『いただきますは、ふたりで。』は、食と恋を手がかりに人と人の距離を描くアンソロジーで、小説とエッセイを合わせた10本の物語を1冊に収める。舞台は、食卓や台所、外食の場面が自然にある現代の生活圏で、睦まじく見える関係の裏にある秘密、初対面の緊張、どうしても忘れられない相手への記憶などが、料理の一皿ごとに立ち上がる。各編の人物や状況は独立しており、食べることを通じて感情や関係の輪郭を見せていく。複数の書き手と食のエキスパートが参加し、10品の風景として並ぶ。物語は一つの長い筋を追うのではなく、料理ごとに異なる人物関係を切り取る形式で進み、恋愛、秘密、記憶、未練といった要素が食の描写と結びつく。甘い場面だけでなく、関係の温度差や言葉にしにくい感情も扱い、ひとつひとつの短い風景が並んで全体を形づくる。

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  • AI分析(あらすじ)

    食を軸にした恋愛短編や、複数の書き手によるアンソロジーを読みたい人。

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作品の魅力

  • 恋愛と食を軸にしつつ、甘さだけで終わらない重みや切なさがある。
  • 短編ごとに作風の違いがはっきりしていて、アンソロジーとしての読み比べが楽しい。
  • 日常のごはんや記憶に残る食の場面が、物語の感情をさりげなく支える。
  • 一穂ミチ、古内一絵、原田ひ香など、目当ての作家から読み進めやすい。
  • エッセイ編も含めて、読後にじんわり残る話と軽やかに読める話が混在する。

こんな人におすすめ

  • 恋愛ものでも、ほっこり一辺倒より苦さや余韻のある話を読みたい人。
  • 食べ物の描写をきっかけに、人間関係や人生の機微を味わいたい人。
  • 好きな作家の短編をつまみ読みしながら、新しい作家にも触れたい人。
  • 1冊で複数の温度感を楽しみたい、短編集・アンソロジー好き。
  • ホラーや霊的な要素が少し混ざっても気にならない人。

人を選ぶポイント

  • タイトルの印象ほど料理やグルメ描写が前面に出ない。
  • ふんわりした恋愛短編集を想像すると、重めでしんどい話が多く感じる。
  • 霊的な要素や不穏さが入る話があり、完全に軽い読後感ではない。
  • 作品によって当たり外れの感じ方が分かれやすい。
  • エッセイ編は活字が細かく、読みづらさを感じる人もいる。

テンポ・読後感

  • 1編ごとに空気が変わり、しっとり、切ない、少しホラー寄りなど振れ幅が大きい。
  • 全体のテンポは短編らしく読みやすいが、内容は軽快というよりじっくり噛みしめるタイプ。
  • 日常の会話や食事場面から、感情の深いところへ入っていく流れが多い。
  • 読後はすっきりよりも、苦さや余韻が残る話が印象に残りやすい。
  • 途中に入るエッセイが、重い流れの中で少し息をつける役割になっている。

キャラクターへの評価

  • ふたりの関係は、恋人同士だけでなく、腐れ縁、年の差、片思い、家族に近い距離感まで幅広い。
  • どの話も人物の感情が表に出すぎず、内側にある揺れや未練がにじ。
  • 強気で迷いの少ない人物や、動じない人物が印象に残りやすい。
  • 推し活をする人、食事を作る人、世間体に揺れる人など、生活感のある人物像が目立つ。
  • 一部の作品では、幽霊や不在の相手が関係性を際立たせる要素になっている。

巻一覧

いただきますは、ふたりで。 ─恋と食のある10の風景─
2025年1月 ISBN 9784101802992
この巻のあらすじ

美味しい食事の向こう側で、いまふたりの物語が始まる。ふたりの食卓に並ぶのは、決して甘いばかりのお菓子ではなかった。睦まじく見えるふたりの不穏な秘密。本能がかき乱される出会い。一言では言い表せない関係性、どうしても忘れられない人のことーー。食べて「なかったこと」にはならない濃厚な物語が気鋭の作家たちと食のエキスパートたちの手によって饗される。小説、エッセイに仕立てた10品の「恋と食」をどうぞ召し上がれ。

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