3日戻したその先で、私の知らない12月が来る
判定なし
基本情報
三日間だけ時間を戻せる能力「リワインド」を持つ女子高生・煮雪侑が、幼少期に残した後悔と、告白できないまま離れた初恋の記憶を抱えて進む物語。舞台は現代の高校生活で、侑の前に初恋の人によく似た転校生・長谷川拓実が現れ、過去の整理と新しい関係の両方が動き出す。侑は三日という制限のあるやり直しを重ねながら、友人のための選択や十二月の出来事に向き合う。戻せる範囲と戻せない記憶が並走し、日常の選択がそのまま関係の変化へつながっていく。幼少期の苦い思い出、描きかけのスケッチブック、救えなかった子猫といった記憶が、現在の行動に影を落とす。単巻で、初恋・友人・能力の制約が一つの流れにまとまっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 3日だけ時間を戻せる設定が、青春の後悔や選択を際立たせている。
- 恋愛、友情、家族の感情が同時に動き、思春期の揺れが濃く出る。
- 日常の空気感が強く、SF要素が入っても地に足のついた読後感になる。
- キャラクター同士の関係が少しずつ変化し、印象が反転していく過程が見どころになる。
- 北海道を舞台にした、やわらかくも生々しい青春の手触りがある。
こんな人におすすめ
- 青春恋愛に、少し不思議な設定が入る作品を読みたい人。
- 後悔や選択の重さを描く物語が好きな人。
- 家族愛や姉妹関係まで含めて楽しみたい人。
- ループものほど複雑ではない、読みやすい時間ものを探している人。
- 甘さは欲しいが、過剰にこっぱずかしい展開は苦手な人。
人を選ぶポイント
- 時間を戻す力が万能ではなく、都合よく全部を解決する話ではない。
- SF設定よりも人間関係の描写が中心なので、ギミック重視だと物足りない。
- 恋愛や友情のすれ違いがあるため、感情の痛みが強めに出る。
- 物語の後半で印象が大きく動くため、静かな序盤を急ぎたい人には合わない。
- 能力の使い方や選択に伴う重さがあるので、軽い学園ものを期待すると違う。
テンポ・読後感
- 序盤は穏やかな日常と違和感が少しずつ積み上がる。
- 中盤から人間関係の動きが増え、読み進めるほど引き込まれる。
- ループの反復感は薄く、青春小説としての流れが中心。
- 文章の印象は甘さと切なさのバランスがよく、読みやすい。
- 終盤は感情の負荷が強まり、胸に残る展開へ向かう。
キャラクターへの評価
- 主人公は能力に頼りきらず、後悔と向き合う姿が好意的に受け取られている。
- 第一印象が強くない人物も、読み進めると印象が変わる作りになっている。
- 親友、恋の相手、家族それぞれの立場がぶつかり合い、関係性の厚みが出る。
- 途中で出会う人物や周辺キャラにも、物語の鍵になる存在感がある。
- 主人公の葛藤が大きく、感情移入の軸として機能している。
巻一覧
3日戻したその先で、私の知らない12月が来る
この巻のあらすじ
三日間だけ時間を巻き戻す不思議な能力「リワインド」を使うことのできる、女子高校生の煮雪侑。侑には、リワインドではどうすることもできない幼少期の苦い思い出があった。告白できないまま離れ離れになった初恋の人、描きかけのスケッチブック、救えなかった子猫ーー。そんな侑の前に、初恋の人によく似た転校生、長谷川拓実が現れる。明るい拓実に惹かれた侑は、過去の後悔を乗り越えてから、想いを伝えることにした。告白を決意して迎えた十二月、友人のために行ったリワインドのせいで、取り返しのつかない事態が起きてしまいーー!? 「第5回ライト文芸大賞」大賞受賞作。
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