ジャンル
人間が多様な生物の生殖様式を取り入れるようになった近未来を背景にした、単巻の学園SFミステリです。主人公の浅樹セイは、ドウケツエビの性質を受け継いだことで、自分の性をどう定めるかに悩んでいます。そこで出会うのが、同じように身体のあり方に戸惑う先輩・布目です。互いに言葉を交わして距離を縮めたのち、布目は姿を消し、その後はセイのもとへ手がかりのような手紙が届き始めます。身体条件から生じる葛藤と、消えた相手の痕跡を追う流れが物語を動かします。性別の選択が個人の問題であると同時に、この社会の前提にもなっている点が土台になっています。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- SF、恋愛、ミステリが混ざった独特の読み味がある。
- 社会制度や生殖観を通して、生命や実存を考えさせるテーマ性が強い。
- 雰囲気や世界観、装丁や挿絵のアート性に惹かれる人がいる。
- 参考文献やモチーフの手触りから、元ネタ探しも含めて楽しめる。
- ひと筋縄ではいかない物語として、印象に残りやすい。
こんな人におすすめ
- 難解さや解釈の余地がある作品をじっくり味わいたい人。
- 物語の筋よりも、テーマ性や空気感を重視する人。
- 生命観、実存、社会制度への問題意識に関心がある人。
- ふつうのミステリや恋愛小説の型を期待しない人。
人を選ぶポイント
- ミステリ要素はかなり薄めで、謎解きを期待すると物足りない。
- 文章や構成が難しく、読み解くのに時間がかかる。
- 途中でついていけなくなる読者もいて、相性がはっきり出る。
- 物語のわかりやすさより、感覚的な読後感が前に出る。
テンポ・読後感
- じわじわ考えさせるタイプで、勢いで読むより立ち止まりながら進。
- 不穏さと静かな熱量が同居した、形容しがたい空気感がある。
- 異常な設定が強い引っかかりになり、最後まで関心をつなぎやすい。
- 夢中で読める人もいれば、理解が追いつかず難しく感じる人もいる。
キャラクターへの評価
- 若者が悩み、選び、揺れる姿が物語の中心にある。
- 親世代の願いと個人のエゴのぶつかり方が印象に残る。
- 登場人物は設定の異常さの中で葛藤する存在として読まれている。
- 人物像そのものより、社会の中でどう振る舞うかに目が向きやすい。
巻一覧
私たちは命の縷々々々々々
この巻のあらすじ
人類があらゆる生物の生殖形態を模倣するようになった近未来。 高校生の浅樹セイは、性を自らの意志で選択できるドウケツエビの生態を持って生まれ、性別決定について迷っていた。 セイは同じく生態への悩みを抱える先輩・布目と出会って心を開くが、程なくして先輩は行方をくらましてしまう。 その後、消えた先輩から謎めいた手紙が届き始めるーー。
『異常論文』でデビューした新鋭・青島もうじきが満を持して世に問う第一長編にして近未来恋愛×SF×ミステリ!
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