浅草を舞台に、前世の記憶を持つ女子高生・茨木真紀と、同級生で前世の夫だった天酒馨が、あやかしに関わる事件や相談ごとに向き合う和風伝奇シリーズ。真紀は鬼の姫・茨木童子の生まれ変わりで、浅草の街や学園生活の中で、河童や豆狸、七福神、陰陽局などと関わりながら、前世から続く因縁と今世の暮らしを両立させていく。物語は浅草の地域性、あやかし同士の関係、前世の記憶にまつわる秘密を軸に広がり、日常の相談事から大きな対立まで扱う。シリーズ後半では地獄や封鎖された浅草など、舞台の範囲がさらに広がる。番外編では本編の周辺にある人物や出来事も補われる。なお、11巻構成で本編が完結している。なお、番外編や補足的な巻は本筋の周辺を補う位置づけである。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 浅草を舞台にした和風あやかし×学園ものの組み合わせが新鮮で、現代の街並みと妖怪世界のなじみ方が印象に残る。
- 前世からの夫婦関係を土台にした真紀と馨のやり取りが、漫才っぽさと熟年夫婦感の両方で楽しい。
- 料理、観光、学園祭、修学旅行など日常イベントの見せ方がうまく、軽さの中に物語の進みもある。
- 妖怪や神様のキャラがユーモラスで、怖さ一辺倒ではなく親しみやすい空気がある。
- 伏線や過去の因縁が少しずつ明かされ、読み進めるほど世界観が広がる構成が好評。
こんな人におすすめ
- 和風ファンタジーやあやかしものが好きで、現代舞台とのミックスを楽しみたい人。
- 夫婦・相棒感の強いカップル描写や、甘さと掛け合いを重視する人。
- 重すぎないテンポで読めるシリーズものを探している人。
- 妖怪や神様の由来、前世設定、因縁の回収をじっくり追いたい人。
- 料理描写や浅草・京都・横浜などの土地感も作品の魅力として味わいたい人。
人を選ぶポイント
- 1巻時点では導入感が強く、物語の大きな動きはこれから。
- 登場人物や設定が多めで、名前や関係を追うのに少し慣れが必要。
- 甘い関係性が最初から強いため、恋愛の駆け引きをじっくり楽しみたい人には物足りない場合がある。
- シリーズが進むほど因縁や不穏さが増し、日常だけを期待すると印象が変わる。
- 事件や過去編の比重が上がる巻では、明るさより切なさが前に出る。
テンポ・読後感
- 全体は読みやすくテンポがよいが、巻ごとに日常回とシリアス回の振れ幅がある。
- 軽妙でほのぼのした場面と、戦闘や因縁の説明が入る場面が交互に来る。
- 会話の掛け合いは軽快で、笑える場面と切ない場面が同居する。
- 料理や観光の描写が入ると空気がやわらぎ、事件パートでは一気に緊張感が上がる。
- 物語が進むにつれて、にぎやかさの中に不穏さと感情の深さが増していく。
キャラクターへの評価
- 真紀は元気で男前、勢いがありつつも時折見える弱さが印象的。
- 馨はツンデレ気味で、真紀への愛情が分かりやすく、素直さが増すほど魅力が立つ。
- 二人は最初から息が合っていて、恋人というより長年連れ添った夫婦の空気が強い。
- 妖怪や神様たちは個性的で、怖さよりも愛嬌や人間味が先に立つ。
- 安倍晴明や周辺人物は、見た目や立ち位置の意外性が話題になりやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
浅草に住み、浅草グルメをこよなく愛する女子高生、茨木真紀。 人間のくせに日々あやかし関連の厄介ごとに首を突っ込んでは腕力で解決する彼女には、秘密があった。 それは、真紀が前世の記憶を持っていること。 そして、その前世は人間ではなく、平安時代にその名を轟かせた鬼の姫ーー"茨木童子"だということ。 前世で「夫」だった"酒呑童子"の生まれ変わりである同級生・天酒馨を引き連れ、ブラックバイトに苦しむ手鞠河童や老舗そば屋を営む豆狸の一家など、悩めるあやかしたちのために「最強の鬼嫁」は今日も浅草の街を駆け回る!
この巻のあらすじ
前世で鬼の姫だった茨木真紀。生まれ変わった今は女子高生。浅草あやかしの悩みを聞く傍ら、花火大会に学園祭にと、やり直し人生にはイベントが目白押し! だがそこへ彼女の前世を知った陰陽局の面々も現れて……?
この巻のあらすじ
前世であやかしだった真紀たち三人の前に、宿敵・安倍晴明の生まれ変わりだという教師・叶冬夜が現れた! 叶は真紀たちが、お互いに前世にまつわる3つの嘘をついていると指摘。三人の仲に不協和音をもたらしてーー
この巻のあらすじ
前世にまつわる嘘の一つが明かされて、すれ違っていた想いに再び向き合った真紀と馨は、約束していた江ノ島デートへ! その頃浅草では、元あやかしの友・由理彦の妹の若葉が、怪我をしたあやかしと出会っていて……
この巻のあらすじ
浅草で暮らす真紀の周りには、前世である茨木童子の眷属たちが集いつつあった。長い時を経て再会した彼らとともに、今世でもあやかし事件を解決していく真紀。そんな折、浅草を守る七福神に異変が起きたようで……?
この巻のあらすじ
浅草で暮らすあやかしに大事件勃発! 悪しき人間があやかしを捕らえ、国外へ売り飛ばしているという。その魔の手は、真紀の眷属にまで及んでしまった。真紀たちは陰陽局と協力し、敵のアジトへ潜り込むと……!?
この巻のあらすじ
茨木真紀は、かつて鬼姫“茨木童子”だった前世を持つ女子高生。前世の夫“酒呑童子”だった天酒馨らとともに、浅草あやかしを狙う「狩人」の騒動を退けて、無事に高校三年の新学期を迎えていた。 陰陽局の津場木茜が転校してきたりと、少しずつ変わっていく真紀たちの日々。そんな折、法事で実家に帰る馨に、真紀はついていくことに。訪れたのは「御伽噺の隠れ里」と呼ばれる九州の片田舎。二人はそこで、夜毎屋敷をさまよう面妖な人間と遭遇しーー。 伝承と謎を相手に「最強の鬼嫁夫婦」も眠れない?
この巻のあらすじ
茨木真紀は、かつてあやかしの国を治めた鬼姫“茨木童子”の生まれ変わり。前世の夫“酒呑童子”だった天酒馨らとともに暮らす浅草で、毎年恒例のお祭り行事を心待ちにしていた。 しかしその喧騒の裏で、吸血鬼による事件が見え隠れしはじめる。前世の眷属で吸血の鬼である凛音を心配する真紀だが、その凛音に真紀自身が攫われてしまった。 浅草に帰るため、在りし日の仲間と刃を交える真紀。それはやがて、茨木童子と凛音が出会った千年前の勝負の日々を、二人に思い起こさせてーー。
この巻のあらすじ
「茨木真紀は、まだ、助けられるぞ」ライの凶刃に真紀が倒れ、絶望に暮れる馨。そこへ助言を与えたのは、宿敵・安倍晴明の生まれ変わりである叶だった。 彼女は前世“茨木童子”の重ねた罪で、地獄に魂が囚われている。閻魔大王の判決を覆し、連れ戻せれば目覚める可能性はある、と。 一縷の望みに、馨は迷わず地獄へ向かう。そこでは姿が前世“酒呑童子”に変わり、鬼の獄卒として出世していくことになり……!? 彼岸花の咲く地獄の果て。朽ちゆく大魔縁・茨木童子ーー真紀が待つ、その場所へ辿り着くために。
この巻のあらすじ
茨木真紀と天酒馨。千年前に悪名を轟かせた鬼の夫婦“茨木童子”と“酒呑童子”の記憶を持ち、浅草であやかしを守って暮らす。今世こそ幸せになるために。やがて前世の嘘を暴き、また恋をして、地獄をも越えーー二人は再び、浅草で巡り会う。 異様な妖気に閉ざされた浅草。原因である宿敵ミクズを止めるため、真紀と馨は浅草の地下へ向かう。そして千年前から二人を見守る“安倍晴明”こと叶冬夜もまた、ミクズと対峙するのであったーー。 宿命が集う地で、彼らの物語に幕が引かれようとしていた。 目次
第一話 封鎖された浅草 第二話 その名も大嶽丸 第三話 だって尊敬できるところが一つもないもの 第四話 権力の無駄遣い 第五話 茨姫の残した足跡 第六話 カッパーランドを守れ 第七話 再会の浅草 第八話 セイメイとクズノハ(一) 第九話 セイメイとクズノハ(二)
あとがき
すべての巻を見る(全11巻)
この巻のあらすじ
封鎖された浅草で、真紀と馨はミクズの待つ“狭間”の最深部へと向かう。そこでは叶がミクズを抑えるため死力を尽くしていた。相対するミクズも力を解き放ち、浅草の蹂躙を始める。その時、分かたれたもう一つの“酒呑童子”の魂を持つ来栖未来が、“童子切”を携えて現れたのだったーー。 浅草には鬼が出る。千年昔の鬼夫婦“茨木童子”と“酒呑童子”が転生した少女と少年。二人はかつて滅んだ“あやかしの国”を巡る因縁を超え、今世を守ると誓う。あやかし夫婦は未来のために。二人の物語はここからはじまる! 目次
第一話 大魔縁玉藻前 第二話 雷光 第三話 未来のために(一) 第四話 未来のために(二) 第五話 夏の受験戦争 第六話 選択の秋 第七話 冬に来たる人 最終話 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。
番外編【一】 未来、呪いと向き合う。 番外編【二】 未来、はじまりの風が吹く。
あとがき
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