後宮の女官だった茉莉花が、皇帝珀陽に見いだされて官吏の道へ進む中華風シリーズ。舞台は後宮、科挙、御史台、州や他国の宮廷が連なる国家群で、物覚えの良さを足がかりに、調査、潜入、外交、治安対応、文官としての実務を任される。物語は、茉莉花が仕事の経験を重ねながら、珀陽や同僚、各国の皇族・武官・使節との関係を広げていく流れで進む。任務のたびに不正疑惑、殺人事件、通行証の紛失、人捜し、同盟交渉などが入り、個人の感情と公務が並行して動く。シリーズが進むにつれて、国内の後宮・官僚組織に加え、隣国や異国の人物も深く関わり、扱う案件の範囲が広がっていく。皇帝と女官の関係も、任務のやり取りの中で変化していく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 茉莉花の観察力・記憶力・機転を軸に、難題を一つずつほどいていく過程が読みどころ。
- 政治・外交・内政・潜入調査まで広がる展開で、毎巻ちがう課題に挑む変化がある。
- 珀陽との距離感や痴話げんかめいたやり取り、周囲のツッコミ役との掛け合いが楽しい。
- 伏線や恩の積み重ねが後から効いてくる構成で、点が線につながる手応えがある。
- 立身出世ものとしての爽快感と、緻密な作戦がはまるカタルシスが強い。
こんな人におすすめ
- 頭を使うヒロインの活躍や、仕事で評価を積み上げる物語が好きな人。
- 中華風の宮廷・官吏もの、外交や権謀術数のある作品を読みたい人。
- 恋愛一辺倒より、仕事と恋が並走する関係性を楽しみたい人。
- 周囲の個性が強い群像劇や、掛け合いの多い作品が好みの人。
- 一巻ごとに任務や舞台が変わるシリーズを追いたい人。
人を選ぶポイント
- 序盤は茉莉花の消極さや自己評価の低さが気になる場面がある。
- 展開によっては淡々と進む巻があり、派手な山場を待つ感覚になることがある。
- 政治・外交・作戦立案の比重が高く、恋愛中心の甘さを期待すると物足りない。
- 茉莉花の活躍が大きくなりすぎて、周囲の反応がやや遠く感じる巻もある。
- 作品の面白さが積み上げ型なので、単巻完結の強い即効性は薄め。
テンポ・読後感
- じわじわ緊張感が高まり、終盤で一気に手応えが出る巻が多い。
- 作戦や交渉の手順が細かく、パズルがはまるような読み味。
- シリアスな局面の合間に、軽口や小ネタ、挿絵のユーモアが入って読みやすい。
- 茉莉花の成長が巻を追うごとに見え、達成感のあるテンポ。
- 舞台が変わるたびに空気感も少しずつ変化する。
キャラクターへの評価
- 茉莉花は、最初の慎重さから一転して、判断力と実行力を伸ばしていく印象。
- ただ賢いだけでなく、人を動かす力や交渉の強さが増していくのが目立つ。
- 珀陽は冷静で先を読む皇帝として見られつつ、茉莉花相手では年相応の反応が出る。
- 春雪、大虎、翔景、ラーナシュなど、脇役の個性が強く、会話で場を動かす。
- 茉莉花に振り回される側の反応が面白く、関係性の変化が楽しみどころ。
巻一覧
この巻のあらすじ
後宮の女官の茉莉花(まつりか)は『物覚えがいい』というちょっとした特技がある。 そんな彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を引き受けることに。 しかしその場にきたのは、お見合いをしてみたかったという皇帝・珀陽(はくよう)で!? しかも茉莉花の特技を気に入った珀陽は「とりあえず科挙試験に合格してきて」と言い出し……!? 皇帝に見初められた少女の中華版シンデレラストーリー!
この巻のあらすじ
白楼国の若き有能な皇帝・珀陽に才能を見出され、科挙試験を二番の好成績で合格し新米官吏となった茉莉花。ところが珀陽は、一番ではなかったことになぜか不満を漏らし「早く手柄を立ててね」と、またも無茶を告げる。そこへ、赤奏国の皇帝・暁月が目的もわからぬまま突如来訪。傲岸不遜でわがまま放題の暁月は、己の世話役を女性官吏にしろと言い出して…!?
この巻のあらすじ
「わたし、禁色を取りに行きます」皇帝・珀陽に文官の高みを目指す宣言をした茉莉花。 その決意を受け、珀陽が茉莉花に命じた赴任先はーー皇帝位を巡る内乱の危険性をいまだに残す【赤奏国】だった! 赤奏国へ貸し出された茉莉花は、皇帝の暁月に国の建て直しと敵軍との「和平交渉」を任されるが、荒れた王城は人も物資も足りないものばかりで!?
この巻のあらすじ
赤奏国に借り出された白楼国の文官・茉莉花は、赤の皇帝・暁月の無理難題に見事応えたことにより、“宰相候補の海成との結婚”という引き抜き計画に巻き込まれていく。 一方で、赤奏国の内乱を完全に終結させるための最後の戦が迫っていた。 戦を回避したい茉莉花は、暁月に意見書を提出するが「あんたの案で誰が満足する?」と破り捨てられ……!?
この巻のあらすじ
“御史台”から手柄を奪ってこいーー またも皇帝・珀陽に無理難題を出された茉莉花は、州牧の不正疑惑と、亡くなった州牧補佐の死の真相を探るため、湖州へと赴任することに。 到着早々、御史台の有能で堅物な翔景(しょうけい)と、軽いノリで人の心をつかむのが上手い大虎(たいこ)との【偶然の出会い】を果たすが、それ以来、茉莉花の周囲で奇妙な出来事が起き始め……!?
この巻のあらすじ
珀陽の手回しにより湖州の州牧補佐に赴任した茉莉花は、白楼国と隣接するシル・キタン国からの侵攻の可能性に気づく。 いつの間にか仲間として距離が縮まっていた御史台の翔景と、実は皇子だった大虎とともに、侵攻を阻止するべく動き出す! 「珀陽さま、わたし、ようやくここまできました」 ーーだが禁色獲得を目指しひた走る茉莉花に、まさかの事態が!?
この巻のあらすじ
珀陽に想いを告げられた茉莉花は、珀陽にとあるお願いをされた結果、二人で夜市に出かけることに!! 精いっぱいのおしゃれをして、まるで恋人のように珀陽と過ごす茉莉花だが、そこで探しものをしているわけありの異国人と出会う。 たちまち“皇帝”の顔に戻った珀陽から、茉莉花は「できる限りこの人に力を貸してあげてほしい」と密かに依頼され……!?
この巻のあらすじ
叉羅(サーラ)国の高貴な客人ラーナシュに、王の証(コ・イ・ヌール)というとんでもないものを押し付けられた茉莉花は、視察と称して叉羅国に返してくるよう珀陽に頼まれる。 ところがその道中ラーナシュが命を狙われ、辛くも逃げ出した茉莉花は、あろうことかラーナシュと敵対中の家の当主シヴァンに助けを求めてしまう。 しかし、連れて行かれた邸でなぜかもてなされてーー!?
この巻のあらすじ
分裂の危機にある叉羅国が他国に攻め込まれた! 急ぎ帰国命令の出た茉莉花に、ラーナ シュは白楼国の皇帝・珀陽の力を借りたいと頼む。 だが、旨みのない同盟は結べないと珀陽はきっぱり拒否。 文官と個人の間で揺れ動く茉莉花の心を見抜いた珀陽は『ラーナシュと暁月の違い』の話を茉莉花にしたあと「私を、文官として負かしてみてくれ」と告げ!?
この巻のあらすじ
茉莉花の度重なる活躍で、本人の意思に反し白楼国には侵略戦争への機運が高まっていた。 そんななか、大逆罪で囚われていた珀陽の叔父・仁耀が脱獄。 茉莉花の師、子星にまで手引きの容疑がかかる。 かつて仁耀と共謀し、珀陽の命を狙っていた黒槐国が関わっている可能性を考えた珀陽は、茉莉花へ黒槐国に行き仁耀がいるか確かめてほしいと命を出し!?
すべての巻を見る(全17巻)
この巻のあらすじ
破竹の勢いで手柄を立てる茉莉花が、嫉妬という名の“やっかいごと”に巻き込まれないよう珀陽が次に出した課題はーー山に囲まれたバシュルク国への潜入捜査!! その首都は難攻不落な要塞都市として知られており、どんな間諜でも手に入れられなかった機密情報を掴むという任務を与えられた茉莉花は、傭兵学校に生徒として潜り込むことになるが!?
この巻のあらすじ
バシュルク国への潜入捜査中、ムラッカ国の襲撃に遭遇した茉莉花は、絶体絶命の状況を打破すべく珀陽からもらった禁色の小物を使い傭兵団を雇うことに。 さらに軍事顧問官であるアシナの信頼が必要となるため、心の動きを読み、その反応を見ながらムラッカ軍攻略への大胆な施策を打ち出していく。 茉莉花の的確な指示にアシナは傾倒していきーー!?
この巻のあらすじ
次々と手柄を立てる茉莉花に見合い話が殺到! 珀陽と“秘密の恋”をしている茉莉花としては、珀陽がどう思っているかが気になるところだ。 そんななか、珀陽は茉莉花を『白楼国の女の子の憧れの存在』にするため、花市の【花娘】役に抜擢! 茉莉花は見合い問題の解決をしつつ、花娘役をこなしながら珀陽からの一石五鳥を狙う無理難題に応えることに!?
この巻のあらすじ
花娘として一躍時の人となった茉莉花に、珀陽はご褒美として運河建設予定地の視察の仕事を与える。 ところが視察先には『夜に通ると呪われる』という噂のある森が……!? 茉莉花は不安を抱えながらも【骨董品盗難事件】【妓楼のねずみ捜し】【仮母の追い出し計画】という視察に関係のない人助けばかりをしてしまうが、そこで監査中の翔景と遭遇し……!?
この巻のあらすじ
翔景の後任として御史台に異動となった茉莉花は、ひょんなことから指導役である蓮舟(れんしゅう)の秘密を知り嫌われてしまう。 蓮舟の弱みを握った茉莉花は、あえて悪女になりきり仕事で勝負を挑むことに! しかし勝負を通して力を認めてもらうはずが、殺人事件の重要参考人として蓮舟が捕まってしまう。 茉莉花は珀陽の力を借りながら事件を調査するがーー!?
この巻のあらすじ
御史台に異動した直後、殺人事件を担当をすることになった茉莉花。 調査により異国の間諜が関係する可能性が浮上するも調査は行き詰まり、さらには雲嵐が襲撃されてしまう! そこで茉莉花は蓮舟に協力を「お願い」して、犯人特定に繋がる脚本を書いてもらい、恋する女性を演じることに! しかし上手く演じられず、珀陽に助言を求めると意外な反応で!?
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