女子大生の葵が、祖父の借金のかたに隠世の老舗宿「天神屋」へ連れてこられ、鬼の大旦那との嫁入りを避けるため料理の腕を生かして働く和風ファンタジー。天神屋では食事処「夕がお」の運営や接客が軸になり、ライバル宿とのやり取りや妨害、屋台の出張営業など宿の仕事が話を動かす。物語は妖都や北の地へも広がり、土地ごとの名産品や事情、人とあやかしの距離感が具体的に描かれる。さらに現世との交流や留学の相談も扱い、葵が隠世で生きる理由と、そこで築く関係が積み上がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- あやかしの宿を舞台にした、料理と人間関係の積み重ねが読みどころ。
- 食事描写が具体的で、家庭料理から行事食まで「食べたい」と思わせる場面が多い。
- 葵が料理を通して周囲と打ち解け、居場所を作っていく流れが心地よい。
- 大旦那や銀次、白夜などのキャラが立っていて、掛け合いの温度感が楽しい。
- 各巻ごとに小さな区切りがありつつ、次巻が気になる引きも強い。
こんな人におすすめ
- 料理描写や飯テロ系のライトノベルが好きな人。
- あやかし・和風ファンタジーの雰囲気を楽しみたい人。
- 恋愛要素はじわじわ進む関係性を好む人。
- 連作でキャラの関係が深まるシリーズを追いたい人。
- かわいい妖や賑やかな宿の空気感に癒やされたい人。
人を選ぶポイント
- 1巻は導入が多く、登場人物や設定を把握するまで少し時間がかかる。
- 巻によっては前後編や続きものの色が強く、単巻で完結感を求めると物足りない。
- 恋愛の進展は急がず、じれったさを感じる場面がある。
- 料理や日常の比重が高く、派手なバトル中心を期待すると印象が違う。
- 長期シリーズのため、途中巻から入ると関係性の把握に少し慣れが必要。
テンポ・読後感
- 基本はゆったりした進行で、日常と事件がほどよく交互に来る。
- ほっこり、にぎやか、時々しんみりのバランスがよい。
- 大きな山場の前後は少し緊張感が増すが、全体は読みやすい。
- 食事シーンが場面転換や気分の切り替えとして効いている。
- 巻を追うほど、穏やかさの中に恋愛や謎の余韻が濃くなる。
キャラクターへの評価
- 葵は前向きで働き者、料理で状況を切り開く芯の強さが目立つ。
- 大旦那は不器用さと包容力が同居し、葵の前で可愛げが増す。
- 銀次は頼れる若旦那として印象が強く、切なさを抱える場面もある。
- 白夜は冷静で厳格だが、いざ動くとギャップが大きくて印象に残る。
- 河童や座敷童子など小さなあやかしも愛嬌があり、宿の空気を明るくしている。
巻一覧
この巻のあらすじ
祖父の借金のかたに、かくりよにある妖怪たちの宿「天神屋」へと連れてこられた女子大生・葵。宿の大旦那である鬼への嫁入りを回避するため、彼女は得意の料理の腕前を武器に、働いて借金を返そうとするが……?
この巻のあらすじ
大旦那に食事処「夕がお」の開店を認めさせた葵。だが、鬼門中の鬼門といわれるその場所はなかなか一筋縄ではいかず……。お客を呼ぶためにあの手この手を考える葵だったが、何者かの妨害に見舞われーー!?
この巻のあらすじ
現世出張で大旦那様が不在の天神屋に、ライバル宿「折尾屋」の幹部たちがやって来た! 銀次の以前の同僚や暁の師匠など、因縁の多い面々の登場に、天神屋は大騒ぎ。もちろん”鬼嫁”葵も無関係ではいられず……。
この巻のあらすじ
天神屋のライバル宿・折尾屋に攫われてしまった葵。共に連れてこられた銀次のことが気になり、チビの力を借りて地下牢から脱走しようとするのだが、立ちふさがった折尾屋の旦那頭・乱丸に無理難題を出され……!?
この巻のあらすじ
"隠世"の老舗宿「天神屋」で食事処を切り盛りする女子大生の葵。 銀次とともに、南の地のライバル宿「折尾屋」に攫われた彼女だが、持ち前の負けん気と料理の腕で、逞しく居場所を作っていた。 銀次と乱丸の行く末を心配する磯姫の想いを継ぎ、「海宝の肴」の担当を買って出た葵。早速献立の考案や食材集めに奮闘する彼女と銀次の元に、「天神屋」から思わぬ助っ人(?)がやってきた! 懐かしくも頼もしい仲間に励まされ、準備も順調に進んでいたのだが、呪われし南の地には、それを快く思わない存在がいて……。
この巻のあらすじ
南の地の呪いを晴らし、凱旋した葵を待っていたのは、天神屋の温かくも大忙しの日々! 新しいおみやげを考えたり、秋祭りの準備をしたりと奮闘するなか、大旦那様から果物狩り(デート!?)のお誘いを受けて……。
この巻のあらすじ
かくりよの中心・妖都へ向かった大旦那様が行方不明に。天神屋史上最大の危機に動揺する葵は、お帳場長の白夜から密命を受けた。それは妖都行きの宙船に、食事処“夕がお”の屋台を出して出張営業することで……!?
この巻のあらすじ
白夜の語った大旦那様の過去を胸に、妖都から脱出した葵は、北の地を治める八葉のもとへ向かう。美しくも閉ざされた雪国で葵を待っていたのは、知られざる美味しい名産品と、懐かしいあの人物との再会で……!
この巻のあらすじ
黄金童子に導かれ、葵は文門の地へ辿り着く。そこにはいつもと変わらないように見える大旦那の姿があった。八葉夜行会までの束の間の時を、穏やかに過ごす二人。大旦那はそこで、ひとつの提案を葵にするのだった。
この巻のあらすじ
ついに始まる八葉夜行会。大旦那の“真実”と自分の気持ちに向き合った葵は、彼を救う協力者を得るため妖都を奔走する。葵が向かったのは、かつて彼女の料理を否定した大湖串製菓の八葉・ザクロのもとだったーー。
すべての巻を見る(全13巻)
この巻のあらすじ
隠世をめぐる激動の日々を乗り越え、少し時が流れたころ。あやかしお宿「天神屋」の大旦那に嫁入りした葵は、大女将見習いとなり活躍する毎日を送っていた。 お仕事のかたわらで、かつて祖父が隠したらしいお宝を探したり、手鞠河童のチビは旅に出ていたり、ライバルお宿「折尾屋」とコラボをしたり、大旦那が現世に出張したりーー。相変わらずの何気ない日々が、少しずつ変わりながら続いていく。そして桜の季節がまた訪れようとしていた。 隠世で生きる葵と仲間たちの営み。季節がめぐる十二ヶ月の物語。
この巻のあらすじ
あやかしお宿「天神屋」に嫁入りし、大女将見習いとして働く葵。彼女のもとに、現世へ留学するあやかしたちからの相談が寄せられていた。隠世と現世の交流が増えたことで、その分お悩みも増えていたのだ。葵は自らの体験を振り返り、人とあやかしが共に暮らすコツを手紙にしたためることに。するとそこへ大旦那もやってきて、昔話に花が咲いていきーー。 葵が隠世で生きる決意をした日の裏話。天神屋創立に馳せた大旦那の想い。そして知られざるチビの大冒険。葵とあやかしたちが過ごした、ささやかな日々の回顧録。
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