夢で他人の記憶をのぞく力を持つ笹川硝子は、京都府警で特殊捜査に携わる。遺体に触れれば死の直前へ、夢を使えば記憶の断片へと近づけるその能力は、通常の捜査では拾えない手掛かりを浮かび上がらせる。ある日、先輩である川上未和が硝子に意味深な言葉を残したまま姿を消し、さらに捜査用薬品L-pxの紛失も重なって、硝子は個人の失踪と組織内の疑念を並べて追うことになる。現場で得られる証拠だけでは届かない事情が、夢視という特殊な手段を通して少しずつ輪郭を持ち、京都の警察組織の中で異能がどう扱われるかも物語の軸になる。事件の断片と人間関係が交差しながら、硝子は先輩の行方と隠れた経緯を探っていく。
構造レビュー
こんな人におすすめ
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AI分析(あらすじ)
異能捜査もの、警察もの、失踪事件を軸にした現代ミステリーに関心がある人。
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 夢で死者の記憶を追体験する捜査設定が新鮮で、異能ものとしての引っかかりが強い。
- 警察捜査の手触りがあり、サスペンスとして筋が通っていて読みやすい。
- 主人公の硝子が、苦境でも立ち止まらず進む人物として印象に残る。
- 研究所や能力の仕組みなど、世界観に設定の厚みがある。
- 文章は硬めでも、慣れるとテンポよく読めて続きが気になる。
こんな人におすすめ
- 異能捜査ものやサイキックサスペンスが好きな人。
- ライトノベル寄りでも、刑事もの・ミステリ寄りの雰囲気を求める人。
- 主人公の成長や、しんどさを抱えながら前に進む話が好きな人。
- 恋愛より事件解決や人物関係の掘り下げを重視したい人。
- シリーズ化した続きに期待できる作品を探している人。
人を選ぶポイント
- 序盤は文章がやや硬く、読み慣れるまで時間がかかる。
- 事件の範囲が身近で狭めなので、派手な展開を期待すると物足りない。
- 能力や組織の設定説明が多めで、軽快さだけを求めると合わない。
- 物語の組み立てに引っかかる部分が少し残る読者もいる。
- 恋愛要素はかなり控えめ。
テンポ・読後感
- 全体はサイキックサスペンス寄りで、刑事ドラマのような落ち着いた空気。
- 読後感は重すぎず、ほろ苦さの中に少し救いが残る。
- ホラー色やグロさは強くなく、心理的な負担を軸にした緊張感がある。
- 文章はやや硬質だが、進むほど気になりにくい。
- 事件の規模は大きすぎず、じっくり追うタイプの展開。
キャラクターへの評価
- 硝子は、特別な力と負担を抱えながらも折れにくい芯の強さがある。
- 人から理解されにくい立場のつらさが、人物像に深みを出している。
- 周囲の人物も単純な善悪ではなく、多面的に描かれている。
- 親しい相手との関係性に、今後の広がりを期待する声が目立つ。
- 脇役の短い一言まで印象に残る、人物描写の細かさが評価されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
「硝子。……あんたはそのままでいてな」。 そう言っていた、先輩捜査官の川上未和は行方をくらませてしまった。
夢で他人の記憶を見る異能を持つ“夢視者"の笹川硝子は、特殊捜査官として京都府警に勤めていた。 遺体に触れるとその者の死の瞬間を追体験できる能力を活かし、事件を解決に導いている。 そんな中、同じ特殊捜査官で先輩でもあった川上未和が、硝子に「ナイトメアはもう見ない」という謎のメッセージを残して行方不明になってしまう。 さらに以前、夢視捜査をする際に使用する薬品L-pxが紛失したことがあり、 未和が持ち出したという疑惑がかけられていることを知った硝子は、未和の行方を追い始めたが……?
2018年ノベル大賞佳作受賞作!
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