人類と魔族の講和の象徴として設けられた共存特区『ニルガ・タイド』、通称魔王都市を舞台にした異世界クライムサスペンス。七柱の魔族の王が治める街で王殺しが起こり、人類側の司法機関から派遣された勇者の娘アルサリサと、不良捜査官キードが組んで調査に当たる。事件は偽造聖剣の流通、謎の組織、調整官の介入へつながり、やがて都市全体の抗争と全面戦争へ広がっていく。地下監獄や死者の軍勢も絡み、捜査は個別の犯人探しから、魔族の統治、人類側の介入、都市の均衡そのものを巡る対立へ移っていく。正義と仁義、魔族と人類、秩序と暴力の食い違いを軸に、都市の権力関係が連鎖していく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 魔族と人類が共存する魔王都市の、抗争と犯罪が常態化した混沌した舞台設定。
- 正義を重んじる少女と、仁義や目的のために手段を選ばない青年の凸凹バディ。
- 捜査、バトル、クライムサスペンスが噛み合う、骨太でダークな読み味。
- 互いに衝突しながらも信頼を積み上げていく関係性と、共闘時の熱さ。
- 魔族側のチンピラ描写や派閥同士の駆け引きが、世界の荒さを際立たせている。
こんな人におすすめ
- バディものの掛け合いと相棒感を重視する人。
- ダークファンタジーやノワール寄りの都市型ファンタジーが好きな人。
- 正義と仁義、法と違法のぶつかり合いを楽しみたい人。
- 抗争や陰謀が渦巻く、重めのクライムサスペンスを読みたい人。
- 王道展開の中に、熱い共闘や痛快さを求める人。
人を選ぶポイント
- 情報量が多く、設定や地名が把握しづらい。
- ミステリとバトルを両立させるぶん、展開が冗長に感じやすい。
- 事件解決までの道のりが長く、テンポの遅さが気になる。
- 聖剣と偽聖剣の違いなど、図や説明が欲しくなる要素がある。
- 大きな驚きより堅実さが前に出るため、強い意外性を期待すると物足りない。
テンポ・読後感
- じわじわ状況が悪化していく、重厚で濃い進行。
- 事件、抗争、派閥の思惑が重なって、常に緊張感がある。
- 会話や掛け合いには軽妙さがあり、重さだけに寄らない。
- 終盤に向けて熱量が上がり、共闘や逆転で盛り上がる。
- ただし中盤は説明や捜査が厚く、やや長く感じやすい。
キャラクターへの評価
- アルサリサは堅物で真っ直ぐ、法と正義を貫くタイプとして印象が強い。
- キードは不良寄りでダーティー、でも仁義や相棒への信頼が見える。
- 2人は相性最悪に見えて、役割分担がはまると一気に強い。
- 魔族側のチンピラや派閥の面々も癖が強く、悪さがキャラ立ちにつながっている。
- 脇役まで含めて個性が濃く、都市全体の空気を作っている。
巻一覧
この巻のあらすじ
無法都市を裁く、正義と仁義。
人類と魔族の講和の象徴である共存特区『ニルガ・タイド』--通称・魔王都市。 七柱の魔族の王が治めるこの街で、一柱の王が殺された。 均衡が崩れ極度の緊張状態に陥る中、事態を重く見た人類連邦司法庁≪不滅工房≫は事件解決のため勇者の娘であるアルサリサ・タイディウスを魔王都市へと派遣する。 彼女が組むことになったのは、なまくらキードと呼ばれる一人の捜査官だった。 法の名の下に正義を執行する、勇者の娘。違法を厭わず仁義を貫く、不良捜査官。 暴力と陰謀が入り乱れる混沌都市で、歪なコンビの常識外れの捜査が始まる。
一方、魔王都市内では各勢力による衝突が激化し、巨大な抗争へと発展していく。 刻限迫る中、アルサリサとキードは黒幕へと辿り着けるのかーー異世界舞台の世界破滅級クライムサスペンス。
【編集担当からのおすすめ情報】 『勇者刑に処す』でこのラノ2023の単行本部門3位を獲得したロケット商会先生の完全新作です! たしかな筆力で描かれる緻密で骨太な世界観と、歪で偏執的な思想を掲げる個性的なキャラクターを楽しめる異世界クライムサスペンスとなっております。 イラストの担当は、『FGO』『白夜極光』などでティザーやキャラデザを担当されているRyota-Hさんです。ポップで目を引く絵柄で、個性的なキャラクターをより引き立ててくれています。 敵も味方もキャラ推ししたくなるような作品にもなっているので、ぜひご一読頂けますと幸いです!
この巻のあらすじ
今宵、死者と共に伝説が蘇る。
魔王都市内で派出騎士の変死事件が発生。 その陰で蠢くのは、偽造聖剣の製造元でもある≪致命者≫と呼ばれる謎の組織であった。 ≪致命者≫の痕跡を追うキードとアルサリサだったが、アルサリサの捜査を危険視した人類司法機関・不滅工房は魔王都市に調整官フォレーク・イズニェルを派遣。彼によって捜査線は歪められ、無実の魔族達が容疑者にされてしまう。
正義の名の下に、正しい裁きを遂行しようとするアルサリサ。 仁義の名の下に、法に背いてでもはぐれ魔族を救おうとすうキード。
両者の思惑はすれ違い、ふたりは別々に捜査をすることに。 過去に消えた亡霊と、底知れぬ陰謀が襲いくるなか、アルサリサとキードは騎士殺しの犯人に辿り着くことが出来るのか。そして、≪致命者≫の正体とはーー世界破滅級クライムサスペンス第二幕。
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