本作は、伊賀出身の元忍者・橘清十郎が、江戸で請負人として働きながら菓子作りに資金をつぎ込む時代物。忍びの技を使って生きる一方、砂糖を買い込んで菓子に没頭する私生活が軸になり、辻斬り退治をきっかけに将軍の嫡男・竹千代と接点を持つ。そこへ、清十郎とくノ一の間に生まれたという少女・小雪が現れ、同居することになる。元忍者の過去、町での請負仕事、武家の事情、家に入ってくる家族めいた関係が重なり、江戸の人間関係の中で清十郎の立ち位置が変わっていく。舞台は江戸の町で、武家社会と町人の暮らしが近く、請負仕事や辻斬り退治、将軍家の人物との接触が同じ日常に入り込む。忍者としての技能と菓子作りへの関心という私的な要素が同時に走る全1巻の構成。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 元忍びの清十郎が江戸で菓子作りに没頭する発想が新鮮。
- 砂糖が貴重な時代に、納得のいくかすていらを追い求める試行錯誤が楽しい。
- 長屋での暮らしと、忍びの気配がほどよく混ざる構成が読みやすい。
- 小雪や竹千代など、周囲の人物が物語を明るく動かす。
- かさねかすていらをはじめ、菓子の描写が食欲をそそる。
こんな人におすすめ
- 料理もの、菓子ものの時代小説が好きな人。
- 変わり種の設定でも筋の通った物語を読みたい人。
- 親子ものや、少しずつ距離が縮まる関係性が好きな人。
- 軽快に読める江戸もの、忍者ものを探している人。
- 続きがありそうな作品を追いたい人。
人を選ぶポイント
- 物語の前提が大胆なので、現実味より発想の面白さを楽しむ向き。
- 砂糖や菓子の話が中心で、派手な忍び活劇を期待すると少なめ。
- いくつか気になる要素が残るため、すっきり完結感を求めると物足りない。
- 菓子の食べ過ぎや甘味の描写が強く、好みは分かれる。
- 作品の空気は真面目さとユーモアが混ざるため、重厚一辺倒ではない。
テンポ・読後感
- 展開は歯切れがよく、一気読みしやすい。
- ほのぼのした甘さの中に、忍びらしい緊張感が差し込。
- 全体は軽やかだが、父としての自覚がにじむ場面はほろ苦い。
- ユーモラスに受け取れる場面があり、肩の力を抜いて読める。
- 菓子作りの試行錯誤が物語の推進力になっている。
キャラクターへの評価
- 清十郎は腕っぷしが強く、甘いものへの執着が印象的。
- 小雪はかわいらしく、物語を明るくする存在。
- 竹千代は登場するだけで場を動かす、好感度の高い人物。
- 清十郎は戸惑いながらも少しずつ心持ちが変わっていく。
- 周囲の人物がそれぞれ物語の温度を上げている。
巻一覧
忍びのかすていら
この巻のあらすじ
伊賀出身の元忍者・橘清十郎。今は江戸で請負人としてその腕を活かしていた。何故か稼いだ金を砂糖代につぎ込み、菓子作りに取りつかれていた。だがある日、辻斬り退治の場で将軍の嫡男・竹千代と知り合い、さらに己とくノ一の間に生まれたという少女・小雪が現れて暮らすことに…。それらが絡み合う時、清十郎の運命は大きく動き出す!
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
