マリシャスクレーム
- 著者
- 範乃秋晴
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2010
- 巻数
- 2巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
企業のカスタマー対応を舞台に、悪質クレーマー「IPBC」と対峙するエマージェンシーカスタマーセンターの物語。中心人物は、対IPBCの専門家として働く榊原常光で、理不尽な要求や攻撃に対して、相手の出方を読みながら追い詰めていく。舞台は電話回線と応対業務が戦場になる現代の企業組織で、会話、心理、情報の読み合いが軸になる。シリーズは、通常の悪質案件から、センター内部に通じた人物や謎の集団の介入へと、対処対象と対立構造を広げていく。短い巻数の中で、業務対応と対人戦の両面が展開される。続編として2巻までの物語がまとまっている。続き物として読む構成で、同じ組織と人物を軸に対立が深まる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 悪質クレーマーとコールセンターの応酬が新鮮で、電話越しの言葉だけでも緊張感が出ている。
- 人を傷つける言葉の怖さや、悪意が積み重なる現場の生々しさが強く印象に残る。
- 主人公の歪さやダークヒーロー感、言葉で戦う切れ味に引き込まれる。
- 仕事小説寄りの題材なのに、ラノベらしい軽さや掛け合い、ラブコメ要素もある。
- 先の展開や続編を気にさせる引きの強さがある。
こんな人におすすめ
- コールセンターやクレーム対応の現場感に興味がある。
- 言葉の攻防や心理戦、ダーク寄りの主人公が好き。
- 変わった題材のラノベを読みたい。
- シリアス一辺倒より、軽口や掛け合いも欲しい。
- 続きが気になるシリーズものを追いたい。
人を選ぶポイント
- クレーマーの罵詈雑言や悪意が強く、読んで気分が重くなりやすい。
- キャラクター描写や関係性の掘り下げが弱く、人物面の物足りなさが残る。
- 展開や説明が分かりにくい部分があり、一読では整理しづらい。
- 後半の盛り上がりや対決の決着感に不満が出やすい。
- 恋愛要素やヒロイン周りの扱いが浮いて見えることがある。
テンポ・読後感
- 序盤から設定の強さで引っ張るが、読み味は全体に重め。
- 電話口のやりとり中心で、派手さより言葉の圧で進。
- 前半の心理戦は熱いが、後半はやや失速やワンパターン感が出やすい。
- リアリティとフィクション感が同居し、現場の息苦しさが残る。
- シリアスな空気の中に、軽い会話やラブコメ的な温度差が混ざる。
キャラクターへの評価
- 主人公は有能だが、感情面に欠落や歪さがあり、ダークヒーローとして印象が強い。
- 榊原と父親、呉道との因縁は気になるが、背景説明の不足で見えにくい。
- 宮ノ内をはじめ女性陣は役割はあるものの、魅力の描き込みに差がある。
- フロアメンバーは個性が立つ一方、人数が多く関係整理が難しい。
- 敵側の異常さは強烈で、人物というより圧のある存在として記憶に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
消費者意識が高まる中、それに付け込んだ非人間的かつ悪質なクレーマー ── IPBCの存在が企業の倒産リスクを高めるまで問題化していた。これに対抗すべく起ち上げられたのがエマージェンシーカスタマーセンターである。 センターには常人には耐えられぬ、鼓膜を突き抜ける怨嗟の声が渦巻く。それに微動だにしない青年がいる。榊原常光、唯一の対IPBCのプロフェッショナル。狡猾かつ理不尽な相手に、それ以上に狡猾にそして冷酷に追い詰めていく常光。だが、今までにない異常な相手が現れ──。
この巻のあらすじ
エマージェンシーカスタマーセンターを攻撃目標とする謎の集団。電話回線はパンク状態となるが、その裏にはセンターに精通している裏切り者がいると常光は睨む。 さらに、その集団の中には凶悪なIPBCが紛れていた。出雲源一郎と名乗る男の声、話す内容は常人には耐えがたい生理的嫌悪をまき散らす。唯一、対等に戦えるはずの常光だったが、出雲にはなぜかいつものクレーム予測が通じない。 出雲たちの執拗な攻撃、裏切り者の存在、その裏に隠された意外な真実が明らかになったとき!?
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