現代の捜査現場を舞台に、警察に協力する精神科医・氷鉋清廉と新米刑事の百合が、怪死体や食い違う証言を手がかりに事件を追うミステリー作品。氷鉋は殺人鬼としての顔を持つ人物として描かれ、百合は捜査協力者として彼と行動をともにする。物語は、被害者の人物像が証言ごとにずれる事件を中心に、情報の整理と推理で輪郭を探る形で進む。被害者の父親、婚約者、恋人の証言が一致しないことに加え、死んだはずの人物の目撃情報も出てきて、事件の見え方が揺れていく。現時点では1巻構成で、単巻の事件譚としてまとまっている。続編や外伝の情報はない。氷鉋と百合の関係、そして証言の食い違いを軸に、捜査の過程そのものが前面に出るシリーズである。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 殺人鬼、精神科医、探偵を兼ねる氷鉋清廉の設定が強烈で、キャラの存在感が抜群。
- ミスディレクションを軸にした仕掛けが多く、予想を裏切られる展開を楽しめる。
- 事件そのものより、被害者や周辺人物の証言の食い違いを追う構成が読みどころ。
- ライトな文体でテンポよく進み、勢いで一気読みしやすい。
- どんでん返しや“してやられた”感を求める読者には刺さりやすい。
こんな人におすすめ
- 設定盛りのキャラものや、厨二感のあるミステリが好きな人。
- 本格推理の厳密さより、仕掛けや意外性を重視して読む人。
- 先の読めない展開を一気に味わいたい人。
- ラノベ寄りの軽快さと、少し不穏な空気感の両方を求める人。
- 強い個性のある探偵役に引っ張られて読みたい人。
人を選ぶポイント
- 捏造や推理の組み立てに無理を感じる場面があり、論理の厳密さは弱め。
- 警察側の立ち位置や人物配置が薄く、緊張感が出にくい。
- 伏線や謎が残ったまま終わるため、未完感がかなり強い。
- 前半が冗長に感じられたり、消化不良で終わる読後感になりやすい。
- 期待したほどの大きなどんでん返しを感じない読者もいる。
テンポ・読後感
- 冒頭から事件の不穏さが強く、ショッキングな導入で引き込。
- 会話や地文は軽めで、読み進める速度は速い。
- 中盤は謎が増えていく一方で、仕掛けの見せ方に勢いがある。
- 終盤は一気に回収へ向かうが、すっきり感よりも引っかかりが残りやすい。
- 全体として、刺激的だがやや荒削りで、好みが分かれる手触り。
キャラクターへの評価
- 氷鉋清廉は圧倒的に印象が強く、かっこよさと不気味さが同居している。
- 百合は捜査役として置かれているが、存在感や掘り下げの薄さを指摘されやすい。
- 周辺人物は証言の食い違いを生む装置として機能し、人物像の怪しさが魅力になっている。
- 探偵役の頭脳は高く評価される一方、他キャラが相対的に弱く見えやすい。
- キャラの関係性より、氷鉋を中心にした異様な空気感が印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
氷鉋清廉。警察も頼りにする精神科医にして、美学に満ちた殺人鬼・マスカレード。新米刑事の百合はマスカレードに殺されたかのような怪死体に遭遇するが、先輩刑事に紹介された捜査協力者は、あろうことか氷鉋だった!父親、婚約者、恋人の証言が食い違う、謎めいた被害者・妙高麗奈を、当の氷鉋と追う百合。だが、死んだはずの被害者の目撃証言があらわれ!?
氷鉋清廉。警察も頼りにする精神科医にして、美学に満ちた殺人鬼・マスカレード。 新米刑事の百合はマスカレードに殺されたかのような怪死体に遭遇するが、先輩刑事に紹介された捜査協力者は、あろうことか氷鉋だった! 父親、婚約者、恋人の証言が食い違う、謎めいた被害者・妙高麗奈を、当の氷鉋と追う百合。だが、死んだはずの被害者の目撃証言があらわれ!?
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