小説家の椿虹彦と大学生の潮が、世間から隠されて行われる「秘祭」を追う和風ミステリーです。舞台は現代日本で、各地に残る秘匿された祭礼や神事を手がかりに、祭の由来や人々が隠してきた事情を探っていきます。中心人物は、秘祭ハンターと呼ばれる虹彦と、彼に同行する潮。物語は、失われかけた祭の記録をたどりながら、土地ごとの習俗や神事の意味を掘り下げる形で進みます。シリーズは一冊完結の構成で、秘祭ごとの探訪を通して作品世界の見取り図が広がる作りです。続編・外伝・短編の情報はありません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 秘祭や民俗伝承を軸に、各地の祭りの由来や土地ごとの空気を追う設定が面白い。
- 短編ごとに事件の色合いが変わり、ミステリだけでなくホラーやSFっぽさも混ざる。
- 変人の年上男性と年下女性の掛け合いが軽快で、会話のテンポが読みやすい。
- コミカルな導入から、伝統や信仰の重さ、人の暗い面がにじむ展開が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 民俗学ミステリ、奇祭、土地の伝承を扱う物語が好きな人。
- 事件解決だけでなく、祭りの不気味さや雰囲気も楽しみたい人。
- バディものや、年上男性×年下女性の掛け合いを楽しめる人。
- ライト文芸寄りの読みやすさで、少し変わった連作短編を探している人。
人を選ぶポイント
- 本格ミステリとしての厳密さや、すっきりした解決感は強くない。
- 主役コンビの性格や立ち回りに、好みが分かれやすい。
- 物語の空気が軽快なぶん、読者によっては登場人物の浮いた感じが気になる。
- 表紙や見た目のポップさに比べて、事件はかなり不穏で重め。
テンポ・読後感
- 会話で勢いよく進み、短編ごとにテンポよく秘祭へ向かう。
- コミカルさの中に、じわっと怖さや後味の悪さが差し込まれる。
- 事件の解決はきっちり整理されるより、奇想や余韻を残す方向。
- 全体としては軽快だが、民俗ホラー寄りの湿り気もある。
キャラクターへの評価
- 虹彦は変人で図々しいが、秘祭への執着と知識量がキャラとして立っている。
- 潮はお嬢様らしい勢いとわがままさがあり、ツッコミ役として動く。
- 2人の掛け合いは楽しい一方、潮の浮き方や自己中心的な印象が気になる人もいる。
- 脇の人々は、伝統や信仰に縛られた不気味さを強める存在として印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
さあ、秘祭を巡る旅に出発だ。
好奇心と探求心で突き進む小説家・虹彦とイマドキ(?)お嬢様大学生の潮が出会う不可思議探訪譚 隠されるほどに覗きたくなる理(ことわり)の謎
なんらかの理由で世間から隠され、ひっそりと行われている祭ーーそれが秘祭。 潮は大学で講義をしていた「秘祭ハンター」と呼ばれる小説家の虹彦に、幼い頃に見たであろう「桜の木に沢山の人がぶら下がっている祭」の捜索を頼むことに。 体よく虹彦に使われながら様々な秘祭に同行する潮。 そこで目にした現代とは思えないような神事と、祭と人々が秘めていた真実とは……? 摩訶不思議なお祭りミステリー開幕!
序幕 祭りの準備 …… 5 第一祭 阿府沙羅祭 連れて行け。天の頂へ …… 22 第二祭 あかぞこ祭り 思い出せ。何も彼も …… 101 第三祭 いちる人形祭 溶けないで。今はまだ …… 203 終幕 祭りの後 …… 312
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