23世紀の火星都市を舞台に、名門「ブルー・ブラッド」に生まれた強化人間ヴィクトールと、血統を持たずに軍務大臣の座を狙うユージィンを軸に進むSFシリーズ。軍の士官学校での出会いから、婚約、テロ、責任追及、派閥争いへと火星都市上層部の対立が広がっていく。遺伝子操作、家門、軍、政財界の力関係が同じ都市の中で絡み合い、全4巻で権力構造の変化を追う。収録内容は「復讐編」と「虚無編」に分かれ、いずれも火星都市の支配層をめぐる争いを別の焦点から描いている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ユージィンとヴィクトールの、友情と敵対が入り混じる関係性が強い引きになる。
- エーリヒやマックスの視点から、既刊の裏側や過去が補完される構成が面白い。
- 権力争い、策略、腹黒さが前面に出ていて、人間関係の駆け引きが濃い。
- 士官学校時代や若い頃の空気感が読めて、シリーズ全体のつながりを楽しめる。
- 軍服やドイツ系の雰囲気、イケメン同士の緊張感に惹かれる読者には刺さりやすい。
こんな人におすすめ
- シリーズを刊行順で追いながら、人物関係の変化をじっくり味わいたい人。
- きれいごとよりも、暗さや腹黒さのある人間ドラマが好きな人。
- BL的な距離感や、男同士の屈折した友情・対立を楽しみたい人。
- 本編の補完や別視点の掘り下げを求める人。
- 軍服もの、権力闘争もの、策略合戦に惹かれる人。
人を選ぶポイント
- シリーズ未読だと人間関係や時系列がつかみにくい。
- 刊行順を外すと、先の展開を知ってしまい楽しみが薄れやすい。
- 登場人物の性格がかなり強く、好みが分かれやすい。
- 甘さや軽さを期待すると、暗さやどろどろ感の方が目立つ。
- 女性キャラの描かれ方に引っかかる読者もいる。
テンポ・読後感
- 策略と感情のぶつかり合いで、重めだが読み進める力は強い。
- じわじわ積み上げた関係が、終盤で一気に効いてくる。
- どろどろした空気の中に、時々ニヤッとする距離感や皮肉が混じる。
- 本編の補完を挟みつつ、シリーズの流れが次へつながる感触がある。
- 読後は切なさと満足感が同時に残るタイプ。
キャラクターへの評価
- ユージィンは冷酷さと才覚が際立ち、怖いのに目が離せない。
- ヴィクトールは振り回されながらも、芯の強さや成長が印象に残る。
- エーリヒは視点人物として感情の揺れが見えやすく、救いのある読まれ方をしている。
- マックスは無口さや冷淡さの印象と、意外な可愛さの両方で受け止められている。
- アンゲリカやアミータは好みが割れやすく、強い印象を残す。
巻一覧
この巻のあらすじ
23世紀の火星都市。15歳のヴィクトールは、「ブルー・ブラッド」と呼ばれる名門の家に生まれ、しかも遺伝子操作をした「強化人間(ユーベル・メンシュ)」でもある、超エリートだ。軍の士官学校に入学したヴィクトールは、辺境のコロニー出身のユージィンと出会い、2人は親友となる。だが、すべてうまく回っているはずのヴィクトールの未来予想図が、少しずつ変わり始めていくのもこの頃だった…。
この巻のあらすじ
火星都市の軍務大臣ユージィン。支配者集団「ブルー・ブラッド」の血を持たないため、実力で国家元首の座を狙っている。副官エーリヒを始め、彼を慕う者は多いが、隙あれば追い落とそうとしている敵もまた大勢いる。軍の宣誓式典がテロに襲われ、責任を追及されるユージィン。その後、彼への嫌がらせはどんどんエスカレートしていく。ユージィンとエーリヒの野望は、達成できるのか!?
この巻のあらすじ
23世紀の火星都市。軍士官学校のエリート、ユージィンは政財界に君臨するアフォルター家の娘・アンゲリカと婚約した。輝かしい将来が約束された反面、上級生のフォルカーから悪質ないやがらせを受けるようになる。親友のヴィクトールは心配するが、ユージィンはじっと耐えつつ、自らの野望達成の機会を狙って密かに動き始めていた。様々な思惑が渦巻く火星都市で、最後に笑うのは…!?
この巻のあらすじ
23世紀の火星都市。ユージィンは、総帥位に就くはずの息子を事故で亡くした。4年後、妻のアンゲリカはまだ立ち直れずにいるが、ユージィンは、総帥位を手に入れたいという野望を変わらず持ち続けている。敵も味方も、自分の駒として操っていく彼に次々と罠が仕掛けられる。火星都市上層部での血で血を洗う争いに勝つのは、ユージィンか、宿敵ヴィクトールか、それとも…!? シリーズ完結編。
星評価・感想
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