東京で職と結婚予定の相手を同時に失った藤堂朱音が、地元の仙台へ戻ってきたことから始まる現代伝奇。祖父母宅を改装した和カフェ巡縁堂では、幼なじみの金ケ崎玲二が店主兼オーナーを務め、不可思議な現象に悩む客の相談も受けている。朱音は最初こそ半信半疑のまま店を訪れるが、玲二の仕事を手伝ううちに、店の営み、客の事情、家族の不在が結びついた場所に関わるようになる。仙台の街を舞台に、和カフェの運営と拝み屋の仕事、朱音と玲二の距離感が同じ軸で進むシリーズ。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
恋人と仕事を失った主人公が、地元に戻り、幼なじみがやるカフェと拝み屋を手伝うことになるちょっと不思議な物語。
編集部
恋人も仕事も失い、結婚のチャンスまで逃した主人公は、両親を頼って地元へ帰ってくる。しかし連絡がつかないのでおかしいと思ったところ、両親は長期で旅行に出てしまっていた。そのタイミングで再会した幼なじみから助けられ、主人公は幼なじみのカフェと拝み屋を手伝うことに。傷心していた主人公の心を癒す幼なじみと、カフェでの楽しい仕事、お客の困りごとを助けていく作品。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
・拝み屋が出てくる作品が読みたい人。 ・恋愛や仕事に失敗しても頑張る女性が見たい人。 ・拝み屋カフェという変わったカフェに興味がある人。 ・幼なじみと再会し、恋愛したい人。
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AI分析(あらすじ)
現代伝奇、和カフェ、幼なじみ関係、家族の事情、憑きもの相談に関心がある読者。
著者情報
この項目をレビュー編集部
宇津田晴(うつだ・せい) 宮城県出身、在住。 少女小説、ライトノベル、ジュニアノベル、ノベライズなど多数の著作あり。 2006年「珠華繚乱」で第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門佳作を受賞し、2007年にデビュー。 ≪代表作≫ ・珠華繚乱シリーズ ・花姫恋芝居シリーズ ・レディ・マリアーヌシリーズ
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
YANAMi フリーランスイラストレーター。 東洋美術学校イラストレーション科コミックイラストコース、人体イラスト講師。 2014年からイラストレーターと講師の仕事をスタート。
受賞歴
この項目をレビュー編集部
2006年「珠華繚乱」で第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門佳作を受賞
編集部
恋愛や仕事に破れてしまう主人公というのは、よくあるものだが、この作品では地元に戻り、幼なじみと再会するという恋愛の良さを感じることができた。ただ恋愛というだけではなく、もっと人としての良さや、言葉の中に含まれる優しさを感じることができた。拝み屋を題材にしてあるが、ホラー的な要素はなく特に気にすることなく読むことができる。最後には、前向きになった主人公の姿にもなっていく。
作品Q&A
文体はどんな感じ? ストーリー
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世界観の作り込みは? 世界観
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評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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拝み屋とは何ですか? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 「拝み屋」という題材ながら、ホラーやオカルト色は薄く、人の心や人間関係が原因の悩みを丁寧にほどいていく人情ものだ。
- 依頼ごとを論理的に解き、依頼人が前を向けるまでフォローする仕事ぶりがしっかりしていて、メンタル面のケアまで行き届いている。
- 料理やカフェの描写が美味しそうで、拝み屋+カフェという設定の味付けが新鮮だ。
- 恋愛も仕事も失った主人公が地元で再起していく流れが、重すぎず前向きで読みやすい。
こんな人におすすめ
- 拝み屋や怪しいカフェが出てくる作品に興味があるが、怖い話は苦手な読者。
- 落ち込んだ女性が地元に戻り、少しずつ立ち直っていく物語を読みたい人。
- 幼なじみ同士の恋愛要素や、気づかない相手への片思いを楽しみたい人。
- 依頼もの・仕事小説のように、案件ごとに人の縁や悩みを解いていく読み味が好きな人。
人を選ぶポイント
- タイトルからオカルト・退霊ものを期待すると、実際はかなり人情寄りで、幽霊退治的な展開は少ない。
- 同級生など周囲の人間関係に関するエピソードは、胸糞悪い・許せないと感じる描写がある。
- 悪役や加害者への報い(ザマァ)が弱く、もっとスカッとした展開を望むという不満も見られる。
- 恋愛面では幼なじみの想いが伝わりにくく、主人公の鈍さに「もどかしい」と感じる読者もいる。
テンポ・読後感
- 宇津田作品らしく読みやすく、テンポが良くサクッと読める。
- 全体として重すぎず軽すぎず、バランスが絶妙だ。
- 仙台を舞台にした地元回帰ものとして、ほろ苦さもあるが前向きな空気感が漂う。
- 1巻で区切りが早く、続きが気になる・続編を期待するというコメントが目立つ。
キャラクターへの評価
- 藤堂朱音は、恋愛と仕事のダメージを抱えたまま帰郷するが、カフェと依頼を通じて少しずつ前向きになっていく主人公だ。
- 金ヶ崎玲二は、格好よく幼なじみらしい距離感で支える一方、子供っぽさや俺様ぶり、大事な場面での失敗もあり、愛情がバレバレなのに伝わらないと応援したくなる。
- 二人の関係性は定型的な幼なじみ恋愛として楽しめるが、進展の遅さや朱音の鈍さが続きへのフックになっている。
- 依頼人や周囲の人物は、人間の怖さや複雑さを浮かび上がらせる存在として印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
和カフェの店主は、幼なじみの拝み屋さん
結婚予定の恋人と、天職だと思っていた仕事をいっぺんに失った、不運すぎるアラサー女子の藤堂朱音は、傷心を抱えて東京から地元・仙台へと戻ってきた。ところが久しぶりに帰った実家はもぬけの殻で、両親とは連絡がとれない上に、二人そろって海外へ長旅に出かけたらしいと知り、朱音は途方に暮れる。 そこへ救いの手を差しのべたのは、幼なじみで少し意地悪な金ケ崎玲二。実は彼は、朱音の祖父母宅をリフォームして「巡縁堂」という和カフェを始めることにした店主兼オーナーで、不可思議な現象に悩む人々を救う「拝み屋」でもあるのだという。 巡縁堂は「憑かれた」者たちを救う駆け込み寺だと豪語する幼なじみを、「詐欺師なんじゃないか」と疑う朱音だったが、玲二の作る優しい料理に癒やされ、ついでに厄介な「憑きもの」も落とされて、やがて信じるように。 あれよあれよという間に、なぜか助手として彼の仕事を手伝うことになってしまい……?
【編集担当からのおすすめ情報】 カバーイラスト:YANAMi
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