アトランティス大陸が海没した後の多島海を舞台に、都市国家と貴族家が並び立つ時代を描くシリーズ。黒剣家の三男フランは、奴隷の母を失い、次兄オウメスから虐げられながら育つが、隣市ヤニアで小百合家の姉妹イルケとオルドネーに出会い、亡命先で歩む道を選ぶ。やがてコフとの侵攻と防衛、父フィタロスや長兄トウメスとの対立、親友ウラミの登場を経て、黒剣家の権力争いは都市国家間の戦争へ拡大する。多島海には複数の都市国家が散在し、貴族制の維持と解体、婚姻や亡命、包囲戦や奇襲が絡み合う。骸骨兵の出現や領域国家化の動きも重なり、フランと周囲の人物関係を軸に、海没後の秩序が揺れる流れが続く。

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  • AI分析(あらすじ)

    都市国家同士の戦争、家族内の権力争い、海没後の世界設定に関心がある人。

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作品の魅力

  • 古代ギリシャ風の都市国家やアトランティス後の世界など、神話っぽさの強い舞台設定が目を引く。
  • 貴族社会、奴隷身分、戦記、国造りの要素が混ざり、ファンタジーとしての密度が高い。
  • 主人公の特殊な性癖やハーレム軍づくりが強烈で、作品の個性として印象に残る。
  • 女の子たちの存在感が大きく、ラブコメ寄りの軽さと戦記ものの熱さが同居している。
  • 文章は比較的シンプルで、読み進めるほど世界観に引き込まれる構成が評価されている。

こんな人におすすめ

  • 芝村作品の独特なノリや言い回しが好きな人。
  • 神話・古代ギリシャ風の世界観や叙事詩っぽい雰囲気を楽しみたい人。
  • ハーレム、獣っ娘、モンスター娘などの要素に抵抗がない人。
  • 戦記、国造り、逆転劇の流れを追うのが好きな人。
  • 設定の飲み込みに少し時間がかかっても、後半の勢いを楽しめる人。

人を選ぶポイント

  • 冒頭は設定説明が少なく、世界観をつかむまで入りにくい。
  • 特殊性癖やお色気の比重が高く、好みがかなり分かれる。
  • 展開が駆け足に感じられ、消化不良や唐突さを覚える読者もいる。
  • ファンタジーとしての王道感より、芝村節の強さが前面に出る。
  • 期待した重厚さや整った物語運びとは違うと感じる場合がある。

テンポ・読後感

  • 序盤は掴みづらいが、流れに乗ると一気に読ませるテンポ。
  • 説明を削って勢いで進むため、軽快さと雑多さが同時にある。
  • シリアスな戦記と、下世話で笑えるノリが同居している。
  • 逆転や巻き返しの気配が強く、先が気になる熱量がある。
  • 全体としては濃いが、読み味は意外と平易でスピード感がある。

キャラクターへの評価

  • 主人公は有能だが鈍感で、苦難に押されながらも前へ進むタイプ。
  • 女性キャラは元気で存在感が強く、嫉妬や照れが魅力として描かれる。
  • 兄との対立や身内からの扱いの悪さが、主人公の立場の厳しさを際立たせる。
  • 亜人や獣っ娘、モンスター娘などの仲間が戦力としても見た目としても印象的。
  • 変態的な兄や敵役の強烈さが、主人公側の巻き返しへの期待を高める。

巻一覧

黒剣のクロニカ 01
2016年11月 ISBN 9784061399563
この巻のあらすじ

遙か昔ーー、高度な文明を誇ったアトランティス大陸が海没したのち、遺民たちが多島海に散らばり、数多の都市国家を形成していた時代。 都市国家・コフの貴族“黒剣(くろがね)家”に生まれたフランは、奴隷であった母を父に殺され、陰湿な次兄・オウメスからは虐待を受けながら、難民のみを友として不遇に育った。 しかし、勇猛な長兄・トウメスから命じられ、婚姻の使者として赴いた隣市・ヤニアで“小百合(さゆり)家”の二人の姫と出会ったことが、フランの境遇に大きな転機をもたらす。 姉で人馬のイルケと、美しさを謳われる妹のオルドネー。フランが彼女たちとともに歩むことを決めたとき、多島海の歴史は新たな道を辿り始める……。 いま、幾星霜を経て、失われた年代記が再び語られるーー。 『マージナル・オペレーション』『遙か凍土のカナン』のタッグが贈る、超巨弾ファンタジー、ここに開幕!

黒剣のクロニカ 02
2017年3月 ISBN 9784061399631
この巻のあらすじ

包囲、奇襲、圧倒的戦力差──。 叡智を武器に、“惨劇の日”から生還せよ!

遙か昔──高度な文明を誇ったアトランティス大陸が海没したのち、遺民たちが多島海に散らばり、幾多の都市国家を形成していた時代。 黒剣家の三男・フランは、亡命先のヤニア市で、母都市・コフによる二度の侵攻を防ぎ、父と長兄・トウメスの打倒に成功した。 しかし、その直後、コフでは残された次兄のオウメスが権力を掌握し、フランのかつての親友・ウラミを側近に起用する。 みたび戦争が起きることを予見するフランだが、二度の戦いを経て、ヤニアには和睦ムードが漂っていた。 そして、迎撃の準備が整わぬなか、ヤニアは“惨劇の日”を迎えることとなった……。 果たしてフランの叡智は、局面を打開できるのか? 『マージナル・オペレーション』『遙か凍土のカナン』のタッグが贈る、超巨弾ファンタジー、危急存亡の第二幕!

黒剣のクロニカ 03
2017年9月 ISBN 9784065103029
この巻のあらすじ

遙か昔ーー高度な文明を誇ったアトランティス大陸が海没したのち、遺民たちが多島海に散らばり、幾多の都市国家を形成していた時代。 黒剣家の三男・フランは、母都市コフから隣市ヤニアに亡命し、二度にわたるコフの侵攻を防ぎ、父フィタロスと長兄トウメスを討つことに成功した。 しかし、フランの亡命も、父フィタロスと長兄トウメスの打倒も、すべては次兄オウメスの策略だった。 コフを掌握し、貴族制を解体したオウメスは大量の骸骨兵を放ち、“惨劇の日”と呼ばれる夜、ヤニアは脆くも陥落した。 他都市を併呑し、多島海を覆う領域国家形成を目論むオウメスに、からくもヤニアを脱出したフランと異形の娘たちは、起死回生の反撃を試みるーー。 『マージナル・オペレーション』『遙か凍土のカナン』のタッグが贈る、超巨弾ファンタジー、ここに完結!

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