室生邦衛は、室生家十八代次期当主として周囲から特別な位置に置かれながら、恋の相手を選ばずに行動する青年として描かれる。相手となる滝沢明人は幼なじみで、邦衛の介入が友人関係や外出の場面にまで及ぶため、二人の距離はつねに落ち着かない。物語は、家の肩書きを背負う人物と、その近くにいる相手のあいだで生じる圧力や干渉を追いながら、会話と日常の場面で関係の輪郭を見せていく。舞台は現代で、出来事の派手さよりも、近さと束縛が同居する関係の積み重ねに重点が置かれている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 邦衛の極端で不条理な言動が強烈で、普通の恋愛ものでは味わえない振り切れた面白さがある。
- 明人が振り回され続ける構図がはっきりしていて、痴話喧嘩めいた掛け合いを楽しめる。
- 会話中心でテンポが速く、厚みのある本でもさらっと読める軽快さがある。
- 樹生作品らしい癖の強いキャラ配置と、奈良さんのイラストの相性を評価する声が多い。
- ギャグ寄りに受け取ると笑える一方で、キャラの一途さや愛情の根っこは感じ取れる。
こんな人におすすめ
- ぶっ飛んだ攻めや、常識外れのキャラを面白がれる人。
- 会話劇や掛け合いの妙を重視して読む人。
- ぬるめで、重すぎないBLを気楽に読みたい人。
- 樹生作品の独特なノリや、癖のある人物像が好きな人。
- すっきりした恋愛進行より、キャラの濃さを優先したい人。
人を選ぶポイント
- 邦衛の言動はかなり理不尽で、合わないと強いストレスになる。
- 恋愛の進展が薄く、関係がはっきり前進した手応えは弱い。
- 物語の起伏が少なく、設定や会話の応酬が中心に感じられる。
- コメディとしても薄暗さが残り、笑い切れない読後感になることがある。
- 受け身の明人に共感しにくいと、読み進めるのがつらい。
テンポ・読後感
- 会話の応酬で進むため、展開は速く読み心地は軽い。
- ループするやりとりや痴話喧嘩っぽさが目立ち、シュールな空気が続く。
- 全体にハチャメチャで、勢いはあるが落ち着いた山場は少なめ。
- コメディ寄りに見えて、どこか不穏さや薄暗さも残る。
- さらっと読める一方で、読後は「不条理だった」。
キャラクターへの評価
- 邦衛は惚れやすく飽きやすいのに、明人への執着だけは異様に深い。
- 明人は振り回され役だが、受け止める懐の深さや男らしさが印象に残る。
- 幼なじみ同士の距離感が独特で、甘さよりも独占欲と押し引きが前面に出る。
- 脇の人物や女性キャラにも強い癖があり、印象に残る人物が多い。
- キャラの会話や反応が作品の面白さを支えている。
巻一覧
不条理な男
この巻のあらすじ
室生家十八代次期当主、室生邦衛、21歳は世が世ならお殿さまと呼ばれる男である。特技は一瞬の恋。しかも相手選ばず、所構わず……。そんなマイウェイ男の幼馴染み・滝沢明人の悩みは、自分に対する邦衛の異常なまでの独占欲だ。友人が明人の肩に触れることも許さなければ、自分のデートにまで連れていくのだ!! 俺っていったい何!? 日々、邦衛に振りまわされる明人に明るい未来は訪れるのか? 不条理ラブ登場!!
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