魔物のはびこる夜の森と、占いで運命が決まる国々を舞台にしたファンタジーシリーズです。額の焼き印や鎖を持つ少女ミミズクと、人間嫌いの夜の王を中心に、出会いから始まる関係の変化と、城・森・隣国をまたぐ出来事が描かれます。物語は、身分や呪い、声や身体の制約を抱えた人物たちが、互いの在り方を見つめ直していく流れで進みます。シリーズ全体では本編に加えて外伝が併録され、夜の森とその周辺の人物関係を補う構成です。完全版では加筆修正と外伝収録が行われています。外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』が併録されています。続編として『毒吐姫と星の石』が案内されています。

構造レビュー

編集部判定 良作

ストーリーの良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

ミミズクと夜の王、天涯孤独な身の上の二人が心を通い合わせる様子が丁寧に描かれており、美しいストーリーに引き込まれた。

キャラクター A (3) レビュー

理由・補足

編集部

登場人物の心の動きを丁寧に拾い上げることで、そこにいるかのように血肉の通った存在感を付与している。

設定・世界観 A (3) レビュー

理由・補足

編集部

剣と魔法の異世界ファンタジー。人を害する魔物が存在する一方、国同士の争いや盗賊の襲撃が絶えず世相は荒れている。戦争捕虜を奴隷にする制度がある。

話題性 A (3) レビュー

理由・補足

編集部

第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作。2008年『このライトノベルがすごい!』作品部門7位を獲得している。

初心者向け A (3) レビュー

理由・補足

編集部

児童文学のような格調高さとエモーショナルなエンタメ性が絶妙なバランスで噛み合っている。

読後感の良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

幼くして抜け殻と化し魔物に食べられる事だけを望んでいたミミズクが、同じ孤独を秘めた夜の王と触れ合い、他者に愛し愛されることで再生していくストーリーは感動的。人間を忌み嫌い、ミミズクを遠ざけようとしていた夜の王の変化も好ましい。

テンポの良さ B (2) レビュー

理由・補足

編集部

一冊で綺麗に纏まっている。満足感は高い。

読みやすさ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

子供から大人までしっくり馴染む、易しい言葉で書かれている。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

奴隷の少女と夜の王の逢瀬から生まれる絆。

編集部

元奴隷の少女が夜の森を支配する有翼の異形と出会い、夜毎逢瀬を重ねるうちに心を通わせていく。

こんな人におすすめ

この項目をレビュー

編集部

児童文学とラノベの美質が結晶した小説を読みたい人 元奴隷の少女と孤独な人外の純愛に泣きたい人

  • AI分析(あらすじ)

    - 魔物や王国が出るファンタジーを読みたい人 - 制約を抱えた少女と異形の王の関係に関心がある人 - 完全版や外伝併録の構成を追いたい人

    内容を通報

    不適切な内容を運営に知らせます。虚偽の通報はお控えください。


    レビューを読む

編集部

紅玉いづきは日本のラノベ作家。2006年、『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞しデビュー。代表作は以下。 * 『MAMA』 * 『雪蟷螂』 * 『毒吐姫と星の石』 * 『ようこそ、古城ホテルへ』シリーズ * 『サエズリ図書館のワルツさん』シリーズ * 『大正箱娘』シリーズ * 『悪魔の孤独と水銀糖の少女』シリーズ * 『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』

イラストレーター情報

この項目をレビュー

編集部

磯野宏夫は日本のイラストレーター。書籍の表紙・挿絵の他絵本も手掛けている。

メディアミックス状況

この項目をレビュー

編集部

鈴木ゆうによるコミカライズが「LaLa」で連載されていた。全4巻完結済み。

編集部

電撃文庫刊行の異色ラノベ。生まれてこのかた人のぬくもりを知らず、行き場を失った少女が夜の王の孤高のたたずまいに惹かれ、彼に食べてもらうことを望んで通い詰める物語は、珠玉のプラトニックラブストーリーとして受け入れられた。

作品Q&A

このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
ベストアンサー
はい。ノミネート実績は以下のとおりです。 - 『このラノ2009』第7位(総合) 年別ランキング一覧: このラノ年別一覧

内容を通報

不適切な内容を運営に知らせます。虚偽の通報はお控えください。


評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
【おすすめキャラクター】 ミミズク 額に332の烙印を捺された元奴隷の少女。痩せっぽちで癖毛。夜の王に食べてほしいと願い、彼のもとに通い続ける。奴隷として働かされていた村が盗賊の襲撃に遭った際、自分を襲った男を返り討ちにしてただ一人生き残った。

内容を通報

不適切な内容を運営に知らせます。虚偽の通報はお控えください。


回答を書く

会員の回答は公開されます。ベストアンサーはいいね数といいね率から自動で選ばれます。

ミミズクと夜の王の完全版とは? その他 会員の質問

まだ回答がありません。最初の回答を書いてみませんか?

回答を書く

会員の回答は公開されます。ベストアンサーはいいね数といいね率から自動で選ばれます。

質問を投稿するにはログインしてください。

質問を投稿

会員の質問は公開されます。回答は他の会員も投稿できます。

読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 御伽噺・童話のような語り口でありながら、登場人物の感情のリアルさが心に残る。
  • 過酷な境遇の少女が出会いを通じて、喜びや痛み、感謝などの感情を取り戻していく成長が胸を打つ。
  • 奇をてらわないまっすぐな物語で、読後に温かさや希望、ほっこりとした余韻が残る。
  • 周囲の人物の懐の深さや、優しさと厳しさが織りなす「愛の物語」として受け止められている。
  • ダークな雰囲気を帯びつつも、最終的には前向きな気持ちになれるバランスが好評。

こんな人におすすめ

  • 児童文学やおとぎ話の系譜を好み、ファンタジー小説の美質を味わいたい読者。
  • 孤独や理不尽な境遇を背負った登場人物同士の、純粋で切ない関係性に触れたい人。
  • 登場人物の優しさに包まれるような、涙と微笑みのある読書体験を求める人。
  • 王道の恋愛・成長ドラマを、会話中心の読みやすい文体で楽しみたい人。

人を選ぶポイント

  • ミミズクの舌調・話し言葉に、最初は抵抗を覚える。
  • 会話中心で進むラノベ特有のテンポに慣れないと、序盤は読み進めにくいと感じる場合もある。
  • 御伽噺寄りのため、舞台設定の細描より感情描写・対話が中心になる傾向がある。
  • シリーズ続編・外伝の言及も含まれるため、巻によって主人公やトーンがやや異なる。

テンポ・読後感

  • 会話中心でさくさく進み、王道展開ゆえストレスが少ない読みやすさ。
  • 中世西洋風ファンタジーの雰囲気と、描写は控えめな童話的世界観が印象的。
  • 序盤は戸惑う読者もいる一方、中盤以降に一気に引き込まれる。
  • ダークな底色がありながら、全体としては優しく包まれるような読後感を残す作品だ。

キャラクターへの評価

  • ミミズク:自らを差し出すような願いから始まる一方、か弱さだけでなく、自ら選び取ろうとする強さへの成長が評価されている。
  • 夜の王(フクロウ):人間嫌いの孤独な存在として描かれつつ、少女との交流を通じて心を開いていく姿に好感を持つ声が多い。
  • 周囲の登場人物:ミミズクを支える人々の優しさや、曲げない強さが物語の核として称賛されている。
  • 続編では毒吐き姫エルザや異形の王子など、別視点の苦しみを抱えた人物にも共感を覚える。

巻一覧

ミミズクと夜の王
2007年2月 ISBN 9784840237154
毒吐姫と星の石
2010年11月 ISBN 9784048700580
この巻のあらすじ

全知の天に運命を委ねる国ヴィオン。占により下町に捨てられ、呪いの言葉を吐いて生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。唯一の武器である声を奪われて。星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作 『ミミズクと夜の王』 の続編、満を持して登場。

ミミズクと夜の王 完全版
2022年3月 ISBN 9784049141627
この巻のあらすじ

紅玉いづきデビュー15周年記念・3ヶ月連続刊行【第1弾】

伝説は、夜の森と共にーー。完全版が紡ぐ新しい始まり。 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。 加筆修正の末、ある結末に辿り着いた外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』を併録。

15年前、第13回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、数多の少年少女と少女の心を持つ大人達の魂に触れた伝説の物語が、完全版で甦る。 プロローグ -夜の森ー 第一章 死にたがりやのミミズクと人間嫌いの夜の王 第二章 幸福への閾値 第三章 煉獄の花 第四章 救出 第五章 やさしい忘却 第六章 夜の王の刻印 第七章 騎士と乙女 第八章 救出2 エピローグ -ミミズクとフクロウー 外伝 鳥籠巫女と聖剣の騎士

鳥籠巫女と聖剣の騎士 ミミズクと夜の王
2014年8月

星評価・感想

構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く

星評価 *

まだ感想はありません。