都内の高校で問題を起こした高那聡が、長野の私立学園へ転入し、山奥の寮「清流寮」で暮らし始める学園青春もの。そこには、番長と呼ばれる小柄な少女・津浦翼と、リモコン人間や中途半端な幽体離脱など、実用性の低い超能力を持つ8人の寮生が集まっている。聡は彼ら彼女らとの共同生活に巻き込まれながら、寮での新生活を進めることになる。学園、山間の寮、異能を持つ若者たちの閉じた共同体を軸に、日常のやり取りと不穏な予兆が並行する作品。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 超能力の派手さより、ささやかで使いどころの限られる力を青春の小道具として活かしている。
- 学園寮を舞台にしたボーイミーツガールと群像劇の組み合わせが読みやすい。
- ツッコミの効いた軽妙な文体で、会話のテンポやコメディ感が楽しめる。
- ベタな展開でも、設定の解釈や人物の感情の置き方にひとひねりがある。
- 1冊でまとまる収まりの良さや、最後の晴れやかな読後感が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 超能力バトルよりも学園青春ものやラノベ的な空気感を求める人。
- 脳内ツッコミ系の文章、軽口の多い会話劇が好きな人。
- 登場人物が多い群像劇でも、にぎやかな寮生活として受け止められる人。
- ささやかな能力を通して思春期の不器用さや距離感を読みたい人。
- さっくり読める王道寄りのボーイミーツガールを探している人。
人を選ぶポイント
- 登場人物が多く、名前や関係を追うのに少し戸惑う。
- 1冊完結のため、人物や設定をもっと掘り下げてほしい物足りなさが残る。
- 後半の展開がやや急ぎ足に感じられる。
- かなりベタな青春・恋愛ゲーム風の流れがある。
- 超能力バトルの派手さを期待すると肩透かしになりやすい。
テンポ・読後感
- 前半は導入中心で、途中から面白さが乗ってくるスロースタート寄り。
- 全体としてはサクサク読める軽快さがある。
- 会話や妄想、ツッコミが多く、にぎやかで少し騒がしい。
- 局所的に重さはあるが、基本は肩の凝らない青春コメディの手触り。
- 終盤は駆け足気味でも、読後は明るくすっきりしやすい。
キャラクターへの評価
- 主人公は受け止め役としてまっすぐで、男気のある場面が印象に残る。
- 超能力者たちはヒーロー級ではなく、弱さや不器用さを抱えた等身大の若者として描かれる。
- 個性は立っている一方、人数の多さで一部の印象が薄くなりやすい。
- 目立つキャラが数人いて、特定の組み合わせやペアに魅力が集まりやすい。
- かわいさや幸薄さ、厨二っぽさが混ざったキャラ造形が楽しまれている。
巻一覧
超能力者のいた夏
この巻のあらすじ
都内の高校で問題を起こし長野の私立学園に転入した高校生、高那聡。成り行きで入った山奥の寮『清流寮』で彼を待っていたのは、番長と恐れられる小柄な美少女津浦翼と、不思議な能力を持つ8人の寮生たちだった。 だがその能力とは、リモコン人間やら中途半端な幽体離脱やら、どれも役に立たないものばかり。彼ら彼女らの能力に翻弄されながらも高那は寮での新生活をはじめるが、不吉な予言は彼が重傷を負うと告げ……。 <寄る辺なき弱者が集う、イカれたこの世の果て>清流寮で繰り広げられる、笑いと涙の青春ストーリー。
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