十五世紀フランスを背景に、火刑に処されたはずのジャンヌ・ダルクが蘇り、かつて彼女を裁いた人々へ向けて行動を起こす物語。処刑裁判で書記を務めた青年ギョームは、罪なき彼女を救えなかった悔いを抱えたまま修道院で再会し、【真実を語らせる力】を頼りに裁判の裏側を探ることになる。物語は、宗教裁判の記録や懺悔の場面を手がかりに、当時の権威と個人の良心がぶつかる構図を描く。中心人物は蘇ったジャンヌとギョームの二人で、彼らの関係と裏切り者探しが軸になる。現状は単巻で、復活した聖女の行動と、過去の裁きに向き合う青年の視点が同じ作品内で並走する。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 史実ベースのジャンヌ・ダルク像に、魔術や復讐譚の要素を重ねた設定が目を引く。
- 聖女としての苛烈さと、食事や会話で見せる抜けた可愛さの落差が強い。
- 裁判、異端、裏切り者探しを軸にしたミステリー寄りの進行が読みやすい。
- 参考文献や資料の厚さから、歴史ものとしての作り込みを評価する声がある。
- イラストやキャラデザインの印象が良く、導入で掴まれやすい。
こんな人におすすめ
- ジャンヌ・ダルクや西洋史を題材にした作品が好きな人。
- 歴史ものにファンタジーやラノベ的なギャップを求める人。
- 復讐譚よりも、真相探しや関係性の変化を楽しみたい人。
- 強い女性主人公と、相棒役の掛け合いを見たい人。
- 重すぎない歴史改変ファンタジーを気軽に読みたい人。
人を選ぶポイント
- 史実に寄せた描写が強く、キャラを自由に動かしにくい印象がある。
- 展開が淡々としていて、山場や爽快感がやや弱いと感じる人がいる。
- 物語の尺に対して人物や背景の説明が足りないと受け取られやすい。
- 有名な題材ゆえ、既存のジャンヌ像との違和感が残る場合がある。
- 重厚で陰惨な復讐劇を期待すると、ややマイルドに感じやすい。
テンポ・読後感
- 歴史の重みと、ラノベらしい軽さが同居した読み口。
- 事件や尋問は進むが、全体のテンポは派手すぎず落ち着いている。
- ダークな題材のわりに、復讐の描写は比較的マイルド。
- 真相が少しずつ気になる構成で、先を追いたくなるタイプ。
- 釈然としない余韻や、続きへの期待を残す読後感がある。
キャラクターへの評価
- ジャンヌは苛烈さと純朴さ、食いしん坊さが同居していて印象が強い。
- 復讐に燃える姿と、どこか抜けた可愛さのギャップが魅力として挙がる。
- ギョームは後悔を抱える相棒として機能し、物語の受け皿になっている。
- ただし、主人公側も含めて人物の掘り下げがやや弱いと見る声がある。
- 史実の人物ゆえに、キャラとしての自由度や動きの少なさが気になりやすい。
巻一覧
復讐の聖女
この巻のあらすじ
十五世紀フランス。火刑台に散ったはずのジャンヌ・ダルクは蘇った。自分を陥れた者たちに復讐するために――。 ジャンヌの処刑裁判で書記官を務めた青年ギョームは、罪なき彼女を救えなかったことを悔やんでいた。「あの裁判の不正を、俺は正さなければならなかった……なのに」懺悔に訪れた修道院で、ギョームは蘇ったジャンヌに出会う。【真実を語らせる力】を見込まれ、ジャンヌを敗北へ導いた裏切り者を探すことになったギョームだが、その復讐は凄惨で――「次の相手を早く殺せ、という神の声が聞こえるのだ」不死身の聖女と、真実を求める青年の、復讐と贖罪の物語。【キャラクターラフイラストを収録した電子特別版】
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