大永国の都・承京を舞台に、市中の揉め事や怪事を処理する女役人「女吏」が動く怪異事件譚。王春燕は男装して働く女吏で、周囲に隠した秘密の力を使い、幽鬼に関わる案件を担当している。都の酒楼や茶荘、官僚学校など、市中の施設を巡る相談や騒動が事件の入口になり、そこへ怪異好きの学生・許子游が加わることで、捜査は職務と私的な関心の両方から進む。女吏という制度、皇都の生活圏、幽鬼の存在が一体で描かれ、都市の事件処理を軸に物語が組み立てられる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 男装して働く女役人・王春燕が、都で起こる揉め事や怪異をさばいていく設定が新鮮。
- 幽霊や物の怪が絡む一方で、事件の芯は人間関係や職場の揉め事にある構成が読みやすい。
- 春燕と、怪異好きで少し変わり者の相棒の掛け合いが軽妙で印象に残る。
- 仕事に生きる春燕の姿や、恋愛小説好きな一面など、主人公の細かなキャラ付けが魅力。
- 中華風ファンタジーらしい独特の役職や世界観が、ハマると楽しい。
こんな人におすすめ
- 中華ファンタジーや中華系ミステリーの雰囲気が好きな人。
- 怪異ものでも、ホラー一辺倒より事件解決や会話劇を楽しみたい人。
- 男女バディや、少しとぼけた相棒とのコンビを好む人。
- 男装ヒロインや、仕事にまっすぐな女性主人公を読みたい人。
- 連作・シリーズ化しそうな作品の空気感を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 中華系の官職名や役職が多く、最初は設定をつかみにくい。
- 世界観に慣れるまで少し読みにくさがある。
- 物語の着地点が見えにくく、終盤に唐突さを感じる人もいる。
- 怪異の謎解きより、人物のやり取りや雰囲気重視の作り。
- 作品の方向性にBL風味を連想して身構える読者もいる。
テンポ・読後感
- 事件ごとにテンポよく進み、軽めの読み口で進行する。
- 幽霊要素はあるが、全体はコミカルでとぼけた空気が強い。
- 途中からキャラクターの魅力で引っ張るタイプの読み味。
- ふんわり怪異と人間ドラマが混ざる、やや肩の力を抜いて読める雰囲気。
- ラストは好みが分かれやすく、余韻よりも勢いを感じる。
キャラクターへの評価
- 王春燕は仕事に強く、事件処理の手際のよさが目立つ。
- 男装の女吏という立場がキャラの軸になっていて印象的。
- 相棒の許子游は怪異好きで少し抜けたところがあり、春燕との対比が楽しい。
- 春燕の真面目さと、恋愛小説好きな可愛げの落差が好評。
- 脇を固める人物も含めて、個性で読ませるタイプの作品として受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
大永国(だいえいこく)の都・承京(しょうけい)には、市中で起こる揉め事や怪事を解決するために「女吏(じょり)」、すなわち男装して働く女役人が置かれている。
王春燕(おうしゅんえん)はそんな女吏の一人。人には隠す秘密の力があり、幽鬼に関わる事件をたちまち解決することから「鬼女吏(きじょり)」のあだ名で呼ばれている。
ある日、市中を見回っていた春燕は、顔見知りの酒楼で食い逃げを疑われていた男・許子游(きょしゆう)を捕まえる。官僚学校を落第寸前の学生だという子游は、怪異が大好きで「鬼女吏」と呼ばれる春燕に興味津々の様子。
そこへ、都の人気茶荘の主人から、春燕を名指しで相談が持ち込まれる。 聞けば、離縁後に死んだ先妻の幽鬼が夜な夜な屋敷に現われ、身重の後妻に祟るのだという。捜査に乗り出す春燕だが、「怪異」と聞いて黙っておられぬ子游が首を突っ込んできて!?
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