霊元魔夜美は、伝説の詐欺師の娘で詐術師見習い。新都心を舞台に、師匠の風堂煉四郎と組み、悪徳芸能プロダクションや政治家、マスメディアが絡む金と情報のやり取りに踏み込んでいく。実戦の詐術は偽札製造や汚職疑惑へつながり、ギャンブル狂のお嬢様・露湖子、罪喰師・多希、煉四郎を追う刑事が加わることで、騙す側と追う側の距離が変化する。都知事への不信から始まった出来事が街の権力や報道の動きに広がり、個人の詐術が都市規模の事件へ変わっていく。魔夜美が『悪い奴らをぶっ潰す悪党になる』という誓いを抱え、師弟の関係、恋心、捜査線が同じ都市で交差していく物語。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 騙しの手口が巻を追うごとに巧妙になり、仕掛けの読み合いが面白い。
- 物語の進行に合わせて緊張感が増し、先が気になる展開が続く。
- ライトな謎解きよりも、重さのあるドラマ性が前に出る。
- シリーズを通して雰囲気が濃く、暗めの余韻が残る。
こんな人におすすめ
- ひねりのある騙し合い、どんでん返し寄りの展開を楽しみたい人。
- 明るい読後感より、苦さや重さのある物語が好みの人。
- シリーズを追うごとに仕掛けが濃くなる作品を読みたい人。
- 事件の後味まで含めて味わいたい人。
人を選ぶポイント
- かなり昏い空気があり、読後感はすっきりしにくい。
- 主人公の抱える事情が重く、気軽な冒険譚としては読みづらい。
- クライマックスは容赦がなく、悲痛さが強く残る。
- さわやかな大団円を期待すると落差が大きい。
テンポ・読後感
- 巻を重ねるごとに仕掛けが複雑になり、テンポはじわじわ加速する。
- 騙しの応酬で引っ張るため、緊張が途切れにくい。
- 終盤は一気に重さが増し、空気が沈。
- 軽快さよりも、陰影と圧のある手触りが強い。
キャラクターへの評価
- 主人公は事情を抱えた存在として描かれ、背負っているものの重さが印象に残る。
- 騙し合いの中で人物の見え方が変わり、単純に善悪で割り切れない。
- 登場人物たちのやり取りよりも、抱える痛みや危うさが際立つ。
- キャラの魅力は明るさより、影の深さにある。
巻一覧
この巻のあらすじ
目指せ、悪党への道! 詐術師見習い・魔夜美の修業はいよいよ本番
霊元魔夜美は張り切っていた。陰険都知事に騙されて、のっぴきならないドン底状態であの日抱いた一つの誓い……。それは“悪い奴らをぶっ潰す悪党になる!”。師匠・煉四郎とコンビを組んで、魔夜美はその第一歩となる実践に挑む! ターゲットは悪徳芸能プロダクション。何とか金を巻き上げミッションは無事終了。「やったー! 250万円!!」成功報酬を手にして喜び浮かれる魔夜美だが、煉四郎の一言で笑顔を凍り付かせた。「待った。……これは、偽札だ」運はないけど才能はある、詐術師見習い・霊元魔夜美。新都心名うての“詐術師”煉四郎。二人で行う初の詐術が、新都心を揺るがす大事件の始まりとなった! 偽札製造と汚職疑惑。マスメディアと結託した政治家たち。ギャンブル狂のお嬢様・露湖子、罪喰師・多希を巻き込み、魔夜美は悪党街道を驀進するが……?
●水城正太郎(みずき・しょうたろう) 1971年東京生まれ。有限会社ホビー・データ勤務を経て『東京タブロイド』で作家デビュー。ライトノベルを中心に執筆。著作に『いちばんうしろの大魔王』等。アニメ『戦国コレクション』にて脚本を金澤慎太郎の名義で執筆。オカルトとルアーフィッシングを愛好。
この巻のあらすじ
騙し、騙されるスリル! 詐術師見習い・魔夜美は師匠を超えられるか!?
不意に後ろから抱かれていた。霊元魔夜美は耳に息づかいを感じる。多希の顔がすぐ横にある。あわわわわ……どうしよう。「魔夜美さん」多希がせつなそうな声をあげた。身体に回された手にさらに力がこもる。あたしは煉四郎のことが好きなんだ。伝説の詐欺師の弟子で“詐術師”の風堂煉四郎と、伝説の詐欺師の娘・霊元魔夜美はささいな誤解がきっかけで決別していた。互いに自分の心に嘘をつきながら……。いま魔夜美は改めて自分の気持ちに気づいた。そのころ、新都心では煉四郎を狙う凄腕の刑事……もしかしたら彼らの救いとなる男が動き始めた。一度狂った歯車は元のように回り始めるのだろうか……。
●水城正太郎(みずき・しょうたろう) 1971年東京生まれ。有限会社ホビー・データ勤務を経て『東京タブロイド』で作家デビュー。ライトノベルを中心に執筆。著作に『いちばんうしろの大魔王』等。アニメ『戦国コレクション』にて脚本を金澤慎太郎の名義で執筆。オカルトとルアーフィッシングを愛好。
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