恋する検事はわきまえない

判定なし
基本情報
著者
直島翔
イラスト
レーベル
小学館文庫
刊行年
2024
巻数
1巻
アニメ化
Audible
1巻
属性

現代日本の検察を舞台に、特捜部初の女性検事・常磐春子、見習い検事の倉沢ひとみ、小倉支部の久我周平らが、それぞれ異なる事件と向き合う連作短編集。下水道事業の談合事件、地方異動先で起こる騒動、暴力団を相手にする案件などを通じて、起訴か不起訴か、組織の判断か現場の事情かという検察の仕事の中身が描かれる。人が人を裁くことへの迷いと、被疑者や周辺人物の事情に耳を傾ける姿勢がシリーズ全体の軸になっている。全4話で、女性検事、若手検事、支部検事といった立場の違いが並び、検察内部の見え方も分かれていく。

構造レビュー

こんな人におすすめ

  • AI分析(あらすじ)

    検察や司法の現場を舞台にした物語を読みたい人、複数の検事の視点で事件を追う構成に関心がある人。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 検事たちの仕事ぶりと人間関係が、事件解決と並んで読ませる。
  • 前作からのつながりや、前日譚・補完エピソードが積み重なって世界が広がる。
  • 主要人物それぞれに見せ場があり、短編ごとに主役が変わる構成が楽しい。
  • 事件ものでも重苦しさが薄く、読み終えたあとに温度の残る話が多い。
  • 健ちゃんをはじめ、キャラの立った人物が印象に残る。

こんな人におすすめ

  • 前作『転がる検事に苔むさず』を読んでいて、人物関係を覚えている人。
  • 検事や周辺人物の群像劇、スピンオフ的な短編集が好きな人。
  • どろどろした法廷ものより、軽やかさやほっこり感を求める人。
  • 連作短編で少しずつ背景がつながる読み味を楽しみたい人。
  • 事件の派手さより、会話や人物描写を味わいたい人。

人を選ぶポイント

  • 時間軸や視点が行き来するため、前後関係を追いにくい場面がある。
  • 久我周平の出番を強く期待すると、物足りなさが残る。
  • タイトルから想像する恋愛要素は控えめで、恋物語としては薄い。
  • 前作未読でも読めるが、人物の関係性は前作を知っている方が入りやすい。
  • 章ごとのつながりが分かりにくいと、全体像をつかみにくい。

テンポ・読後感

  • 短編ごとにテンポよく進み、ページが進むのが早い。
  • 事件の重さは抑えめで、読後感はやわらかい。
  • 文章に少し古風さがあるが、前向きで温かい空気がある。
  • すっきり読める一方、構成が飛ぶと戸惑いも出やすい。
  • お仕事小説寄りの落ち着いた雰囲気で、じんわり残るタイプ。

キャラクターへの評価

  • 健ちゃんが強い印象を残し、作品の空気を支えている。
  • 常磐春子は空気を読まない芯の強さが目立つ。
  • 倉沢ひとみは歯に衣着せぬタイプとして存在感がある。
  • 有村誠司や久我周平の今後が気になる。
  • 登場人物が人間くさく、硬すぎない魅力で読まれている。

巻一覧

恋する検事はわきまえない
2024年12月 ISBN 9784094074123
この巻のあらすじ

空気を読まない女検事、降臨!

人が人を裁けるのかーー 「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。

「特捜部初の女性検事」として期待と嫉妬を一身に背負う常磐春子は、着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。落とし所は末端社員たちの摘発ーー。しかし、取り調べ中に闖入してきた被疑者の幼なじみによって、捜査は思わぬ方向に転がり始めた。

築地の魚屋で働く男は、被疑者を庇いながら言葉を吐く。 「おれはよ、法に背いたのは人間じゃねえ気がするんだ。人間の周りを囲んでいる全体みたいなもんだ」 覚悟を決めた春子は、検察幹部仰天の一手に出た(表題作)。

見習い検事の倉沢ひとみが異動先の鹿児島で一騒動を起こす「ジャンブルズ」、小倉支部の万年窓際検事・久我周平が組織から孤立しながら凶悪暴力団に立ち向かう「海と殺意」ほか、全4話の連作短編集。 シャベルとスコップ ジャンブルズ 恋する検事はわきまえない 海と殺意 健ちゃんに法はいらない 春風 解説 頭木弘樹

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