しずるさんと偏屈な死者たち
- 著者
- 上遠野浩平
- イラスト
- 椋本夏夜
- レーベル
- 富士見ミステリー文庫
- 刊行年
- 2003-2014
- 巻数
- 5巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで / BOOK☆WALKER: 1巻まで
病室に閉じこもる少女しずるさんと、彼女を見守る「よーちゃん」を中心に、不可解な死体や事件の謎を語り合いながら解いていく連作シリーズです。舞台は白い病室と、その外側にある現実世界で、妖怪化、宇宙人、幽霊犬など、奇妙な要素を含む事件が扱われます。中心人物は、病床にありながら聡明なしずるさんと、彼女に振り回される語り手のよーちゃんです。物語の軸は、事件の見え方を「ごまかし」と捉え直す推理と会話にあります。各話ごとに異なる不可解な事件を扱いながら、病室という限定された場から外の世界の異常さへ話が広がっていきます。短編的な事件譚を積み重ねる形で、シリーズ全体の輪郭が見えていく構成です。続編や外伝の情報は、提示資料では確認できません。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
深窓の美少女しずるさんが訳アリお嬢様よーちゃんのもたらす怪事件を解決していく、病床探偵ミステリー
編集部
原因不明の難病で病室にこもりきりの“深窓の美少女”しずるさんが、好奇心旺盛な“わけありお嬢様”よーちゃんが持ち込む怪事件を暇潰しに解決していく安楽椅子探偵もの。唐傘小僧や宇宙人、幽霊犬に吊られた男など、非日常的なギミックを扱っているもののファンタジー要素はない。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
クール系黒髪美少女と癒し系天然美少女のバディに萌えたい人 探偵と助手の閉じた関係性に惹かれる人 安楽椅子探偵ものが好きな人 『ブギーポップシリーズ』の愛読者 人ならざるものが暗躍する怪事件の行方を追いたい人
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AI分析(あらすじ)
- 病室を舞台にした推理ものを読みたい人 - 怪異や超常要素を含む事件譚に興味がある人 - 少人数の会話で進む連作短編が好きな人
著者情報
この項目をレビュー編集部
上遠野浩平は日本の小説家。電撃文庫から刊行された『ブギーポップシリーズ』で一大ムーブメントを巻き起こした。代表作は以下。 『ブギーポップシリーズ』 『戦地調停士シリーズ』 『ナイトウォッチシリーズ』 『ビートのディシプリン』 『ソウルドロップシリーズ』 『ヴァルプルギスの後悔』 『螺旋のエンペロイダー』 『製造人間シリーズ』 『冥王と獣のダンス』 『機械仕掛けの蛇奇使い』 『酸素は鏡に映らない No Oxygen, Not To Be Mirrored』 『私と悪魔の100問答』 『戦車のような彼女たち』 『彼方に竜がいるならば』 『パンゲアの零兆遊戯』
編集部
上遠野浩平が手掛ける純ミステリー。一部設定が『ブギーポップシリーズ』とリンクしており、ブギーポップや切間凪が不定期で登場する。安楽椅子探偵しずるさんとよーちゃんの濃密な友情は百合好きにも刺さるはず。個々の事件もなかなかよく出来ており、奇を衒った虚仮威しの真相や、斜め上行く犯人の動機が毎度新鮮な驚きをもたらす。
作品Q&A
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 物理的な密室より「密室」という概念そのものを広げて語る、メタ的・考察寄りのミステリとして面白い。
- 不可思議で荒唐無稽な怪事件を、しずるさんがすっと整理して解く展開は、肩透かし感もあるが読後の余韻や「ごまかし」への嵌り方が心地よい。
- 事件そのものより、ふたりの会話や関係性を楽しむ作品として満足度が高い。
- 上遠野ワールドや他作品とのつながり、幕間のチクタなど、シリーズ横断の要素を楽しめる点も好評。
こんな人におすすめ
- クールで頭脳明晰なしずるさんと、元気で好奇心旺盛なよーちゃんの百合的バディを楽しみたい人。
- 病室に閉じた「探偵と助手」的な距離感や、会話中心の安楽椅子探偵ものが好きな人。
- 上遠野浩平作品、とくにブギーポップ系の耽美で少女小説寄りの読み味に馴染みがある人。
- 短編連作でサクッと読め、事件は会話のネタとして軽やかに流れる作品を探している人。
人を選ぶポイント
- 真相が単純・唐突・肩透かしに感じられ、推理体験やスッキリ感が足りない、という不満の声がある。
- 「謎を期待する作品ではない」と割り切れないと合わない。
- しずるさんの上から目線やよーちゃんへの扱いなど、キャラクターへの違和感を覚える読者もいる。
- 巻を追うほどミステリ比重は薄まり、世界観リンクが強まる方向へ進む印象があり、期待とズレやすい。
テンポ・読後感
- 病院という隔離空間で、奇妙な事件話と日常会話が交わる、ほのぼの寄りだが耽美で儚い雰囲気。
- 露骨に百合・キャラ萌え・ベッドディテクティブを狙った「わざとらしさ」が重なり、逆に魅力になる。
- フォークロア的・不可解な事件を、煙に巻く言葉遊びで語る独特のミステリ像。
- 事件は起きて解決しても二人の関係には大きく影響せず、会話を通じて互いを大切に思う物語、という温度感。
キャラクターへの評価
- ベッドから動かず洞察で事件を言い当てる一方、上から目線や無形の圧力を感じる、という賛否両論の声がある。
- よーちゃんは、謎を集めて持ち込む健常で無邪気な相棒役として、読者の入口兼ヒロイン的存在、という見方が多い。
- 探偵でも警察でもないふたりだけの謎解き、よーちゃん視点の地の文でしずるさんの言動にどきっとする百合的な瞬間が好評。
- 巻を重ねるごとに関係性は深まり、口説き文句のようなやりとりが増えてより「美味しく」なっていく。
巻一覧
この巻のあらすじ
「ねえ、よーちゃん――この世界には不条理としか思えない謎がいくつもあるわけね?」しずるさんはそう言うけれど、私には彼女こそ、この世で一番謎めいてみえる――何年も病床にありながら、とても綺麗で、この世の誰よりも聡明で――どんな不可解なおぞましい殺人事件の数々も、彼女の前では只のごまかしになってしまう――妖怪化したり、宇宙人に狙われたり、幽霊犬に襲われたり、吊られたりする死体の謎を病室から外に出られない少女の推理が解き明かす、これは少し不気味で、かなり奇妙で、ちょっと切なげな、少女達の不思議な冒険をめぐるものがたりです――。
この巻のあらすじ
上遠野浩平が描く、大好評安楽椅子探偵シリーズ第三弾! 今日も真っ白な病室で、しずるさんとよーちゃんは残酷な事件を語りあう。全ての犯罪は「ごまかし」である。世にも、美しい死体をめぐる「白雪姫」の事件。それらもしずるさんにとっては「ごまかし」にすぎないのか?
この巻のあらすじ
変人科学者として名をはせる祖父の監視を両親から命じられ、祖父宅を訪れた僕。ところが祖父の姿はなく、なぜかそこに住んでいた五人の美少女たちと一緒に暮らすことになり、しかもこの世界は他次元侵略体なるものに侵略されているとのこと……。そんなこんなで苦労している僕に向かって祖父宅を管理するエロ人工知能は、『この数日間、風呂も覗かなければ寝込みも襲わない』と嘆く始末――。いったい僕にどうしろと?
星評価・感想
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