世界の遺跡・遺物・文献から、地球で人類と人外勢力の大戦が少なくとも三度起きたことが示される現代を舞台に、幼少期に鬼に家族を奪われた安条世羽が描かれる。世羽は鍛錬を重ね、大学受験の予備校に通いながら、人外駆除組織「浄化班」の一員として鬼やグールとの戦いに身を置く。物語は、その戦闘だけでなく、同じ予備校に通う乙野綴との距離感や、人外側の家族史、襲撃や監禁の記憶にも目を向ける。さらに、鬼の少年の視点から人間側の暴力と断絶を描く巻もあり、人間と人外の境界にある事情へ広がっていく。現代の学業、組織戦、個人史が重なり、過去の戦争の痕跡が現在の行動原理に影を落とす構成である。

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  • AI分析(あらすじ)

    鬼やグール、人外駆除組織、予備校での距離感、人外側の事情に関心がある人

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作品の魅力

  • 人外との戦いを軸にしたダークファンタジーで、絶望感のある世界観が強い。
  • 過去の大戦や組織同士の対立など、設定の厚みが読みどころになっている。
  • 主人公が特別な力に頼らず、泥臭く生き残っていく展開が印象に残る。
  • 簡潔で勢いのある文体が、重い内容でも読み進めやすくしている。
  • 人外側の視点や、敵にも事情がある描き方が物語の奥行きを出している。

こんな人におすすめ

  • 重くてハードな戦闘ものや、救いの少ない空気感が好きな人。
  • 復讐、怨讐、過去の因縁が絡む物語を追いたい人。
  • 主人公の成長や生存力をじっくり見たい人。
  • 人外、鬼、吸血鬼などの異形との攻防が好きな人。
  • 序盤から世界観や伏線を楽しみたい人。

人を選ぶポイント

  • 冒頭から悲惨な出来事が多く、精神的にかなり მძიმეい。
  • グロさや残酷描写が思ったより強め。
  • 物語はまだ序章寄りで、すぐに大きな決着はつかない。
  • 主人公の目的意識がはっきり固まっていない段階がある。
  • 人外側の事情まで踏み込むため、単純な勧善懲悪を期待するとずれる。

テンポ・読後感

  • ずっと緊張感が続く、重苦しくも先が気になる流れ。
  • 戦闘は派手さよりも、死と隣り合わせの切迫感が前に出る。
  • 文章は簡潔でテンポがよく、暗い内容でも読み進めやすい。
  • 序盤は説明と前提共有が中心で、じわじわ物語が動き出す。
  • 不穏さと引きの強さがあり、次巻を待たせる作り。

キャラクターへの評価

  • 主人公は巻き込まれ体質で、弱さや迷いを抱えたまま戦う。
  • それでも生き残る執念と、しぶとさが魅力として見られている。
  • メインヒロインは癖が強く、素直に読めない不思議さがある。
  • 仲間や周囲の人物も一筋縄ではいかず、関係性が不安定。
  • 人外側のキャラクターにも印象的な個体がいて、可愛さや不気味さが混ざる。

巻一覧

第四大戦 I 世羽黙示録 第1章
2024年5月 ISBN 4774765627
この巻のあらすじ

世界の遺跡・遺物や文献を詳細に分析すると、地球上では人類と人外勢力との世界規模の大戦が少なくとも三度行われたことが判明している。 主人公・安条世羽は、幼い頃に家族を「鬼」に惨殺されるも彼自身は無傷で生還。 成長した世羽は鍛錬を積み、大学受験の予備校に通う一方、人外駆除のための組織「浄化班」に所属し日々人外との戦いの場に身を置いていた。 果たして彼は、四度目の大戦を画策する人外の目論見を挫くことはできるのか……!?

巻末に電子限定書き下ろしSS「世羽独食録」も収録!

第四大戦 II 世羽黙示録 第2章
2024年8月 ISBN 9784774765884
この巻のあらすじ

鬼やグールなどの人外を駆除するべく組織された「浄化班」。その一員である安条世羽にとって、同じ予備校に通う乙野綴は特別な存在だった。

彼女の一挙手一投足が気になり、つい目で追ってしまう。世羽はふとしたきっかけでそんな彼女と親しくなり、食事をともにする間柄に。しかし、ときとして妙に積極的な彼女の言動が世羽を疑心暗鬼に陥らせる。

ついに思いきって真意を問い質そうとした世羽に、彼女が投げかけた予想外な一言とはーー!?

第四大戦 III 鬼譚
2024年9月 ISBN 9784774765952
この巻のあらすじ

少年は母親と二人、各地を転々として暮らしていた。荷物は最小限。宝物は国語辞典、DVDプレーヤーとDVD。たまに父親が姿を見せた。「普通」の少年ではなかった。由布鷹正には角があった。少年と両親は鬼だった。

ある日「人間」たちが牙を剥く。父を殺され、母とともに監禁されて、少年は身も心も壊されてしまう。環境保護団体アーシアンズの襲撃によって囚われの身から脱し、幽閉中に母が産んだ妹、郎女(いらつめ)と再会を果たすが、彼の心に穿たれた穴はどこまでも深く、暗くーー。

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