西暦2519年に「ゾンビ」という呼称が廃止される未来を背景に、ゾンビ化した人々の生活と社会の変化を描くSF連作です。舞台は地球、月面基地、火星航路、新世界へと広がり、宇宙船や月面基地で働くゾンビ、恋をするゾンビ、歴史の流れの中で生きる人々が登場します。中心には、ゾンビという存在が人間社会に組み込まれていく過程と、その先に続く千年規模の人類史があります。作品全体は、日常の感覚と宇宙規模の時間軸を行き来しながら、制度や呼称の変化も含めて世界の推移を追います。1巻の中で複数の時代と舞台が扱われます。続編・外伝・短編の情報はありません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ゾンビをホラーではなく、社会変化や歴史の題材として扱う発想が新鮮。
- 千年規模の人類史を、短い連作で積み上げる構成が壮大。
- 地球から月、火星へ広がるスケール感が大きく、SFとしての読みごたえがある。
- 旧人類と新人類の関係、差別や権利、生活の変化が物語の軸になっている。
- 軽妙さと硬派さが同居していて、ラノベらしさの枠を超えた印象が強い。
こんな人におすすめ
- 変化球のゾンビものや、ホラーではないゾンビ作品を読みたい人。
- 群像劇や連作短編、時系列を行き来する構成が好きな人。
- 壮大なSF世界観や歴史ものの空気感を楽しみたい人。
- キャラクターの感情の積み上げより、世界全体の変遷を追う読書が合う人。
- ライトノベルの見た目でも中身は硬派なSFを求める人。
人を選ぶポイント
- 主人公が固定されず、視点が頻繁に切り替わるため入りにくい。
- 章や時代が大きく飛ぶので、人物関係や時系列を追うのに慣れが必要。
- 1話ごとが短く、感情移入する前に終わると感じやすい。
- ゾンビパニックやアクションを期待すると、かなり印象が違う。
- 中盤以降の宇宙側の展開は、好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 1篇ごとは短くテンポが速いが、全体では千年史をじわじわ積み上げる流れ。
- 軽い筆致で読みやすい一方、扱っているテーマは意外と重い。
- 日常の断片を連ねる感触が強く、派手な山場より積層で魅せるタイプ。
- 序盤は戸惑いやすいが、世界観に入ると一気読みしやすい。
- 乾いたユーモアやポップさの裏に、終末感と諦念がにじ。
キャラクターへの評価
- 明確な主役より、各時代の語り手や脇役がつながっていく群像劇として受け止められている。
- それぞれの人物が世界の変化に巻き込まれつつ、恋愛や仕事や生活を続ける姿が印象的。
- キャラ同士の関係性に、希望と滅びが同居する独特の味わいがある。
- 名前や人物数が多く、覚えきれないままでも流れで楽しめる作り。
- ゾンビでありながら理性や日常性があり、単なる怪物像とは違う存在感がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
ゾンビになっても未来は明るい。人間の時よりも元気な身体になるし、宇宙飛行士(※酸素や新鮮な食料を必要としないゾンビは、宇宙船や月面基地での仕事に適しています)にだってなれる。 ゾンビだって恋をする。バレンタインデーにはクラスの気になるあの子に、ライバルより高級なゴルゴンゾーラ(※ゾンビは新鮮な食品を嫌いますが、発酵食品は人間と同じものを食べられます)をあげたい。 ゾンビ誕生から「歴史完成」に至る、人間とゾンビの宇宙興亡千年史! ※2519年6月20日「新人類憲章」の成立により、長年差別的であるとされてきた「ゾンビ」という呼称は廃止されました。本書では当時の時代背景と本書の資料的意義を考慮し、一部表現をそのまま掲載しています。 ■地球篇 1-1 西暦2519年、滅亡まで549年(女子高生、ゾンビになる)
1-19 西暦2189年、滅亡まで879年(霧はまだ深く)
■月面基地篇 2-1 西暦2222年、滅亡まで846年(無職は月に集う)
2-14 西暦2424年、滅亡まで644年(元傭兵、最後のお仕事)
■火星航路篇 3-1 西暦2520年、滅亡まで548年(破滅への序曲)
3-13 西暦2850年、滅亡まで218年(難破船に残された手紙)
■新世界篇 4-1 西暦3065年、滅亡まで3年(人形の夢と目覚め)
4-4 西暦3149年、滅亡から81年(ネルの右手) 最終話 まだ見ぬ明日へ
■付録 新人類史年表
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