海新高校のジャーナリズム研究会を舞台に、他人との接触を避けたい工藤啓介が、先輩の白鳥真冬や親友たちとともに学内外で起こる小さな事件や違和感を追う学園ミステリーシリーズ。日常の中にある手紙、盗難、噂、過去の出来事、家族や友人の事情が、推理を通して少しずつつながっていく。啓介は事実を確かめる役割を担い、真冬は疎外感を抱えながらも関わりを深めていく。物語は高校生活の範囲から始まり、教会や地方の伝承、過去の記録などへ題材を広げ、最終巻では真実と向き合う姿勢が前面に出る。シリーズ全体は学園日常ミステリーとしてまとまりつつ、人物関係の変化と謎の掘り下げが進む構成になっている。完結済みの全5巻。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 日常の謎を軸にしつつ、青春小説としての読み味が強い。
- 伏線回収や推理の組み立てが丁寧で、短編ごとの完成度が高い。
- 事件の後味は軽くないが、人物の感情や関係性の変化が印象に残る。
- 作中作や童話モチーフなど、題材の選び方に工夫がある。
- シリーズが進むほど、謎解きとラブコメの両方を追える楽しさが増す。
こんな人におすすめ
- 学園ミステリや日常の謎が好きな人。
- 本格寄りの推理と青春ドラマを両方読みたい人。
- ほろ苦い読後感や、少し重めの真相に惹かれる人。
- 主人公とヒロインの距離感の変化を追いたい人。
- 似た系統の作品に触れたことがあっても、読み比べを楽しめる人。
人を選ぶポイント
- 真相が比較的わかりやすい巻があり、難解なミステリを求めると物足りない。
- 事件の内容や真相が暗く、読後感が重くなりやすい。
- 敵役や脇役の造形に弱さを感じる場面がある。
- 物語の骨格に既視感を覚える人もいる。
- 恋愛面や関係修復は、すっきり決着しない巻もある。
テンポ・読後感
- 連作短編中心で、1話ごとのテンポは軽快。
- 雰囲気は終始落ち着いていて、地に足のついた進行。
- 謎解きは派手すぎず、じわじわ真相へ寄せていくタイプ。
- シリーズ後半ほど、事件の重さと感情の揺れが増す。
- ほろ苦さの中に、少しずつ前向きさや甘酸っぱさが混じる。
キャラクターへの評価
- 工藤啓介は頭の切れる探偵役だが、真実に踏み込むことへ迷いを抱えている。
- 真冬はお嬢様らしさと強さがあり、啓介との距離感の変化が見どころになる。
- ユリは明るさだけでなく、物語を動かす役割や意外な側面が目立つ。
- 悪友や友人たちは、重い展開の中で空気を和らげる存在として受け止められている。
- 脇役や対立相手は、魅力よりも機能面が先に立つと感じられることがある。
巻一覧
この巻のあらすじ
新鋭作家が織りなす日常系ミステリー!
海新高校2年生の工藤啓介は、他人との接触をできるだけ断つために、部員が啓介一人しかいないジャーナリズム研究会に属している。中学時代からの親友である大地と良太郎とだけと親交を保ち、余計なトラブルに巻き込まれないように平穏な学園生活を送ろうとしているのだ。ある日、学内でも評判の美人の先輩白鳥真冬と関わり合ってしまったことによって、少しずつ学内の事件やトラブルに巻き込まれていくことになっていく。 高校生活の中で起きるちょっとした事件を次々と解決していくことになっていく啓介。真冬もまた、その完璧さ故に学内でも疎外感を感じていたのだが、啓介たちと触れあうことで少しずつ本来の自分を取り戻していく……。
第11回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞のフレッシュな日常系ミステリーを、人気イラストレーターの白身魚が鮮やかなイラストで彩ります!
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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
爽やかな筆致で贈る日常系ミステリー!
軽音部の歌姫を付け狙うストーカーを撃退するため、ライブ会場に張り込んだ啓介たち。警備体制は完璧だったはずなのに、ストーカーはひそかにライブ会場へと侵入していた……彼は一体どうやって鉄壁の警備をかいくぐった?そして会場内に残された真冬たちの安否は? 人質をとってナイフを振り回すストーカー相手に、啓介の策略と推理が冴える。(「耳なし芳一の夜」) ユリの姉は、容姿に恵まれたテレビ局の新人アナウンサーである。そんな彼女のもとに、ある日奇妙な手紙が届いた。啓介はユリに頼まれて、その手紙の送り主の本当の意図を突き止めるため推理を始める。そして周囲の力を借りながら辿り着いた真実は、暗く、救いようのないものだった……(「手紙」) とある放課後にジャナ研を訪れてきた、一人の女子生徒。彼女こそ、かつて啓介が脚本盗作事件の犯人として糾弾した島原祐樹の実の妹だった。彼女の言葉をきっかけに、啓介は『キマイラの短い夢』という演劇作品をめぐる騒動の再調査を決意する。そして当時の関係者に話を聞くなかで、意外な新事実が判明する……(「キマイラの短い夢」) 青春の光と影と謎をめぐる、日常系ミステリー三篇を収録。
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この巻のあらすじ
学園日常ミステリーの新鋭!
真冬の曾祖父にあたる宗次郎が残した「メロスを燃やしてくれ」というメッセージから、「自画像・メロス」という奇妙な絵画に秘められた謎を、啓介と真冬が解き明かしていく。(「自画像・メロス」) 祭りの夜に啓介とその姉の絵里は、ひとりで山に入っていった謎の少女を追いかける。道中、その少女の教師とカウンセラーと合流するのだが、この地方に伝わる鬼の伝説とともに恐ろしい真実が浮かび上がっていく。(「鬼の貌」) ユリのマジックの練習に付き合っている啓介は、自らの記憶の底に封印していた、とても怖い記憶を思い出すことになっていく。はたして、その「怖い記憶」とはいったい……。(「怖いもの」) 啓介は真冬と過ごしていくうちに少しずつだが変化していく自分の事を自覚していき、お互いを意識し始めるのだが……。ほろ苦い日常系ミステリー三篇を収録。
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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
彼女はもうジャナ研に来ないかもしれない。
彼女はもう、ジャナ研に来ないかもしれない――。新鋭が書く、爽やかで切ない日常系ミステリー第4弾。
写真部から、金賞を獲得した被写体の金魚が盗まれた。居合わせたジャナ研の面々は、真犯人を見つけようとする。(「金魚はどこだ?」) 介護施設で、とある老人の部屋が荒らされた。啓介は手がかりを探るうちに、あまりにも切ない真実にたどりつき……。事実の公表を巡って真冬と意見が分かれるが、互いにどうしても引けず、そのままぎくしゃくしてしまう。(「スウィート・マイ・ホーム」) 真冬がジャナ研の部室に姿を見せなくなってから1か月以上が経った。交通事故に遭ったユリもしばらく学校を休んでいる。そんなとき、啓介はA棟の空き教室で「女の幽霊を見た」と後輩から助けを求められる。 (「ジュリエットの亡霊」)
身のほどを気にして、傷つかない道を選ぶのは間違っているのか? 綺麗なだけではない真実を暴くのは、正しいことなのだろうか? 真冬の卒業を数か月後に控え、人間関係が大きく動く第4弾!
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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
「ジャナ研」シリーズ、ついに完結!
ユリに連れられ、とある教会を訪れた啓介。そこで『Silent Night』と題された小説と、1枚の写真を見つける。その謎を探るうち、60年程前のソ連強制収容所で起きた「クリスマスイブの奇跡」に行き着く。 「謎を解き明かすだけでなく、必要であれば真実の先に踏み込むこと」 啓介はこれまで避けてきたことに向き合う決意をし、真冬と話そうとする。(「ロシアン・ウィスキー・ホーリーナイト」)
良太郎が「退学する」と言い出した。 突然のことに驚きながらも、良太郎のために親友としてできる限りのことをしようとする啓介と大地。徐々に明らかになっていく「綺麗じゃない真実」を前にして、啓介はどう行動するのか――。(「消えた恋人」)
卒業式を間近に控えた「追い出し祭」の日。啓介と真冬は、「ジャナ研」の部室で残り少ない時を過ごしていた。 校内見学にやって来た少女を介抱することになった二人は、「最後の事件」を一緒に解き明かす。(「ジャナ研の憂鬱な事件簿」)
卒業する真冬、苦悩する啓介。 解き明かした「真実」の先に、待つものとは――。
本格ミステリーに相応しい、重厚な謎と心揺さぶる真相。 「憂鬱な事件簿」に光明が差す、シリーズ最終巻!!
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※特別カラーちらし「ゲキ推し!!ガガガラブコメ ラインアップ」付き
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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