『あやかし姫』は、慶長四年の京を舞台に、陰陽師を出す家のひとり娘・幸徳井桜子を中心に進む和風伝奇。母を早くに亡くし、父も不明な桜子は、神通力と剛力のせいで触れた物や人を壊してしまう一方、京に巣くう妖怪たちにはなぜか懐かれているため、『あやかしの子』と噂されている。そこへ陰陽の術にも通じた剣士・柳生友景が現れ、桜子の周囲で婚姻の話と妖怪騒動が動き出す。公家社会、陰陽師の家、妖怪の気配が重なる都で、桜子の立場と縁の行方を軸に物語が展開する。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 安土桃山末期の京都を舞台にした、陰陽師・あやかし・婿取りが絡む和風ファンタジーとしての入り口が強い。
- ぶっ飛んだ設定でも、桜子の芯の強さや前向きさが読みやすさにつながっている。
- 友景の人間離れした価値観と、桜子との掛け合いが独特で印象に残る。
- 家族愛や周囲からの思われ方が物語の軸になっていて、キャラ関係の濃さが楽しめる。
- テンション高めで勢いがあり、細かい理屈よりキャラの面白さで引っ張る作風が合う。
こんな人におすすめ
- ぶっ飛んだヒロインと変わり者ヒーローの組み合わせが好きな人。
- 和風ファンタジー、陰陽師、あやかしものをよく読む人。
- ケンカップルや、言葉足らずな相手との距離感を楽しめる人。
- キャラの勢いと会話劇を重視して読む人。
- 物語の細部より、設定の面白さや空気感を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 事件や設定を詰め込んだぶん、内容がやや薄く感じられる場面がある。
- 展開が急で、もっと掘り下げてほしいまま終わる印象が残りやすい。
- 価値観がかなり独特なため、登場人物の感覚に戸惑うことがある。
- テンションの高さやぶっ飛び具合が合わないと、ノリについていきにくい。
- すっきり完結感より、続きが気になる余韻を強く残す。
テンポ・読後感
- 序盤から勢いがあり、全体的にテンション高めで進。
- ぶっ飛んだ設定でも、会話や掛け合いで軽快に読ませる。
- シリアス寄りの要素があっても、空気はどこかコミカルで賑やか。
- 物語は詰め込み気味で、展開はかなり早い。
- 余韻を残して終わるため、読み味は軽快だが物足りなさも残る。
キャラクターへの評価
- 桜子は、力が強すぎるのに中身はまっすぐで、家族に愛されている自信が魅力になっている。
- 友景は、無気力そうに見えて執着が強く、常識から少しずれたところが印象的。
- 二人とも変わり者だが、相性のよさと掛け合いの面白さで読ませる。
- 周囲の人物も含めて、普通ではない感覚のキャラが多く、世界観ごと個性が強い。
- ヒロインの強さと、ヒーローの受け止め方の対比が読みどころになっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
陰陽師の家を継ぐ「トンデモ」姫に婿現る?
慶長四(一五九九)年。安土桃山時代も末期、江戸時代が始まる前の京の都に、周囲が手を焼くトンデモ姫がいた。名は幸徳井桜子、年は十五。陰陽師を排出する家のひとつ、幸徳井家のひとり娘だ。名門というわけでもなく、ほどほど貧乏な公家の跡継ぎである桜子は、母を早くに亡くし、父は誰なのかわからないという有様。一部で「あやかしの子だ」と噂されるのは、桜子が生まれ持った神通力と剛力のせいだ。 「私に触ると怪我するよ」--というのは誇張でもなんでもなく、触れればすぐさま物を壊し、遊べば人を壊す。この世のものはなにもかもヤワすぎて、人も獣も妖怪も桜子の相手にはならないのだ。そのくせなぜか、京に巣くう妖怪たちはこぞって桜子に懐く。ゆえに、花も恥じらうお年頃だというのに、桜子はあやかしの首魁扱いされてしまうのだった。 そんなある日、桜子はひとりの剣士と出会う。陰陽の術にも長けたその青年は、柳生友景。どうやら彼は、桜子が本気をだして絡んでも「壊れない」理想の相手のようだが…? やわらかスピリッツでのコミカライズも大人気、「蟲愛づる姫君」シリーズの著者が贈る、もうひとりの「トンデモ姫」の物語、ここに開幕!
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