第5回講談社BOX新人賞Powers受賞作のプロ野球小説。一流球団シャイニングスの中継ぎ投手・大空昇太郎は、憧れの女子アナのデート現場を見た動揺から危険球を投げ、相手打者を倒した過去の影響でフォークボールを失う。解雇後、弱小球団レッドアローズのコーチ本郷に拾われ、打倒シャイニングスのための策に関わっていく。現代日本のプロ野球界を舞台に、投手の再起、球団間の対立、強豪球団の思惑が並行して描かれる。大空は投球技術を立て直しながら、レッドアローズ側の戦力と本郷の構想の中で役割を変えていく。球場内の勝負だけでなく、球団の思惑や選手の立場が物語を動かす。一巻の中で、個人の挫折とチーム対抗の構図がひとつの事件としてまとまっている。

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    プロ野球を題材にした物語や、球団間の対立と投手の再起を軸にした話を読みたい人。

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作品の魅力

  • 弱小チームが無茶な発想と勢いで勝負に挑む、バカ野球の突き抜けた発想。
  • 大真面目にふざけるノリが軽快で、細かい理屈を気にせず読める。
  • キャラの立った登場人物が次々出てきて、テンポよく場面が進。
  • 野球ものとしての読み合いや作戦の妙があり、試合パートで盛り上がる。
  • 食べものや特訓など、妙に印象に残る小ネタがある。

こんな人におすすめ

  • 何も考えずに勢い重視で読めるライトノベルを探している人。
  • 野球漫画的な熱さや、アストロ球団系の誇張表現が好きな人。
  • バカ要素や超人的な設定を笑って受け止められる人。
  • 短時間で軽快に読める娯楽作品を求める人。
  • 次回作にも手を伸ばしたくなる作風を試したい人。

人を選ぶポイント

  • 一人称なのに視点が切り替わるため、誰の語りか分かりにくい場面がある。
  • 超人野球としては振り切りが足りない、物足りなさが残る。
  • 設定や出オチ感が先に立ち、広がりに欠ける印象がある。
  • 主人公の動機づけや一部キャラの掘り下げが弱く感じられる。
  • ギャグの切れ味は好みが分かれやすい。

テンポ・読後感

  • さっぱり軽く読めて、勢いで最後まで運ばれる。
  • 前半はキャラ見せ中心で、後半に向けて試合へ収束していく構成。
  • 大真面目なのに内容は荒唐無稽で、読後は脱力感が残る。
  • 熱血感とバカっぽさが同居していて、肩の力を抜いて楽しめる。
  • 全体としては痛快だが、突き抜け切らない惜しさもある。

キャラクターへの評価

  • 主人公は投球や野球への執着はあるが、動機の強さはやや薄め。
  • 脇役は個性が強く、武士や木こり、自衛隊員など発想の妙が目立つ。
  • 登場人物はバカさ加減が魅力で、真面目に突っ走る姿が印象に残る。
  • 視点が移るため、キャラごとの見せ場はある一方で把握しづらい場面もある。
  • もう少し特定の人物やチーム要素にスポットを当ててほしい。

巻一覧

レッドアローズ
2011年3月 ISBN 9784062837705
この巻のあらすじ

第5回講談社BOX新人賞Powers受賞作、登場!!一流軍団シャイニングスの中継ぎピッチャー・大空昇太郎は、球場で憧れの女子アナのデート現場を目撃、ショックのあまり危険球、相手選手を昏倒させたトラウマでフォークボールが投げられなくなってしまう。あっさりシャイニングスを解雇され、打ちひしがれる大空のもとに現れたのは弱小球団レッドアローズのコーチ、本郷だった。本郷が打倒シャイングスを掲げて打ち出す、命懸けの秘策とは……!?そしてシャイングスによる、日本プロ野球界を破滅に導く目論見とは……!?

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