著かれたこの『本』は、人生の重要な分岐点が訪れると、幾つかの選ぶべき道を示してくれるのだ。ある夏の日、そんな『本』に憑かれた日常を送る一條の前に、一人の少女が現れる。しかし、彼女との出遭いで開かれた『本』のページは、「世にも恐るべき選択視」で埋め尽くされていた……。 彼女ーー叔美は何者なのか!? これは、とある少年[ほん]と少女[しにがみ]が出逢う物語ーー。

PG14 2
2015年5月 ISBN 9784891993245
この巻のあらすじ

『14』の少女・叔美との出逢いから数ヶ月――― 叔美を救った代償として負った傷により、千里一條は夏休みの大半を棒に振ってしまう。 せめて残り少ない数日間の夏休みを謳歌するべく、『夏休みデビュー計画』を立てるのだが―――。 そんな中、姉の碧流が叔美を伴った海への旅行を提案する。 しかし、それは様々な思惑の交差する、地獄の社員旅行だった。 『タタリ』や『新たなるcS[刺客]』を前にした予想だにしない人生の分岐点で、 『本』はまたしても一條に『選択』を迫る。 待望のスラップスティック・ブックアドベンチャー、第二弾!

PG14 3
2015年10月 ISBN 9784891993610
この巻のあらすじ

奥志麻では、秋になると『真知廻』と呼ばれる、『ヒトデナシ』たちの宴が始まる。千里家を継ぐと決めた一條は、その席で長老たちから「名跡」として認められなければならない。何ごともなく予定通り進んでいるように思えたが、再び現れた千里十行によって事態は急転直下混沌とする。 「マイサンに資格がないのを証明しようじゃないか!」 長老たちの前で十行との対決を余儀なくされる一條を助けるべく、動き出す碧流、叔美、アカハたち。だが、全ては「名跡」を奪い取る為に仕組まれた十行の罠だった。 選択視を消し去る『力』を前に、選ぶ余地のない窮地へと追い詰められていく一條の『選択』は――― お待ちかねのスラップスティック・ブックアドベンチャー、第三弾!

星評価・感想

構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く

星評価 *

まだ感想はありません。