花に隠す 〜私が捨てられなかった私〜

判定なし
基本情報
著者
長谷川夕
イラスト
刊行年
2021
巻数
1巻
アニメ化
属性

本作は、夫婦や家族の関係に潜む不倫、嫉妬、秘密が、殺意へ近づいていく現代短編集。猛暑の太陽や吹雪の夜など、季節や天候を手がかりにした場面が置かれ、妻、不倫相手、父の不倫を知った娘など、立場の異なる人物がそれぞれの欲望とためらいに向き合う。各話は独立して読めるが、家庭の内側にある隠し事、相手を自分のものにしたい気持ち、見て見ぬふりをする選択が共通の軸になっている。日常の生活圏で感情が危険な方向へ傾く過程を描き、全1巻の短編集として同じ主題を複数の視点と局面から並べる構成。灼熱や寒波のような極端な季節感が、そのまま人物の感情の温度差として使われている。

構造レビュー

こんな人におすすめ

  • AI分析(あらすじ)

    現代の家庭劇や、不倫と秘密が絡む短編に関心がある人。夫婦、親子、恋愛関係のもつれを軸にした物語を求める人。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 不倫、執着、嫉妬、秘密が絡む濃い人間関係が軸。
  • 季節や花を使った独特の世界観が全編でつながる。
  • ホラー寄りの不穏さと、狂気じみた欲望の描写が強い。
  • 短編ごとに題材が変わり、印象の残る話がいくつかある。
  • ひとつの作品群として読むと、作者のこだわりが見えやすい。

こんな人におすすめ

  • ドロドロした愛憎劇や倫理の揺らぎを読みたい人。
  • ひと味違う短編集や、少し奇妙な物語が好きな人。
  • ホラーやサスペンスの空気感を楽しみたい人。
  • 作品ごとの温度差や異質さを味わいたい人。
  • 重めのテーマでも読後に考えたい人。

人を選ぶポイント

  • 不倫や加虐的な関係性が前面に出る。
  • かなり不穏で、気持ちよく読めるタイプではない。
  • 作品によって好みが分かれやすい。
  • 物語の雰囲気や設定に独特さがあり、合わない人には入りにくい。
  • すっきりした解決や明るさを期待すると外れやすい。

テンポ・読後感

  • 短編ごとにテンポは変わるが、全体はじわじわ不穏さが積み上がる。
  • 季節の移ろいを使った構成で、空気感に統一感がある。
  • 直接的な怖さより、心理のねじれや違和感が残る。
  • 作品によっては重く、小難しく感じる読み味もある。
  • 最後の一編で印象が変わる構成として受け取られている。

キャラクターへの評価

  • 妻、夫、不倫相手の三者関係に強い執着と疲弊がにじ。
  • 夫の母や老メイドなど、周辺人物も不穏さを強める。
  • 夫に似た息子への視線に、愛情と冷たさが同居する。
  • 欲しいものを手に入れようとする人物像が印象に残る。
  • どの人物も善悪で割り切れず、感情の濃さが際立つ。

巻一覧

花に隠す 〜私が捨てられなかった私〜
2021年12月 ISBN 9784086804264
この巻のあらすじ

咲き誇れ、殺意。 さまざまな季節に花開く私たちの、秘密と欲望を描いた短編集!

不倫を続ける夫との生活に疲れ果てた妻は、猛暑を超える暑さをもたらす太陽を利用した完全犯罪を思いつく。 夫の不倫相手もまた、自分のものにならない男を手に入れようとして極寒の吹雪の中、男を手にかけた。 父の不倫を知ってしまった娘は、殺意にふたをした。再び目を覚ます日を、一日千秋の思いで待ち焦がれながら…。 殺意はまるで、季節のように巡る。 一線を越えるか、踏みとどまるか。 あなたを殺すか、自分を殺すか。 叶えてはいけない欲望ほど、蠱惑的で美しい。

灼熱の太陽さえなければ、あなたを殺すことはなかったでしょう。 季節性の殺意にも、じき決着がつくーー。

星評価・感想

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