本作は、異世界ファンタジーの貴族社会を舞台に、悪女や悪役令嬢を演じながら生き抜こうとする女性たちを描く8編収録のアンソロジーです。婚姻先で態度を変える令嬢、家出を選ぶ女性、殿下のために悪女を名乗る人物、処刑の直前に恋が始まる話、幼なじみを使いこなす姫、貧乏な王子と公爵令嬢、冤罪での立場に向き合う令嬢、死に戻って再び役を演じる女性など、各話で中心人物と状況が入れ替わります。第3回アイリス異世界ファンタジー大賞の審査員特別賞受賞作を含み、収録作はそれぞれ独立しており、同じ題材を別の切り口で見せます。同じ『悪女になる』発想でも、婚姻、処刑、家出、身分差といった置かれた条件が話ごとに異なります。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 悪役令嬢・悪女系のアンソロジーとして気軽に読める構成。
- なろう系4篇+書き下ろし4篇で、短編をまとめて楽しめる。
- 「家出を決行した結果」「処刑一時間前に、恋が始まりました」など、引きの強い題名が目を引く。
- 恋愛寄りの展開や、ダメダメなヒーロー像を含む作品が印象に残る。
- 悪女要素は控えめでも、悪役令嬢好きには読みやすい。
こんな人におすすめ
- 悪役令嬢もの、婚約破棄もの、転生・異世界恋愛の短編が好きな人。
- アンソロジー形式で複数作を少しずつ読みたい人。
- 重すぎる悪女像より、恋愛やコメディ寄りの味つけを求める人。
- タイトルや設定の勢いを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- タイトルの印象ほど「本当の悪女」感は強くない。
- 悪女要素を濃く期待すると肩透かしになりやすい。
- 作品ごとに好みの差が出やすく、刺さる話とそうでない話が分かれやすい。
- まとまりよりも各話の個性を楽しむタイプの本。
テンポ・読後感
- 短編連作らしくテンポは軽快で、さくさく読み進めやすい。
- しんどさよりも、恋愛の動きや設定の面白さが先に立つ。
- 作品によって当たり外れの感覚がありつつ、全体としては楽しく読める雰囲気。
- 悲劇色よりも、甘さや軽妙さが残る読後感。
キャラクターへの評価
- 悪女というより「なりきり悪女」の人物像が中心。
- 婚約者やヒーロー側に、情けなさや必死さが出るキャラが印象的。
- 悪役令嬢好きには、定番の型を踏まえたキャラ配置が楽しめる。
- 作品ごとに好きな話が分かれやすく、特定の一編が強く記憶に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
第3回アイリス異世界ファンタジー大賞・審査員特別賞受賞作&人気作家が書き下ろした、生き抜くために悪女のふりをする女性たちを描いた珠玉の8編を収録したアンソロジーが登場!
(収録作品) 「初夜に抱いてくれなかった旦那様へ。私は今日から悪女になります」(著:櫻田りん) 「家出を決行した結果」(著:棗) 「殿下のために悪女になります!」(著:高岡未来) 「処刑の一時間前に、恋が始まりました」(著:瀬尾優梨) 「姫様は今日も幼なじみをこき使う。」(著:池中織奈) 「金持ち公爵令嬢と貧乏な王子様」(著:喜楽直人) 「悪役令嬢だから死刑!? 「異議あり」でございますわ」(著:小早川真寛) 「冤罪で獄死したはずが死に戻りました。大切な恩人を幸せにするため、壁の花はやめて悪役令嬢を演じさせていただきます。お覚悟はよろしくて?」(著:石河 翠)
カバーイラスト:風 ことら 扉イラスト:すがはら 竜/桜花 舞/風 ことら
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