記憶を失った少女レイと、包帯姿の殺人鬼ザックが、閉ざされたビルからの脱出を目指す物語です。舞台は、最下層から上層へ進むたびに空間の様相が変わる密閉ビルで、各階には懺悔を迫る大聖堂や血に染まった民家のような異様な区画が現れます。中心人物は、死を求めるレイと、彼女との約束を軸に動くザックです。二人は互いの目的を抱えたまま、ビルの構造と自分たちの記憶に関わる手がかりを追って進みます。シリーズ全体では、脱出行を軸に、レイの過去やビルの仕組み、二人の関係が段階的に掘り下げられます。3巻構成で、同一の脱出劇を通して物語が進みます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ゲーム原作の空気感を保ちながら、文章で心情や関係性を補っている。
- レイチェルとザックの不器用な信頼、距離感の変化が読みどころになっている。
- 各フロアの住人や神父、医師など、歪みを抱えた人物像の掘り下げが印象に残る。
- 挿絵や世界観の雰囲気が好評で、原作ファンが楽しめる作りとして受け止められている。
- 既読でも過去話や補足描写で新しい発見がある点が評価されている。
こんな人におすすめ
- ゲーム版やアニメ版のファンで、設定や心情の補完を読みたい人。
- レイチェルとザックの関係性をじっくり追いたい人。
- ダークで不穏な世界観、サイコホラー寄りの物語が好きな人。
- キャラクターの過去や背景を重視して読む人。
- 原作の展開を知っていても、別媒体の補足を楽しめる人。
人を選ぶポイント
- 文章の出来や訳のぎこちなさ、読みにくさを気にする人には合わない場合がある。
- ゲーム的な演出や勢いを文章だけで期待すると、物足りなさを感じやすい。
- 世界観や設定の説明が十分でないと感じる場面がある。
- 展開がじっくりめで、テンポ重視だと中盤で間延びして見えることがある。
- 作品の性質上、暴力性や不穏さが強く、軽い気持ちでは読みづらい。
テンポ・読後感
- 序盤から薄暗く不穏で、閉塞感のある空気が続く。
- レイチェルとザックのやり取りが進むほど、緊張感の中に妙な温度が生まれる。
- 物語は一気呵成というより、心情や過去を挟みながら段階的に進。
- フロアごとの出来事でハラハラさせつつ、感情面の描写で余韻を残す。
- 読後感は重さがある一方、関係性の変化で引き込まれる。
キャラクターへの評価
- レイチェルは無表情に見えて内面の揺れが大きく、危うさと芯の強さが目立つ。
- ザックは粗暴さの中に素直さや愛嬌があり、単純な殺人鬼像に収まらない。
- 二人とも自分の感情を言葉にしきれず、もどかしさが魅力として受け止められている。
- グレイやダニー、キャサリン、エディなど、過去を背負った脇役の存在感も強い。
- キャラクターごとの背景が重く、善悪よりも歪みや事情に目が向きやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
ビルの最下層で目を覚ました13歳の少女レイ。彼女は記憶を失い、自分がどうしてここにいるかさえ分からずにいた。そこに現れたのは全身包帯で覆われた殺人鬼ザック。 「お願いがあるの お願い、私を殺して」 「一緒にここから出る手助けをしてくれよ。そしたらお前を、殺してやるよ」 二人の奇妙な絆は、そんな"イカれた約束"をキッカケに深まっていく。 果たして、ここはどこなのか。二人は何の目的で閉じこめられたのか。 彼らを待ち受ける運命とは。 密閉されたビルから脱出する決死行がはじまった……! 完全ノベライズ版、第一弾ついに登場!
この巻のあらすじ
動かなくなったザックを引きずって、 レイチェルがB2のフロアに降り立つと、そこは大聖堂の中だった。
辺りにはパイプオルガンが鳴り響き、廊下には不思議な甘い香りが漂い、 壁には、彼女に“懺悔”を迫る文字が浮かび上がってくる。 それでもレイは一人、歩きはじめる。ザックとの「約束」を果たすためにーー。
そして、大聖堂の最深部でレイは「神父」に出会う。 だが、彼の身体から発する甘い香りにレイは幻惑されて……!?
この巻のあらすじ
レイとザックの前に現れた、何の変哲もない「民家」。 だが、リビングに入ると部屋の中は血まみれ。そしてレイは突如として取り乱した。 「お願い、ザック、今すぐここで殺して! なにも知らないままで!」 そのまま失神したレイに呆然とするザックは、家の中を歩きはじめる。 レイが一体何者なのかを知るために。だが、ザックが辿りついた先で目撃したのはーー。 果たして二人は「約束」を守りぬき、無事にこのビルから脱出できるのか?
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