商業国家オルヴィエートとボスポラス帝国を中心に、国家間の陰謀と経済・軍事の駆け引きが交錯するスペースオペラシリーズ。中心人物はオルヴィエート元首の娘エレオノーラ・ファルネーゼで、家族への反発や個人的な感情を抱えながら、資産や人脈を使って政治の流れに介入していく。物語は、政略結婚、休戦交渉、辺境星域での事件、父との対立、銀河規模の勢力変動へと広がり、国家と個人の利害が連動する構図で進む。外伝『デッドライン23』では、封印された失われた技術の暴走を止める工作任務が描かれる。シリーズ本編とは別に、同じ宇宙設定で独立した危機を扱う外伝が付く。外伝『デッドライン23』では、二人の工作員が超兵器の破壊任務に挑む。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 宇宙を舞台にしつつ、戦争そのものより政治・経済・権力闘争の駆け引きが前に出る構成。
- エレオノーラの反発心や野心が物語を動かし、主人公の意思で局面が変わっていく流れ。
- 裏工作、交渉、資産操作など、武力一辺倒ではない決着のつけ方が印象に残る。
- ジェラルド、コンラット、ナギブ、キーファー、エァルドレッドなど、脇を固める人物の組み合わせが魅力になっている。
- 中世〜ルネッサンス風の雰囲気をまとったスペースオペラとして、古典的な物語感を楽しめる。
こんな人におすすめ
- 銀河英雄伝説系の政治劇や軍事SFが好きな人。
- 経済戦や市場操作、国家間の駆け引きに興味がある人。
- 主人公の成長や反逆心を軸にした物語を読みたい人。
- 少数精鋭の人物配置で進む群像劇を好む人。
- 田中芳樹原案の作風や、古典寄りのスペースオペラを求める人。
人を選ぶポイント
- 経済戦や金融の話は難しく感じやすく、読み解きに手こずる場面がある。
- 伏線や設定の回収が置き去りに見える巻があり、語り足りなさを感じやすい。
- 展開が早く、巻によってはあっさり終わった印象になりやすい。
- 登場人物が少なめで、もっと味方や敵の広がりが欲しいと感じやすい。
- 一部の人物の動機や背景説明が薄く、納得感に欠ける場面がある。
テンポ・読後感
- 序盤から波乱が続き、政略結婚や暗殺未遂、経済危機などで一気に事態が動く。
- 中盤以降は政治・経済の比重が強く、派手な戦闘より策謀の応酬が中心。
- 巻ごとに面白さの波があり、途中から乗ってくるタイプの読み味。
- 緊張感は高いが、説明不足や駆け足感で余韻が薄くなる巻もある。
- 宇宙規模の話でも、空気は硬派でシリアス寄り。
キャラクターへの評価
- エレオノーラは、静かな見た目に反して強い意志を持つ主人公として受け止められている。
- ベアトリーチェは、活躍を期待される一方で受け身に見え、別の意味で目立つ存在になっている。
- ジェラルドは艦隊や立場の変化も含めて今後に期待される人物として見られている。
- コンラットとナギブは、裏で動くタイプのコンビとして好感を持たれている。
- アルフォンソやキーファー、エァルドレッドは、人物関係の魅力を支える脇役として印象が強い。
巻一覧
この巻のあらすじ
波打つ黒髪、陶器のような頬。はかなげな姿のエレオノーラ・ファルネーゼの胸のうちには、燃える想いが秘められていた。商業国家オルヴィエートの元首である父--母を殺した男への反撥。異母兄への憤り。いつしか自分を縛りつける運命の鎖を断ち切りたいと思っていた彼女に、突然の好機が訪れた……。国家間の陰謀、渦巻く人々の思惑。敵と味方が交錯する、波乱万丈なスペースオペラシリーズ第1巻。
この巻のあらすじ
ボスポラスの侵攻を退け、平和を取り戻したオルヴィエートでは、マリオーネ家とファルネーゼ家の政略結婚がおしすすめられていた。国家元首である父の命令に従うエレオノーラ。しかし式の当日、彼女が乗るはずだった宇宙船は、閃光とともに砕け散った―名目上の夫を乗せたままに。そして再び波乱の幕が開いた……。好評を博したスペースオペラ、シリーズ第2弾!
この巻のあらすじ
ボスポラス帝国とオルヴィエートの休戦交渉をくつがえした謎の砲撃―巻き起こった動乱を契機に、エレオノーラは巨大な富を掌中にした。彼女の心に秘められた父レオポルトへの叛意がついに具体的な反抗となって実を結び始めたのだ。しかしその波紋はエレオノーラが予想もしなかった形で、商業国家オルヴィエート自体を蝕むことになった……。大人気スペースオペラ、第3弾!
この巻のあらすじ
惑星消滅まで、残り23時間!? 人類が封印したはずの「失われた技術」の暴走は、ラスパルマス星域の量子コンピュータを使用不可能にしていた。このままでは敵味方ともに、その崩壊に巻き込まれることになる。密命を受けたのは、二人の工作員ナギブとコンラット。はたして彼らは、待ち受ける罠をかわし、制御不能の超兵器を破壊できるのか。大人気スペースオペラ「野望円舞曲」に外伝登場。
この巻のあらすじ
たび重なる争乱に乗じ、莫大な資金を手にしたエレオノーラ。祖国オルヴィエートを出立した彼女の目的は、兄ジェラルドとの再会であった。しかし乗り込んだ客船は、周到に張りめぐらされた罠により惑星改造が済んだばかりの辺境の星へと連れて行かれてしまった。それはエレオノーラとベアトリーチェにとって、新たな試練の幕開けに過ぎなかった……。大好評スペースオペラ、書下し第4弾!
この巻のあらすじ
兄ジェラルドが戦っている星域の<宙峡>が崩壊!? エレオノーラは、邪悪な陰謀を阻止するため、彼のいる戦場へ向かう。しかし、巧妙に仕掛けられた罠が!
この巻のあらすじ
<宙峡>の崩壊を間一髪で防いだエレオノーラの名は、全宇宙中に響き渡った。だがそれは、新たなる策謀と戦いの始まりを意味していた。エレオノーラを<宇宙を救った英雄>として利用しようとする反ボスポラス勢力。そして、娘の行動を封じようと動き出したオルヴィエート国家元首レオポルト。エレオノーラは、ついに母を殺した男……自らの父親と対決すべき時が来たことを知る。人気のスペースオペラシリーズ第6弾!
この巻のあらすじ
殺された母親のために。命を失いかけた友のために。ついに父レオポルトとの戦いを決意するエレオノーラ。だが、経済大国オルヴィエートの国家元首として君臨する父を倒すために、エレオノーラが持っているのは莫大な資産のみ。小国の国家予算を超える“金”を武器に、エレオノーラが銀河市場に張り巡らせた罠は、父レオポルトのみならず、オルヴィエート、そして全銀河宇宙を震撼させる……。空前のスケールで描かれる父と娘の対決劇! 田中芳樹&荻野目悠樹が贈る大人気スペースオペラ、疾風怒濤の第7弾!
この巻のあらすじ
ついに母の仇である父を追いつめ、商業惑星オルヴィエートの実権を握ったエレオノーラ。だがその代償は大きかった。オルヴィエートは経済大国の地位を失い、いまや誰もエレオノーラの傍にはいない。親友である侍女も、敬愛する兄も、初めて恋心を覚えたコンラッドも……。一方、強大なる経済大国オルヴィエートの元首の死と経済的な失墜は、銀河宇宙の勢力図を大きく変えようとしていた。ついに銀河の覇を握らんとするボスポラス帝国。その侵攻の前に、オルヴィエートは為す術もなく屈服するしかないのか。強大なる帝国の侵攻を前に、絶望の淵から、ついにエレオノーラは立ち上がる! 大人気スペースオペラ、クライマックスに向け、怒濤のカウントダウン開始!
この巻のあらすじ
幾世代もの間、深宇宙に潜んで〈禁断の技術〉を保持してきた〈船団〉。だがボスポラス帝国の銀河宇宙制覇が目前に迫る今、その命運は風前の灯と思われた。〈船団〉が助力を求めたのは、オルヴィエート。国家の最高実力者として、エレオノーラは決断を迫られる。対決か、恭順か。ジェラルドとエレオノーラ、兄妹がともに心を決めたとき、ボスポラス帝国大宰相ケマル・エヴヂミクは自ら大軍を率いてオルヴィエートに侵攻した。圧倒的な戦力差のなか、兄妹の選択は…!?大人気スペースオペラ、最高潮の第9巻。
すべての巻を見る(全11巻)
この巻のあらすじ
ボスポラス帝国による圧倒的な軍事力による包囲網。 知将と謳われたジェラルドにも勝つ術のない戦い。 だが、絶体絶命の状況下、エレオノーラは自らの知力と存在を賭けて、立ち上がった──。 銀河の命運を決する最後の戦いの結末は……。執筆開始から約十年を経て辿りついた、あまりにも感動的なラストシーン。大人気スペースオペラ、ついに最終巻!
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