構造レビュー
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
死にたがり少女と気まぐれな芸術家の出会いからはじまる、ひと夏のガールズラブ。
概要
編集部
2007年に出版された『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』(富士見ミステリー文庫)をイラストレーターを差し替え復刊した作品。百合ラノベの隠れた名作として知られている。
こんな人におすすめ
編集部
百合・GLが好きな人 夏の田舎が舞台の話が好きな人 天才少女に惹かれる人 病気・障害ものが好きな人 ヤングケアラーの話が読みたい人 共依存のキーワードが刺さる人 無人駅・廃列車・向日葵畑のロケーションにときめく人
著者情報
編集部
2004年に『Formant Blue』で富士見ヤングミステリー大賞の佳作を受賞。翌年に『フォルマント・ブルー カラっぽの僕に、君はうたう。』に改題し、富士見ミステリー文庫からデビュー。本書はデビュー3作目に当たる『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』(富士見ミステリー文庫)の復刊となります。 2007年にペンネームを瑞智士記に改名。公式サイト。
イラストレーター情報
編集部
人気イラストレーター。『百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話 』(オーバーラップ文庫)、『現実でラブコメできないとだれが決めた?』(ガガガ文庫)他、多数のラノベのイラストを手掛けています。 Xアカウント:椎名くろ@kurottari
ジャンル・テーマ総評
編集部
切ない・シリアス系の百合ラノベが好きな人は読んで損ありません。
評価点
編集部
【おすすめキャラクター】 有賀海幸 片田舎の母子家庭で生まれ育った中学二年生。味覚障害を患っており料理の味がわかりません。生活能力の欠如した母親の面倒を見ているヤングケアラーで自分の名前が嫌い。無気力無感動な少女なものの、正反対なリガヤとの交流を経て、新しい感情を芽生えさせます。
総評
編集部
百合ラノベが好きなら押さえてほしい一作。傷付いた少女二人の再生物語としても読みごたえあり。
ストーリーの説明
編集部
明朗快活な芸術家・リガヤと自殺願望を持った訳アリ中学生・海幸の出会いから始まるひと夏のガールズラブ。一面の向日葵畑に放置された廃列車など、フォトジェニックなロケーションがエモくて素敵。 共に暮らすうちにお互いの弱味や過去を垣間見て、だんだんと心の距離を縮めていくリガヤと海幸の関係性が刺さりました。
キャラクターの説明
編集部
主要キャラは全員女性。男性は海幸の担任のみなので、百合の間に男が挟まる心配はいりません。リガヤに関しては普段の天真爛漫な言動と、寝食を疎かにして何十時間も創作活動に打ち込む、盲目的な集中力の落差が印象的でした。海幸のひねくれた物の見方や鬱屈した心情もリアルです。
設定・世界観の説明
編集部
思春期の少女が秘めた自殺願望やここではない何処かを求める焦燥感が、心象風景として多用される向日葵畑や廃列車にオーバーラップし、エモさの相乗効果を生み出していました。鄙びた田舎の無人駅にロマンを感じます。
話題性の説明
編集部
隠れた百合ラノベの傑作として発売当初から一部で話題を呼びます。2023年に人気イラストレーター・椎名くろを起用し星海社から出し直され、復刊を待ち望んでいたファンは狂喜しました。
初心者向けの説明
編集部
ジュブナイルやヤングアダルト寄りの作風で、あんまりラノベらしさは感じません。文章は癖がなく読みやすいです。
読後感のよさの説明
編集部
孤独な少女二人の再生物語として読めばハッピーエンド。一方で海幸の親子関係や母親の依存体質は何も改善されてないので、不安要素が残ります。 海幸の精神的成長や最愛の姉の死に纏わるトラウマを克服したリガヤの心情が、夏の終わりに相応しい寂しくも爽やかな余韻をもたらしました。
テンポの良さの説明
編集部
1巻で過不足なく纏まっています。
読みやすさの説明
編集部
海幸の一人称視点でストーリーが進行するため感情移入しやすく、キャラクターを等身大に感じました。瑞々しい心理描写も好感触です。
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巻一覧
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