猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。
- イラスト
- —
- レーベル
- ポプラ文庫
- 刊行年
- 2025
- 巻数
- 1巻
- アニメ化
- —
猫を軸に、日常の行き詰まりや人間関係の変化を描くオリジナル・アンソロジーです。舞台は現代の日本で、遺産として受け継いだ猫、コインランドリーで出会う黒猫、老猫との同居、猫が集まる団地、社史に記される飼い猫など、猫と暮らす場面がそれぞれの物語の中心に置かれます。中心人物は、猫を迎えることで生活や考え方が少しずつ変わっていく複数の人物です。物語の軸は、猫との関わりを通じて日常の課題や孤独、家族、仕事、住まいの事情が動いていくことにあります。シリーズ全体としては一冊完結のアンソロジーで、複数作家による短編が猫という共通題材でまとまっています。続編や外伝は確認できません。猫を軸にした短編群として、生活の場面ごとの変化が並ぶ構成です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 猫が人と人の距離を縮める場面が多く、恋愛、家族、職場、老後まで幅広くつながっていく。
- ただの癒やし系に寄らず、ほっこり、しんみり、ユーモア、不穏さが混ざる短編集として読める。
- 会社を猫が支える話や、日常の中で猫がさりげなく効いてくる話が印象に残りやすい。
- 表紙やタイトルの通り猫愛が強く、猫好きの気分を満たす読み味がある。
- 収録作ごとにテイストが違い、作家ごとの持ち味を比べて楽しめる。
こんな人におすすめ
- 猫が出てくる物語をまとめて読みたい人。
- ほんわかだけでなく、少しひねりのある猫小説を求める人。
- 短編で気軽に読み進めたい人。
- 猫好きで、猫が人間関係や暮らしに与える変化を楽しみたい人。
- 収録作家のファンで、アンソロジー形式を好む人。
人を選ぶポイント
- 期待通りの全面的な癒やし一色ではなく、不穏さやブラック寄りの話が混じる。
- 作品によっては説明不足に感じたり、何を描きたいのか掴みにくいまま終わる。
- 短編ゆえに掘り下げや読み応えが物足りないと感じやすい。
- 猫の描写が徹底してリアルというより、物語装置として働く場面がある。
- 認知症や老いに触れる話は、読後に重さや引っかかりが残る。
テンポ・読後感
- 1編ごとにテンポよく読める軽快さがある。
- ほっこり、じんわり、少し怖い話が並び、温度差がはっきりしている。
- 冬や静かな夜に合う、あたたかい空気感がある。
- 余韻はやわらかいが、いくつかの話はひんやりした後味を残す。
- 全体としてはサクッと読めるが、作品ごとの振れ幅で印象が変わる。
キャラクターへの評価
- 猫は自由気ままでマイペースな存在として描かれ、人間を振り回しつつ支える。
- 登場人物は猫好きの熱量が強く、猫優先の価値観が物語を動かす。
- 老婦人、会社員、婚活中の人など、年齢も立場もさまざまな人物が出てくる。
- 人間側の孤独、迷い、葛藤が猫を通してやわらぐ構図が目立つ。
- 会社や家庭で猫が自然に受け入れられている描写が印象的。
巻一覧
この巻のあらすじ
いてくれるだけで満たされるーー 猫を愛する作家陣がすべての猫好きに贈る、 猫尽くしのオリジナル・アンソロジー!
荻原浩「猫は長靴を履かない」 叔父さんから遺産として譲り受けた猫のわびすけ。 わびすけが僕の生活にもたらしたものとはーー。
石田祥「ツレ猫婚」 35歳にしてお見合いをすることになった七緒。 やってきた男性は、究極の猫好きでーー。
清水晴木「いちたすいち」 人づきあいが苦手で不眠症気味の成美が、 コインランドリーで出会った黒猫。 ひとりと一匹の距離はすこしずつ縮まり……。
標野凪「猫のヒゲ」 娘の頼みで自分と同じ年の老猫を迎え入れることになった葛。 シマ子と名付けた猫との暮らしが気づかせてくれた、大切なこと。
若竹七海「神様のウインク」 世間から取り残された昭和の遺物・上ヶ丘団地。 その四十二号棟には猫がたむろし、ジゴク棟と呼ばれていた。
山本幸久「御後安全靴株式会社社史・飼い猫の項」 会社の創業五十五周年記念の社史づくりを担当することになった大立。 ここには歴代猫社員が在籍し、さまざまな危機から社員を救っていてーー。
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