大学進学で札幌に出て一人暮らしを始めた和仁は、ある出来事を境に霊が「視える」ようになる。新歓で入ったカラオケ店「あまや」では、店長の花宮が霊を集めてあの世へ送り出す場として店を回しており、和仁は割高の時給にひかれてそこで働き始める。生者のにぎわいが霊に作用する店内で、和仁の傍にいる土色の男の霊も含め、見える者たちの距離と事情が少しずつ重なっていく。札幌の街とカラオケ店を軸に、大学生活、アルバイト、怪異、居場所の感覚が交差する現代怪異譚。
構造レビュー
こんな人におすすめ
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AI分析(あらすじ)
現代怪異や幽霊もの、大学生の一人暮らしとアルバイト、閉じた店の中で進む人間関係を追いたい人。
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 霊が見える大学生が、訳ありのカラオケ店で働く設定が新鮮。
- ホラー寄りの導入でも、読後感はやさしく温かい。
- オカルト要素の作り込みと、店の仕組みの独自性が楽しい。
- 人と人の関係や、抱えてきた苦しさに踏み込む展開が印象に残る。
- じわっと怖い空気と、救いのある流れが同居している。
こんな人におすすめ
- 霊感もの、オカルト設定のあるお仕事小説が好きな人。
- しんどい過去や心の傷を抱えた主人公の物語を読みたい人。
- 怖すぎるホラーより、少しぞわっとして最後は救われたい人。
- カラオケ店という舞台の変化球な作品に惹かれる人。
- 前向きな余韻や、続きが気になるタイプの話を好む人。
人を選ぶポイント
- 序盤の動きがゆっくりで、起伏の少なさを感じやすい。
- 主人公のネガティブさが強く、重たく映る場面がある。
- 期待したほど深掘りされない要素があり、物足りなさが残ることもある。
- 前作の雰囲気を期待すると、印象の違いに戸惑う可能性がある。
テンポ・読後感
- 導入は静かで、じわじわ設定を見せていく進み方。
- ほんのりぞわっとする空気が続き、読後はやわらかい余韻が残る。
- ヘビーな題材を扱いながら、全体の手触りは優しめ。
- 一気読みしやすい読みやすさがあり、テンポは比較的なめらか。
- 暑い時期に合う、ひんやりしつつも救いのある雰囲気。
キャラクターへの評価
- 主人公は淡々としていて読みやすい一方、心配になるほど抱え込みがち。
- 霊が見える特性が物語の軸になり、存在感が強い。
- 店長や雨宮の掘り下げをもっと見たいという反応が目立つ。
- 周囲の人物もそれぞれ事情を抱えていて、関係性の厚みがある。
- 人物の優しさが印象に残り、泣けるほど響いた。
巻一覧
この巻のあらすじ
彼がいる限り、幸せに生きる権利なんて、自分にはないのだーー。 「あの日」以来、「視える」ようになった和仁が見つけた居場所とは…?
大学進学のため、札幌で一人暮らしを始めた和仁。 新歓コンパで行ったカラオケ店のトイレには、生首が転がっていた。 「お客様、もしかして、視えてます?」話しかけてきたのは店長の花宮。 彼は和仁に、ここで働かないかと勧誘する。 この店は、この世にとどまっている霊を集めて、 あの世に送り出す“実験場"のようなものらしい。 生者のエネルギーに満ちているカラオケのバカ騒ぎが、霊を「成仏」させるとかなんとか…。 花宮ももちろん「視える」人間なのだが、 常に和仁の傍にいる土色の男の霊については詮索してこない。 割高の時給ということもあり、 和仁は、このカラオケ店「あまや」でバイトすることにしたのだがーー。
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