花屋の家に育った高爪統吾と、寺の家に生まれた柄沢悟は、どちらも霊を見分けられる大学生として日常を送る。表向きは普通の学生生活をしていても、合コン帰りに見かけた霊、友人の背後に立つ気配、神社や里の伝承、家族にまつわる事情が持ち込まれるたび、二人はそれぞれの立場から向き合うことになる。統吾は人懐こさと臆病さを抱え、悟は霊視を隠してきたため、会話や判断の温度差がそのまま場面の動きになる。物語は大学、寺、神社、村、友人関係を往復しながら、霊の由来と人の事情をたどっていく。各巻は複数の短編で構成され、花びら、猫、夢、意識の途切れなど、個別の相談を手がかりに周囲の人物像も少しずつ積み重なる。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
花屋と寺の息子は同級生で、その2人がさまざまな幽霊と出会い、問題を解決していく話。
編集部
人懐こいがビビりな花屋の息子と、不愛想な寺の息子の2人が主人公。2人は霊が視えるという共通点があるものの、性格は正反対。合コンの帰りに出くわした霊の事情を知り、助けたいという花屋の息子と、巻き込まれていく寺の息子の物語。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
・男子大学生が登場する作品が好きな人。 ・霊が登場する作品が好きな人。 ・ダブル主人公作品が好きな人。
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AI分析(あらすじ)
霊が見える大学生二人のやり取りや、寺社を含む現代怪異ものを追いたい人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
葛来奈都(かずら・なつ) 北海道札幌市在住。 高校2年生の時に、小説・コミュニティサイト「エブリスタ」にて「光と影とそして華」(現・「絹子川忌憚」)を掲載した後、大学在学時にスピンオフとして「花屋の倅と寺息子」を掲載。今作にてデビューする。
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
vient イラストレーター。書籍装画だけでなく、CDジャケットイラストなども担当。
編集部
全体的に読みやすい文章、分かりやすい表現にまとめられている作品であった。最初からずっと読みやすい印象だったので、作品に集中できる。ダブル主人公であったが、一方だけに偏ることもなく、2人の信頼や友情などがしっかり伝わってくる感じであった。霊が視えるという能力だけで話が進んでいくのではなく、人と人の関わり、それは霊になっても変わることがない、と感じることができた。
作品Q&A
文体はどんな感じ? ストーリー
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世界観の作り込みは? 世界観
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評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 霊が視える大学生ふたりを軸に、友人たちのトラブルへ「ちょっと力を貸す」程度の立ち位置で、日常の延長として自然に読める。
- 除霊や悪霊との戦いより、人や霊を救済するほっこり寄りの話が多く、怖さは統吾の明るさで中和されてサクッと読める。
- 連作短編ながら、視点や登場人物が増えつつ過去や家族の事情が少しずつ見えてきて、順に読むと物語の厚みが出る。
- ふたりがべったりではなく、片方だけで奮闘する回などコンビの距離感の描き方が新鮮で、友情や信頼の深さが伝わる。
こんな人におすすめ
- ホラーというより「軽めのオカルト+青春」で、怖くなりすぎない霊ものを探している人向けだ。
- 男子大学生のキャンパスライフや、友人関係の広がりが好きな読者に合いそうだ。
- ダブル主人公の正反対コンビ(ビビり寄りとクール寄り)の掛け合いや、支え合う友情を楽しみたい人向けだ。
- 一話完結の短編をまとめて読みたい人や、映像化しやすいテンポで読み進めたい人にも向く。
人を選ぶポイント
- タイトルや帯の「花屋」「寺」「ドS」要素は本編では薄めで、実態は大学生グループの交際+オカルト寄り。
- 章ごとに語り手が変わり、一人称が「俺」で統一される場面もあり、誰の視点か分かりにくく読み進めづらい。
- 恋愛や合コン、バンドなど周辺の青春描写が主役になり、霊感コンビ目当ての人には物足りない・興味が湧かない。
- 途中の巻から入ると人物紹介や時系列の飛び方で戸惑いやすく、シリーズは初めから順に読むのがよいという注意がある。
テンポ・読後感
- 各巻に複数の短編が収められ、一話が短く怖くなる前に終わるので手軽に読める。
- 全体としてはほっこりや切なさが中心で、たまにホラー寄りの話が混ざるバランスだ。
- 初期は新鮮さがある一方、霊絡みの話型や夢・肝試しなどのパターンが見え、中盤以降は似た展開でダレる・惰性で読む感じが出る。
- あっさり解決する回もあり物足りなさを感じる一方、里帰りや昔話などじっくり向き合う話は好評で、読み心地に幅がある。
キャラクターへの評価
- 統吾はビビりながら明るく人情深く、守護霊の存在など秘密も抱えつつ、霊の事情に手を差し伸ばす姿が好かれる。
- 悟は帯ほどのドSというより、統吾へのいじりや素の笑顔が「年相応の男子っぽい」と受け止められ、根の優しさや繊細さの方が印象に残る。
- ふたりは視える者同士の理解者としての親友関係が魅力的で、距離感の健全さ(あるいは不健全さ)を楽しむ読者もいる。
- 周囲の友人・家族も増えていくが、一部キャラの描き分けや魅力不足、恋愛まわりの違和感を指摘する声があり、応援したい脇役(弟系や幼馴染など)を挙げる読者もいる。
巻一覧
この巻のあらすじ
人懐こくビビリな花屋の息子・高爪統吾と、無愛想でドSな寺の息子・柄沢悟は同じ大学に通う友人同士。正反対の性格の二人だが、実は霊が視えるという共通点がある。幼少期の苦い思い出からそのことを隠している悟だが、ある日、合コンの帰り道で統吾と一緒に男の霊に出くわす。「手紙…」そう言い残して消えた霊は、翌日、同じ合コンに参加していた女子大生・遠山美波の背後に立っていた。事情を知り、霊を助けたいと言う統吾に悟も巻き込まれー。
この巻のあらすじ
ドSとビビりの友情の危機!?第二弾登場!ビビりな花屋の息子・高爪統吾とドSな寺の息子・柄沢悟は霊が視えるという共通点を持つ友人同士。ある日統吾たちは、思いつめた様子の軽音サークルの先輩から相談を受ける。それは仲間たちと面白半分で無理心中があった屋敷に行って以来、恐ろしい夢を見るというものだった。それを聞いた悟は激怒し、「肝試しなんかして霊を怒らせた奴をお前は助けるのか」と統吾に問う。それに「霊も先輩も助けたい」と統吾は答えるが、悟は付き合いきれないと去ってしまいー。表題作他6編収録!
この巻のあらすじ
ドSとビビリの里帰り!オカルトキャンパスライフ第三弾! ラブあり?絶叫あり!不思議で楽しいオカルトキャンパスライフ!
ビビりな花屋の息子・高爪統吾とドSな寺の息子・柄沢悟は霊が視えるという共通点を持つ友人同士。 大学二年生に進級した統吾たちは、友人の種岡に女性の霊が憑いていることに気づく。ただ悲しげに種岡を見つめる女性の正体を知るため、三人は住職である悟の父・一世に話を聞く。すると一世は、統吾に霊視してみるよう勧めてきた。その結果、女性が悟の故郷の滝峰村に葬られていることがわかる。三人は、さっそく村へ向かうが、そこではさらなる出来事が待っていた――。 全7編収録の大人気シリーズ第三巻!
この巻のあらすじ
ビビりな花屋の息子・高爪統吾とドSな寺の息子・柄沢悟は霊が視えるという共通点を持つ友人同士。 大学二年の夏休みの終わり、悟の部屋にいつの間にか花びらが置かれていた。 何の花か分からない悟が統吾に見せに行くと、それは蓮の花で、統吾の元にも置かれていたという。 統吾が花びらを霊能力で探知した結果、出所は以前行ったことのある神社だった。 着いた途端に神社の守り神のおハスが現れるが、小さな男の子の幽霊を連れていて……。 表題作他6編収録!
この巻のあらすじ
ビビりな花屋の息子・高爪統吾とドSな寺の息子・柄沢悟は霊が視える友人同士。大学二年の春休み、統吾はバンド練習中に意識を失う。なんとか意識を取り戻すが、その間も演奏をしていたと言われ、激しい不安に襲われる。家に帰り寝ていると、枕元に守護霊で双子の総吾が現れ、不気味な笑みを浮かべると消えていった。それ以来、意識が頻繁に途切れるようになった統吾。そして姉と話している最中に猛烈な眠気に襲われ、意識が飛ぶ寸前、自分が勝手に話し始めてー。表題作含む5編収録!
この巻のあらすじ
ドSとビビりと仲間たちの日常に心霊あり!?
ビビりな花屋の息子・高爪統吾とドSな寺の息子・柄沢悟は霊が視える友人同士。 大学三年に進級した春のある日、悟は寺の境内で子猫を拾う。 どうすればいいか困惑しているところに、統吾がやってくる。 一通り連絡をした後、統吾が子猫についている“気”を辿ってみるが、見つけたのは母猫の無残な姿だった。 だが子猫が母猫に近づいた途端、母猫は悪霊へと変じ始め──。 二人の友人・種岡とその恋人あすなや悟の弟・瞑の話などドSとビビりの周りの人たちのストーリーも含む5編収録!
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