魔王討伐後の王国を舞台に、亡き勇者の足跡を文献としてまとめる過程から、死の理由と仲間たちの事情をたどるファンタジーミステリ。王国は慰霊祭の時期に勇者の功績を編纂し、騎士・僧侶・賢者から過去の冒険を聞き取るが、肝心の死の経緯だけは言葉が濁される。旅の始まりで出会った姫との再会や、王子だった勇者をめぐる対話も入り、記録と感情のずれが物語を動かす。シリーズ全体では、世界を何度もやり直す預言者の話と、勇者認定を受けた魔法使いソロンとエルフの旅も描かれる。同じ『勇者』をめぐる出来事でも、証言、預言、旅という入口が分かれている。
構造レビュー
編集部判定 名作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
小説家になろうで話題沸騰!魔王討伐の旅の終わりから始まるファンタジーミステリー。
編集部
魔王を討ち凱旋する道半ばで勇者が殺された。犯人は仲間の中にいる?剣と魔法の王道異世界ファンタジーに犯人探しのミステリーをプラスした物語で、インタビュー形式の構成が生きていました。勇者は何故殺されたのか?彼の過去には何があったのか?その真実が明らかになるに連れ、世界の見方がガラリと変わる衝撃が味わえます。雰囲気も落ち着いており、『葬送のフリーレン』好きにすすめたいです。
著者情報
この項目をレビュー編集部
駄犬は小説家になろうで活動中のラノベ作家。代表作は他に『死霊魔術の容疑者』など。
編集部
勇者の死から始まる異世界ファンタジーミステリー。ユニークな着眼点を生かした物語は、切なすぎる真実でもって読者の心を掴みました。勇者一行の固い絆と初恋のアレスを追い続けたアレクシアの一途さも素晴らしいです。 一方でミステリー小説としては弱く、ロジカルな推理や緻密な伏線回収を求めると拍子抜けします。ミステリー要素はメッセージ性を引き立てるスパイス程度に考えてください。 全てがわかった後に見直すと、タイトルのダブルミーニングが憎いです。
編集部
話は1巻のみで完結していますが、別キャラ・別視点の続編『誰が勇者を殺したか 預言の章』も発売中です。
作品Q&A
このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
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誰が勇者を殺したかは完結しましたか? シリーズ全体 会員の質問
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何巻まで出ていますか? シリーズ全体 会員の質問
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勇者は誰に殺されたのか? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 魔王討伐後の帰路から物語が動き出す、入口の逆転性に惹かれる。
- 複数の視点が交差しながら真相に近づいていく構成の巧さが高く評価されている。
- 「勇者とは何か」を問い直す哲学的・内面的な深さと、温かく切ない余韻の両立が支持されている。
- 天性の才より積み重ねと意志が光る人物像に、共感や励ましを覚える。
- 巻ごとに焦点人物が移るスピンオフ型で、シリーズ全体の読み味が広がると好評。
こんな人におすすめ
- 葬送のフリーレンやドラクエ/FF系の王道ファンタジーが好きな読者。
- 多視点インタビュー形式のミステリーや、視点が交差する物語を楽しめる人。
- 完璧な英雄像より、葛藤や不器用さのある人物に共感したい人。
- 読みやすいライトノベルでありながら、読後感やテーマ性も求める読者。
人を選ぶポイント
- 巻によってミステリ色の強さや物語の重心が変わるため、期待とずれることがある。
- シリーズ順や読む巻の選び方で体験が変わるため、読み始め方に注意したい。
- 「綺麗に一つにまとまる真実」を求めると、多視点ゆえの余白に物足りなさを感じる可能性がある。
- 称号や期待への重圧、人間関係のすれ違いなど、重めの感情描写が入る場面がある。
テンポ・読後感
- ページ数に対して満足感が大きく、さくさく読める読みやすさが評価されている。
- 軽快なファンタジー文脈の中に、じわじわ深まる内面描写が同居するバランスが好評。
- 切なくもどこか優しい結末や、忘れても残る想いを描く筆致に胸を打たれる。
- 巻を重ねるほど世界観やテーマの厚みが増し、後半巻ほど評価が上がる傾向がある。
キャラクターへの評価
- 預言に選ばれた主人公は、万能英雄のイメージとは異なり、努力と継続が核にある人物だ。
- 賢者ソロンは不器用さ・距離感の下手さ・理屈と感情のズレが共感を呼び、シリーズ内でも特に人気が高い。
- リュドニアの王子カルロスは、戦い方や立ち位置が異なっても「勇者」になりうる存在として印象深い。
- レナードは一見クールな型破りに見えつつ、人間味と優しさが際立つ大人びたキャラだ。
- マリアや預言者まわりは謎めいた存在感があり、今後の展開への期待を持たせる要素になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。「何故、勇者は死んだのか?」勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。
この巻のあらすじ
魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直す預言者。幾度も世界を繰り返す中、とある街で金の亡者と噂される冒険者・レナードとその一行の最期に興味を抱いた預言者は彼を勇者と認めるのだが……。
この巻のあらすじ
魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。
この巻のあらすじ
物心ついた頃から人を避けて生きてきた魔法使いソロン。ある日、預言者に「ソロン、おまえを勇者と認める」と告げられ、さらに王国からも勇者認定を受けたソロンは嫌々ながらも一人で魔王討伐を決意する。その道中、不慣れな旅で力尽きて倒れているところをエーヴと名乗るエルフに助けてもらい、一緒に旅をすることに。共に旅をする中でソロンはエーヴの人柄に惹かれ、少しずつ心を開き始めると同時に、自分自身が本当に心から求めていたものに気づき始めるのだが……。これは勇者ソロンとエルフの、世界を超えた小さな奇跡。
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