この作品は、平安朝風の宮中を舞台に、怪異が見える中納言の姫君・柊と、紅桜の怪に向き合う陰陽師生・忠晃を中心に進む和風伝奇です。柊は忠晃への恋心を自覚した直後に母の失踪を知らされ、山桜に囚われた母の行方と内裏の怪の原因を追います。同時に、柊自身が怪異封じの人柱として名指しされ、宮中の追手と山の怪異に挟まれていきます。宮中の怪異、姫君の立場、陰陽師の実地、失踪した家族と恋情が一本の事件として結びつきます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 柊と忠晃の距離感がじれったく、恋の進展を追う楽しさがある。
- 手紙や文のやり取りが物語の軸になっていて、気持ちのすれ違いが印象に残る。
- 青丘や二又猫、みみずくなど、もふもふした異形の登場が楽しい。
- 季節の風景や文の描写がきれいで、和風あやかしものの雰囲気を味わえる。
- 前巻より柊の成長を感じて、続きへの期待が持てる。
こんな人におすすめ
- 恋愛の進展をじっくり追いたい人。
- じれじれした関係や、言えそうで言えないやり取りが好きな人。
- 和風あやかし、陰陽師、異形の存在感を楽しみたい人。
- 手紙や文の表現、季節感のある文章を好む人。
- シリーズの続きや伏線を追うのが好きな人。
人を選ぶポイント
- 恋愛要素はかなり控えめで、甘さを強く求めると物足りない。
- ヒロインの単独行動や判断に、もやもやしやすい場面がある。
- ヒーローがヘタレ気味で、頼もしさを期待すると肩透かしになりやすい。
- 物語の区切りが中途半端に感じられ、続き前提の印象が強い。
- 伏線が残ったまま終わるため、すっきり完結感を求めると合いにくい。
テンポ・読後感
- さらっと読める軽めの進行で、重厚さよりも読みやすさが先に立つ。
- じれじれした空気が続き、恋愛面はなかなか前に進まない。
- あやかしや文のやり取りで、やわらかい和風ファンタジー感がある。
- 物語の山場はあるが、終わり方は余韻よりも「ここで切るのか」。
- 前巻より少し良くなったと受け止める声がある一方、物足りなさも残る。
キャラクターへの評価
- 柊は前巻より現実を受け入れて成長しているが、単独行動で危なっかしさもある。
- 忠晃は柊を支える場面がある一方、肝心なところで言葉が足りずヘタレ気味。
- 二人とも気持ちは近づいているのに、肝心の一歩が踏み出せずじれじれする。
- ヒロインが思った以上に動くため、ヒーローの立場がやや薄く見える。
- 脇のあやかしや異形の存在感が強く、キャラの楽しさを広げている。
巻一覧
鬼憑き姫 あやかし奇譚 〜なまいき陰陽師と紅桜の怪〜
この巻のあらすじ
この世ならざる者が視える柊は、中納言の姫君。内裏の紅桜の怪にかかりきりの陰陽師生・忠晃への恋心を自覚した矢先、母の失踪が知らされた。山桜の大木に囚われた母を見つけた柊は、内裏の怪の原因を突き止める。一方宮中では、柊が怪異封じの人柱にと名指しされていた。「見捨てるなんて冗談じゃない」決死の忠晃を、宮中の追手が、山の怪異が追い詰めて!?
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