霊が見える14歳の少女キーリが、教会の寄宿学校で抱えていた孤立した日常を離れ、戦争で量産された不死人の青年ハーヴェイと、ラジオに憑く霊の兵長とともに各地を渡り歩く物語。鉄道、砂海を渡る船、炭鉱の街、教区の境界、植民祭でにぎわう町などを移動しながら、亡霊や奇妙な出来事、教会に追われる不死人の事情に触れていく。旅はベアトリクスの捜索やキーリの出生の手がかりへも広がり、離れた場所にいる人物、失われた時間、霊と人の境界に関わる出来事が少しずつ結びついていく。キーリ、ハーヴェイ、兵長を軸に、出会いと別れを重ねながら続く長編シリーズ。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 砂の海や炭鉱の町、首都や遺跡まで、荒涼とした舞台が物語の余韻を強くしている。
- 霊感のある少女キーリと不死人ハーヴェイ、兵長の三人旅が、孤独とぬくもりを同時に感じさせる。
- 旅の途中で少しずつ明かされる出生や過去の手がかりが、先を読みたくなる引きになっている。
- 退廃的で静かな空気の中に、アクションや不穏な事件が差し込まれて緊張感が続く。
- 互いを支え合う関係性や、家族のような距離感に強く惹かれている読者が多い。
こんな人におすすめ
- しっとりした雰囲気のファンタジーやSF寄りライトノベルが好きな人。
- 旅、喪失、孤独、再会といった感情の揺れをじっくり味わいたい人。
- キャラ同士の関係性や、少しずつ深まる絆を重視する人。
- 退廃的で少し暗めの世界観、静かな切なさを求める人。
- 昔の電撃文庫らしい空気感や、ややホラー寄りの不穏さに惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 全体に暗めで、寂しさや痛々しさが前面に出る。
- ハーヴェイが傷つく場面が多く、満身創痍の展開が続きやすい。
- 舞台や設定が独特で、イメージしづらい場所が出てくる。
- 物語は巻ごとに区切りながら進むため、すっきり完結する読後感は薄い。
- 秘密や背景は小出しで、テンポよりも雰囲気と積み重ねを重視している。
テンポ・読後感
- 静かに進む旅路の中へ、不穏な出来事やアクションが差し込まれる。
- 砂の海や灰色の街など、景色の描写が印象を引っ張る。
- じわじわ関係が深まる一方で、別れや再会の気配が常につきまとう。
- 事件のたびに空気が重くなり、切なさと緊張感が交互に来る。
- 余韻が長く残る、落ち着いたが重さのある読み味。
キャラクターへの評価
- キーリは孤独に強く、相手を思うと勢いで飛び出すまっすぐさがある。
- ハーヴェイは不器用でぶっきらぼうだが、守る場面では強い印象が残る。
- 兵長は口うるさいが、三人の中では親代わりのような安心感がある。
- ベアトリクスは美しさと頼もしさが目立ち、物語の支えとして見られている。
- 登場人物同士の距離が近づくほど、すれ違いの切なさも強くなる。
巻一覧
この巻のあらすじ
キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いており、学校でも孤立していた。 冬の長期休暇の初日、キーリは旅の<不死人>の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。不死人は戦争で量産された不老不死の兵士であり、現在は教会に追われる身。自分と同じく霊が見える人間にはじめて出会ったキーリは、彼らの旅についていく事に……。鉄道旅行を続ける中、様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。 ――旅の終わりは思いのほか早く訪れる――。ハーヴェイが教会の<不死人狩り>に捕まってしまい、キーリは寄宿舎に帰されてしまったのだ。孤独な日常に戻ったキーリ。しかし、彼女の長くて短い休暇は、終わったわけではなかった……!? 圧倒的なキャラクターの魅力と、お話の面白さで読み手を引き込み離さない超力作。第9回 電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作品! イラストは、同じ第9回 電撃ゲームイラスト大賞<大賞>受賞者・田上俊介が担当。
この巻のあらすじ
14歳の少女キーリと不死人・ハーヴェイ、そしてラジオの憑依霊・兵長は、約束どおりに“砂の海を渡る船”に乗ることに……。乗船前、宿泊している町の海岸でキーリは、動いている3体の小さな人形達を見かけ、追いかけていく。その人形達が行き着いた先は、寂れた鍛冶屋だった。その店に入ってしばらくして、様子が変なことに気づき帰ろうとするキーリ。しかし……!? 第9回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作の続編!
この巻のあらすじ
“砂の海を渡る船”を降りたキーリと<不死人>ハーヴェイそしてラジオの兵長は、炭鉱の街に住むことに……。キーリは初めてのアルバイト生活を楽しんでいたが、ハーヴェイはほとんどの時間をアパートの部屋で過ごしていた。 ――ある朝、アルバイトに出かけるキーリを狙うかのように、上の階からフォークが落ちてきた。なんとか防いだハーヴェイは、フォークを落とした張本人の部屋に向かう。しかし、そこは空き部屋になっていて――!?
この巻のあらすじ
ハーヴェイが消えてから約一年半。キーリは16歳に。キーリと、ラジオの憑依霊・兵長そしてベアトリクスは、東サウスハイロで暮らしている。 ――ある日、ベアトリクスの情報筋からキーリの出生の手がかりが見つかったと聞き、ノースハイロ方面に向けて出発する。旅の途中、ウエスタベリ教区のはずれの街トゥールースに着いたキーリ達は、また不思議な出来事に遭遇する。そして、キーリの出生の手がかりとは!? ハーヴェイとの再会は!?
この巻のあらすじ
植民祭の季節。不死人がいるという噂を聞いて、はぐれてしまったベアトリクスかも知れないと、キーリとハーヴェイ、そしてラジオの兵長はウエスタベリに向かう。ハーヴェイの知り合いの興行団と出会い、彼らのキャンプを拠点にベアトリクス捜索を開始したキーリ達。そんななか、キーリの前に予期せぬ人物が現れる! 新たな展開を見せる人気シリーズ第5弾!
この巻のあらすじ
植民祭に沸くウエスタベリに滞在しながら、不死人・ハーヴェイ、ラジオの憑依霊・兵長とともにベアトリクスを捜索しているキーリ。そんな中、強盗から助けてくれたある人物の家に行く事を決心したキーリは、その事をハーヴェイにも兵長にも告げず実行してしまい……。新展開を見せる人気シリーズ、“はじまりの白日の庭”編、ここに完結! 電子特別版には、2004年発売の電撃文庫公式海賊本『電撃P』に掲載された短編「『キーリ』ドキドキ童話劇場・ハーヴェイ受難編 しらゆきーり姫あるいはキス大作戦」も追加収録!
この巻のあらすじ
ベアトリクスを捜す旅を続けている、キーリ、ハーヴェイ、ラジオの兵長。手がかりを求めて教区境のバーに滞在していると、突然、兵長の調子が悪くなってしまう。 「そろそろ寿命かもしれない」 と修理屋から言われたキーリたちは、兵長を直すため、古い部品が残るという首都へ向かうが、今度はハーヴェイの<核>に異変が起こり……。 「もう何もいらないから、ずっとこのままでいたい」 大切な仲間を失う予感に怯えるキーリだったが……。 電子特別版には、2005年発売の電撃文庫公式海賊本『電撃hPa』に掲載された短編「カスタム・チャイルド キーリ入りミックス天 海とラジオとSOS」も追加収録!
この巻のあらすじ
―― 14歳の旅のはじまりから今日まで、どれくらいの時間を列車の上で過ごしてきただろう。決して楽しいことばかりの旅ではなかったけど、帰りたいと思ったことは一度もなかった――。ラジオの兵長を修理する旅の途中で、キーリとハーヴェイは首都治安部隊に捕まる。彼らは、首都に住むというキーリの実の父親に会わすと言う。困惑するキーリだったが、結局、監視つきで首都へ向かうことに……。首都へ向かう途中、ヨアヒムも現れ、無理やりキーリたちに同行する。しかし、この首都行きがキーリたちや、ベアトリクス、ヨアヒムに思わぬ運命をもたらして……。 電子特別版には、2006年発売の電撃文庫公式海賊本『電撃BUNKOYOMI』に掲載された短編「『キーリ』ほのぼの園児劇場 ようちえんじエフィーくんの純情」も追加収録!
この巻のあらすじ
この惑星に奇跡の力を持った誰かがいるのなら、願わくはどうか、もう少しだけ彼女と一緒に……。キーリとハーヴェイ、そして彼らを取り巻くすべての人々がたどり着いた “終わり” と “始まり” とは!? 第9回 電撃小説大賞<大賞> を受賞した人気シリーズ、堂々完結!
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