『桃瀬さん家の百鬼目録』は、古来の御伽噺の英雄が現代の浅草に顕現し、怨念とともに現れる魔物「夷狄」を討つ現代伝奇シリーズ。中心人物は、桃太郎の顕現者である桃瀬みろくと、同じ力を受け継いだ弟・小太郎、そして顕現者たちをまとめる師匠。みろくは休学中で無職の状態から戦いに戻り、事件ごとに姉弟の役割を組み替えながら、鬼退治と異界の侵入に向き合う。浅草という実在の街に御伽噺と妖怪退治の要素を重ね、家族関係と顕現者の連携が物語の軸として広がっていく。姉弟は「二人で一人の桃太郎」として扱われ、浅草へ向かう敵勢力の拡大に伴って、周囲の顕現者や妖怪との関係も変化していく。変人揃いの顕現者たちや師匠を含む人間関係も、現代の御伽噺としてまとめられている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 御伽噺や桃太郎を現代伝奇に落とし込んだ独自設定が強い。
- 浅草や裏社会っぽい空気を混ぜた、B級感のある怪異譚として読める。
- 変人だらけのキャラ配置と、姉弟を軸にした関係性が印象に残る。
- 章ごとに作家の色が変わるリレー形式で、短編ごとの空気の違いを楽しめる。
- ふざけたノリとダークさが同居し、軽さと重さの振れ幅が大きい。
こんな人におすすめ
- 御伽噺モチーフや現代異能バトルが好きな人。
- シェアワールドや合作、アンソロジー的な構成に興味がある人。
- キャラの掛け合いと濃い世界観を重視する人。
- 多少の読みづらさや作風の揺れを含めて楽しめる人。
- 伝奇ものに、コメディ寄りの小ネタやメタ感も欲しい人。
人を選ぶポイント
- 文体や言い回しが独特で、読みづらさを感じやすい。
- 作家ごとの作風差が大きく、章ごとの統一感は弱め。
- 方向性がふざけるのかシリアスなのか定まりにくい場面がある。
- 設定説明や能力の事情がやや不足気味で、飲み込みにくい。
- ハードで猟奇的な描写があり、軽いノリだけを期待すると重い。
テンポ・読後感
- 1巻は浅草の奇々怪々さと軽妙さが前に出て、勢いで読ませる。
- 2巻は陰惨さやハードさが増し、血なまぐさい方向に振れる。
- オムニバスらしく章ごとの温度差があり、テンポは一定ではない。
- 小ネタやパロディが多く、脱線気味に感じる場面もある。
- 全体としてはカオスでジェットコースター感のある読後感。
キャラクターへの評価
- みろくは干物っぽさや劣等感が目立ち、強烈なヒロイン像というより等身大の弱さが印象的。
- 小太郎は姉への執着が強く、変態じみた距離感がネタとして目立つ。
- 周囲の人物も奇人変人が多く、キャラの濃さで押してくる。
- 章ごとにキャラの見え方が揺れやすく、掴みきれない部分がある。
- 掛け合いの楽しさはあるが、弟や脇役の出番をもっと見たい。
巻一覧
この巻のあらすじ
古来より伝わる御伽噺の数々――。 物語の英雄達は、人知れず現代の浅草に顕現していた。 彼らの使命は、悪しき怨念と共に現れた魔物「夷狄」の討伐。 だが、この使命の中心である「桃太郎」の顕現者、桃瀬みろくはというと、 「……腹減りすぎてマジ死ぬ……」 家賃三万三千円のボロアパートで飢え死にかけていた……。 肝心の才能は弟の小太郎にしか受け継がれず、不貞腐れて大学も休学したみろくは、無力・無能・無職の干物女に成り下がっていたのだ。 だけども、所詮この世は諸行無常。どう見てもヤクザにしか見えない顕現者のリーダー「師匠」に雇われたみろくは、再び悪鬼妖怪と対峙することに……。 これは「昔々」から続く現代の御伽噺――百鬼目録(フェイクロア)。 鬼退治は桃瀬さん家にお任せあれ!
この巻のあらすじ
「で、姉ちゃんの勝負下着はどれ?」 「この近親相姦志望の変態イケメンめ!」 御伽噺「桃太郎」の力を継ぐ顕現者なのに、ニートな干物女の桃瀬みろくは、姉を好き過ぎる弟・小太郎とヤクザにしか見えない「師匠」のせいで大人の●●に沈められそうになるなど、相変わらず危険なお仕事の日々を送っていた。 それでも奇人変人揃いの顕現者たちに助けられ、異界からの侵略者「夷狄」が巻き起こす事件を解決していくうちに、みろくと小太郎の姉弟は「二人で一人の桃太郎」として徐々に成長していく。 でも、「夷狄の姫」率いる最凶軍団が浅草へ総攻撃を開始して……!? これは「昔々」から続く現代の御伽噺ーー百鬼目録(フェイクロア)。 鬼退治は桃瀬さん家にお任せあれ!
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