ジャンル
西暦2109年、正体不明の存在〈不可視都市〉によって交通網とインターネットが遮断され、人々が巨大都市圏に分断された世界を描くSF作品。中心人物は数学者の相原青夏と暗号研究者の堤紅介で、離れた場所にいる二人が再会を目指して動く。物語は、世界の分断そのものと、その背後にある〈不可視都市〉誕生の経緯を追う構成で進む。舞台は中国と月面基地を含む広域に及び、都市圏ごとの隔絶と通信不能が物語の前提になる。シリーズは現状1巻構成で、単巻の中で世界の仕組みと人物関係をまとめて扱う。外伝や続編の情報はない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 量子や数学の理屈を土台にした、かなり硬派なSF設定が刺さる。
- 地球と月をまたぐ超遠距離恋愛の筋立てが、理屈の強さとロマンを両立している。
- 未来の都市分断と理論誕生の過程を、複数時代のパートで追う構成が面白い。
- 仕掛けや発想の勢いが強く、アイデア先行の読み味を楽しめる。
- エンタメ映画のようにテンポよく場面が切り替わる感覚がある。
こんな人におすすめ
- ハードSFや理系寄りの設定をじっくり味わいたい人。
- 数学・量子・未来技術の用語が多くても雰囲気で楽しめる人。
- 物語のロマンよりも、発想の飛び方や構成の妙を重視する人。
- 近未来ディストピアや都市封鎖ものが好きな人。
- 難解さも含めて「強いSF」を読みたい人。
人を選ぶポイント
- 説明がかなり省かれていて、設定の飲み込みにくさがある。
- 三つの時代を行き来するため、場面転換が急に感じられる。
- 後半はイメージ優先で、内容を追い切れないまま進む読後感になりやすい。
- すっきり解決するタイプではなく、消化不良が残る可能性がある。
- 軽めのSFを期待すると、想像以上に重く難しい。
テンポ・読後感
- 冒頭から勢いがあり、設定説明よりも展開で引っ張る。
- 中盤以降は複数パートが交互に進み、構成の切り替えが多い。
- 全体の体感は中編寄りで、長さのわりに密度が高い。
- 理解よりも映像的なイメージで読ませる場面が目立つ。
- きれいにまとまるというより、強い発想を押し切る読み味。
キャラクターへの評価
- ヒロインは、月にいる恋人に会うために動く行動力のある人物として受け止められている。
- ボディーガード役の強い女性は、存在感が大きく印象に残りやすい。
- カップルの遠距離感が物語の芯になっていて、関係性の行方に引っ張られる。
- 人物描写そのものより、役割と関係性の面白さが前に出る。
- キャラの理解は理屈の多さに埋もれがちだが、組み合わせの妙は評価されている。
巻一覧
不可視都市
この巻のあらすじ
西暦2109年。正体不明の存在〈不可視都市〉によって、突如あらゆる交通網とインターネットが遮断され、人々は少数の巨大都市圏に閉じ込められて暮らしていた。 〈世界の不可視化〉--そう呼ばれる災禍のなか、数学者の相原青夏は、離ればなれになった恋人の暗号研究者・堤紅介との再会を願い奔走する。青夏は中国に、そして紅介は月面基地にーー二人は38万4400キロの彼方へと引き裂かれていた。
〈不可視都市〉誕生に秘められた“裏の科学史”の深奥にたどり着き、この分断された世界で、恋人たちは再びめぐり会えるのかーー。
ハードSFの新たな旗手が贈る“超遠距離恋愛SF”、ここに登場!
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