属性

構造レビュー

星評価

編集部判定 良作

評価

ストーリーの良さ
S (4)
キャラクター
S (4)
設定・世界観
S (4)
話題性
C (1)
初心者向け
S (4)
読後感の良さ
S (4)
テンポの良さ
S (4)
読みやすさ
S (4)

短評・キャッチコピー

編集部

恋人と仕事を失った主人公が、地元に戻り、幼なじみがやるカフェと拝み屋を手伝うことになるちょっと不思議な物語。

概要

編集部

恋人も仕事も失い、結婚のチャンスまで逃した主人公は、両親を頼って地元へ帰ってくる。しかし連絡がつかないのでおかしいと思ったところ、両親は長期で旅行に出てしまっていた。そのタイミングで再会した幼なじみから助けられ、主人公は幼なじみのカフェと拝み屋を手伝うことに。傷心していた主人公の心を癒す幼なじみと、カフェでの楽しい仕事、お客の困りごとを助けていく作品。

こんな人におすすめ

編集部

・拝み屋が出てくる作品が読みたい人。 ・恋愛や仕事に失敗しても頑張る女性が見たい人。 ・拝み屋カフェという変わったカフェに興味がある人。 ・幼なじみと再会し、恋愛したい人。

内容・特徴

編集部

結婚予定の恋人と仕事を失い、地元宮城へ戻った主人公は、拝み屋をしている幼なじみと再会する。その再会から、拝み屋とカフェの手伝いを始めることになる主人公。幼なじみとのやり取りや、カフェでの仕事、拝み屋のお客とのふれあいから、前向きになっていく主人公の姿を見ることができる。

著者情報

編集部

宇津田晴(うつだ・せい) 宮城県出身、在住。 少女小説、ライトノベル、ジュニアノベル、ノベライズなど多数の著作あり。 2006年「珠華繚乱」で第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門佳作を受賞し、2007年にデビュー。 ≪代表作≫ ・珠華繚乱シリーズ ・花姫恋芝居シリーズ ・レディ・マリアーヌシリーズ

イラストレーター情報

編集部

YANAMi フリーランスイラストレーター。 東洋美術学校イラストレーション科コミックイラストコース、人体イラスト講師。 2014年からイラストレーターと講師の仕事をスタート。

受賞歴

編集部

2006年「珠華繚乱」で第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門佳作を受賞

文体

編集部

丁寧な文章で分かりやすい。女性の心境や、主人公の人間の良さがしっかりと伝わる印象で、べたべたした恋愛のやりとりではなく、もっとすっきりした印象を受けた。

世界観の作り込み

編集部

拝み屋カフェというタイトルからはあまり感じることのない、人間味あふれ、恋愛の要素も程度に織り込まれたいい世界観であると感じられた。また拝み屋は宮城県に多く、舞台もいい場所を選んでいると感じた。

ジャンル・テーマ総評

編集部

最初は、主人公が結婚予定の恋人や好きだった仕事を失ったことで、人のことをどう見ていくのだろうか、と感じられるところもあったが、再会した幼なじみとのやり取りで主人公の人の良さが際立っていると感じられた。新しい恋愛や人との関わりではなく、幼なじみという昔から知っている存在との再会は、主人公とのやりとりを見ても、とても安心できるものを感じられた。

評価点

編集部

拝み屋というものを題材にしているが、ホラーやオカルトという印象はなく、むしろ主人公やお客とのやり取りから、人情味あふれるような作品であった。主人公もまっすぐでいい女性なのだが、それをちょっと冷たい言葉で支える幼なじみの彼とのやり取りは、幼なじみのイメージのままなので、恋愛の要素をしっかりと感じることができる。

【おすすめキャラクター】 金ヶ崎玲二 主人公の幼なじみ。昔から何かと主人公にアドバイスをくれていたりした。主人公の祖母に飲食のことを教えてもらっていたようだが、なかなかできず、カフェのことは主人公に頼むことにする。きつい言葉の中にも、主人公のことを思う気持ちにあふれている。

総評

編集部

恋愛や仕事に破れてしまう主人公というのは、よくあるものだが、この作品では地元に戻り、幼なじみと再会するという恋愛の良さを感じることができた。ただ恋愛というだけではなく、もっと人としての良さや、言葉の中に含まれる優しさを感じることができた。拝み屋を題材にしてあるが、ホラー的な要素はなく特に気にすることなく読むことができる。最後には、前向きになった主人公の姿にもなっていく。

ストーリーの説明

編集部

オカルト的な要素はあまりなく、恋に破れた主人公が幼なじみと再会することで、新しい道を探していくことになるストーリー。社会人としてしっかりと仕事に励み、恋人とはもうすぐ結婚する、というところですべてを失ってしまった主人公。地元に帰ってきた姿は、可哀想な印象であったが、拝み屋の幼なじみが登場することで一変した印象であった。

キャラクターの説明

編集部

主人公と幼なじみがしっかりとしたキャラクター設定になっている印象があり、2人の仲の良さが「幼なじみがいたらこんな感じだろうなな」とイメージできるようなやり取りがある。2人の掛け合いが気持ちよくできていた。

設定・世界観の説明

編集部

実際にある土地を舞台に、地元へ帰った主人公と拝み屋を営む幼なじみのカフェを開店させる。宮城県は拝み屋が多い土地なので、土地に合っている世界観だと感じられた。強いオカルトやホラー感の舞台ではなく、主人公を思う幼なじみの気持ちが織り込まれた、恋愛の雰囲気をにじませる世界観ができている。

話題性の説明

編集部

特になし

初心者向けの説明

編集部

全体的に読みやすい内容になっていると感じた。拝み屋のことがわからなくても、主人公と同じ立場で進んでいくと一緒に理解できるような感じであった。

読後感のよさの説明

編集部

最後には主人公が元の職場から戻ってきてほしいと連絡を受けているが、すでに主人公は前を向き、幼なじみとカフェをしていくことを決めており、清々しかった。これからカフェをどうしていくのか、楽しみを持って興味を持てるような読後感であった。

テンポの良さの説明

編集部

たくさんのストーリーが入っているわけではなく、割とテンポが速く感じられた。面白く、読みやすいのでテンポが速く感じられたのかもしれない。

読みやすさの説明

編集部

文体としても、言い回しや言葉としても読みやすい作品であった。難しい表現もなく、拝み屋とカフェのどちらも分かりやすい印象。そこに幼なじみの思いがこもったようなものが織り込まれており、恋愛感もあるので面白く読むことができる。

巻一覧

拝み屋カフェ 巡縁堂
ISBN 9784094066678

星評価・感想

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