鎌倉のローカルラジオ局「鎌倉なみおとFM」を舞台に、夜だけ流れる不思議な番組を通じて、昭和の1985年と令和の現在がつながる物語。DJトッシーの声に導かれ、親友の婚約や家族の再編、子どもの戸惑いなど、日常の中で言葉にしづらい思いを抱えた人々が番組に耳を傾ける。中心にいるのは、時代の違う放送を介してリスナーの心に触れるラジオ局の人々と、悩みを抱えた複数の聞き手たち。各章で異なる相談や事情を扱いながら、ラジオという形式で人間関係と時間のずれを結び、シリーズ全体としては一つの局と放送を軸にした連作として広がる。単巻構成のため、続編や外伝の整理はない。 なお、あらすじ本文に基づく情報のみを扱うため、情報タグの該当は確認できない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 1985年のローカルFMと令和のリスナーがつながる、時空をまたぐラジオ設定が新鮮。
- 悩み相談のやり取りを通して、人の本音や孤独がじんわり浮かび上がる。
- バブル期の空気感や湘南・鎌倉のローカル感が懐かしさを添える。
- 軽やかな会話劇と、読後に気持ちが少し前向きになる温度感が心地よい。
- ラジオ好き、80年代カルチャー好き、現実に少し不思議が混じる話が好きな人に刺さりやすい。
こんな人におすすめ
- 深夜ラジオやローカルFMの空気感が好きな人。
- 80年代の文化やバブル期の雰囲気に懐かしさを感じたい人。
- 相談や対話で人が少し変わっていく物語を読みたい人。
- ファンタジー寄りのヒューマンドラマを軽めに楽しみたい人。
- 鎌倉や湘南の土地感を味わいながら読みたい人。
人を選ぶポイント
- 仕掛けの理屈は細かく追うより、雰囲気で受け止める作り。
- 終盤の展開はやや劇的で、都合のよさを感じる人もいる。
- 相談の重さに比べると文体は軽快で、深掘りを期待すると物足りない。
- 時代差のギャップや当時の用語・文化に馴染みがないと引っかかる部分がある。
- 鎌倉や湘南の情景が合わないと、没入感に差が出やすい。
テンポ・読後感
- 深夜ラジオらしい静けさと、会話のテンポのよさが同居している。
- 全体はやさしく読みやすく、重すぎないヒューマンドラマとして進。
- 相談ごとが少しずつほぐれていく流れで、読後感は穏やか。
- 後半はファンタジー色が強まり、物語の勢いが増す。
- 波音や夜のブースを思わせる、しっとりした空気が残る。
キャラクターへの評価
- トッシーは不器用で頼りなさもあるが、真剣に耳を傾ける姿が好印象。
- リスナーたちはそれぞれ悩みを抱えつつ、会話で少しずつ視界が開けていく。
- 1985年側と令和側で言葉や感覚がずれ、その噛み合わなさが人物の個性として効いている。
- 相談相手は特別な名回答をするというより、受け止めることで背中を押す役回り。
- 登場人物同士の距離感が近すぎず遠すぎず、匿名ラジオらしい打ち明けやすさがある。
巻一覧
この巻のあらすじ
ローカルラジオ局「鎌倉なみおとFM」の最終番組は22時で終了する。だけどなぜか時々、23時から番組が流れる夜があり、それは1985年を生きるDJトッシーによるものでーー。 親友の婚約を素直に祝うことができない「三回転半ジャンプさん」、母親の再婚相手と距離を置いてしまう小学生「ラジコンカー君」……真夜中のラジオが昭和と令和をつなぐ時、悩める4人のリスナーと、そしてきっとあなたに、優しい波音が聞こえてくる。
聴き終えた後、心の声に耳を傾けたくなる不思議なラジオ。 『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』の著者・成田名璃子、新境地! プロローグ 第一章 ぶりっこの憂鬱 第二章 ファミリーゲーム 第三章 人生、波あり 第四章 今、この時。
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