旧市街と新市街に分かれた都市を舞台に、黒組織・九麗公司と対立組織・和平公司のあいだで働く稼ぎ屋の那智を中心に描くシリーズ。那智は相棒や仲間と組み、危険な依頼や組織内部の動きに巻き込まれながら、旧市街の勢力図と自分たちの居場所をめぐる出来事に向き合う。物語は、組織抗争、潜入、取引、拉致、狙撃などの要素を軸に進み、都市の裏側で動く人物関係が広がっていく。各巻は同じ都市圏と人物群を共有しつつ、依頼内容や組織間の利害が変化する形で展開する。続編として位置づく巻では、那智と甲斐、紅蓮公主、リー・リンらの関係が引き続き物語の中心になる。短編集や外伝の明示はない。全体として、旧市街の抗争と新市街への移動をめぐる流れがシリーズの骨格になっている。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
旧市街の稼ぎ屋・那智が九麗公司の後継者・紅蓮公主を守り、暴力と陰謀渦巻く腐った世界を生き抜いていく
編集部
平和で安全な新市街と治安が悪く荒廃した旧市街から成る世界。元男娼の稼ぎ屋・那智が、街を支配する大企業・九麗公司の後継者候補の紅蓮公主と出会い、彼とバディとなって生き抜いていく。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
ブロマンスやニアBLな雰囲気に目がない人 美少年・美青年が一杯のハードボイルドな話を読みたい人 『BANANAFISH』が好きな人
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AI分析(あらすじ)
- 都市の裏社会を舞台にした物語が気になる人 - 組織抗争や潜入任務のある話を読みたい人 - 中華風の呼称や勢力図が出る舞台設定に関心がある人
著者情報
この項目をレビュー編集部
真堂樹は日本のラノベ作家。主にコバルト文庫で活動していた。代表作は以下。 四龍島シリーズ レマイユの吸血鬼シリーズ SO REALシリーズ 青桃院学園風紀録シリーズ 姫なのに王子シリーズ 魔術シリーズ 神々シリーズ 猫人夜警隊シリーズ 春燕さん、事件です!女役人の皇都怪異帖
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
二宮悦巳は日本のイラストレーター兼漫画家。代表作は菅野彰『毎日晴天!』シリーズなど。
編集部
退廃的で無国籍な世界観のバディもの。喧嘩慣れして機転が利く那智と、射撃の腕は一流な紅蓮公主のバディが魅力的。旧市街を支配する大企業の思惑や九麗公司の後継者争いの行方も興味を引っ張った。 『BANANAFISH』が好きな人にはおすすめ。
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 香港風スラムを舞台に、中華カタカナや英語が混じる独特の世界観に惹かれる。
- 挿絵のスタイリッシュさと、下品さも含めた掛け合いの味わい深さが評価されている。
- 拾い拾われの因縁やほろ苦さを帯びた、ハードボイルド寄りの物語性を楽しめる。
- 作者の筆力の高さや、アクション要素も含めた読みごたえを感じる読者がいる。
- 昔読んで好きだった作品を再読し、懐かしさとともに魅力を再確認する声も見られる。
こんな人におすすめ
- 美少年・美青年が活躍するダークでスタイリッシュな作品が好きな人向き。
- 中華風スラムや裏路地の雰囲気、BL・ニアBL寄りの関係性描写に抵抗がない読者。
- 1990年代前後の少女漫画・文庫系作品に親しみがあり、当時の作風を懐かしむ層。
- 中華ホモ系や、硬派さとスキンシップが同居する作品に関心がある人。
人を選ぶポイント
- 中華カタカナの多用で最初は入りにくく、読み進めるのに時間がかかる。
- 男性同士のスキンシップや関係描写が「ニアホモ」止まりではなく濃い印象で、女性向け・BL受け寄りに感じる読者。
- 主人公の軽さや受け側寄りの性格に合わない。
- もろシーンがある巻があり、年齢を重ねると以前ほど読み進めにくいと感じる再読者もいる。
- ストーリー展開への関心が薄れ、続きが気にならないと感じる声も一部ある。
テンポ・読後感
- 香港風スラムの裏路地を舞台にした、ハードボイルドかつ耽美的な空気感が印象的。
- 便利屋達の執愛や因縁が絡む、ほろ苦く波乱含みのトーン。
- 下品さや品位の低さを意識した会話の機知が作品の味になり、読む楽しさにつながる。
- 再読時には読み進めが緩やかに感じられ、当時の刺さり方と変わる読者もいる。
- 1990年代刊行の古めの作風を感じさせつつ、アクション的な手応えもある作品として語られる。
キャラクターへの評価
- 稼ぎ屋・那智は元男娼設定や受け側寄りの印象から、カップリングの捉え方に戸惑う読者がいる一方、物語の核として存在感がある。
- 紅蓮公主はかわいらしさや攻め側のイメージで人気が高く、印象的なセリフが残る。
- 甲斐は執着が強く、その行動の行方が気になるキャラクターとして語られる。
- リーリン(リー)は煮詰まったタイプで、他キャラとの関係がどう動くか注目される。
- 神さまは無表情ながら懐いた様子やフォークでの攻防など、コミカルで愛らしい存在として好意的に評価される。
巻一覧
この巻のあらすじ
裕福な新市街を遠くに眺めながら、貧しく退廃した人々のひしめく旧市街。この地区は、九麗公司という黒組織が実権を握っていた。那智は、九麗公司の対立組織、和平公司に雇われた稼ぎ屋である。相棒の甲斐と二人で新市街へ移るために、危ない仕事をこなす毎日だったが、九麗公司の実力者リー・リンの出現が、二人の運命を大きく変えていった…。真堂樹が放つ、デッドエンド・ストーリー!
この巻のあらすじ
荒廃した旧市街で、新たに紅蓮公主とコンビを組んで稼ぎ屋を続ける那智。だが、内心では二か月前に分かれた甲斐の消息を求め続けていた。昔なじみの時計屋の依頼で、九麗公司の商取引船を爆破する仕事を請け負うが、任務直前、別の場所から公司幹部を狙撃する甲斐を見かけてしまう。甲斐がリー・リンに殺しの仕事を強要されていると知った那智は!? <スラムフィッシュ>シリーズ、続編登場!
この巻のあらすじ
先の事件の失態で、リー・リンは公司の中で苦しい立場に追い込まれた。死胡同の顔役の時計屋は、事件の責をかぶる代わりに九麗公司の情報を流すように彼に持ちかけた。リー・リンの後見役を担った幹部長老の発言力が強まり、彼はその娘に引きあわされる。一方那智は、二爺の依頼を受け、紅蓮公主と共に公司内部に潜入することに。それは公司と新市街との取引を邪魔するという任務だった。
この巻のあらすじ
旧市街で、紅蓮公主とコンビを組んで稼ぎ屋を続ける那智。甲斐と別れた傷も次第に癒えていった。あるとき那智は、雇い主の二爺から死胡同の顔役・時計屋へのつなぎを頼まれる。壊滅した黒組織の残党とスラム街の実力者の組み合わせに不審を抱く那智。その使いの途中で、公主が何者かに拉致されてしまった。公主を取り戻すために、那智は二爺のある仕事を請け負うはめになるが……。
この巻のあらすじ
九麗公司の新参幹部、ヴィヴィアン・ウーファンが、和平公司の二爺と手を組んで、組織の転覆を謀っていた。稼ぎ屋の那智たちにもその片棒を担ぐ仕事が回ってくる。那智は、成功報酬に新市街の居住許可証を要求した。紅蓮公主と一緒に天国(パラダイス)へ渡るための手形(パスポート)――だが一方で、九麗公司に拘束される甲斐の身を案じていた。果たして彼らの行く先は…!? 緊迫のデッドエンドストーリーついに完結!
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