人と神の存在が公然と認知された世界で、極東の七柱特区アヴァロンを舞台に、神祖《陽皇》の護衛者・辰宮湊が各地の神祖や自治組織、反体制勢力と関わっていく物語。特区は共存を掲げる一方で、統治の仕組みや立場の違いが対立を生み、湊は調停と戦闘の両面からその実情に触れていく。龍の血、血族の因縁、過去に結ばれた関係が軸となり、会談や襲撃、特区間の衝突を通じてアヴァロン全体の構造が少しずつ見えていく。続巻では別の特区や神祖が加わり、共存の条件とその揺らぎが広がっていく。最終巻では第八特区の成立も扱われ、特区群の行方が大きく動く。|short_comment|神と人が並立する特区群で、龍の血を継ぐ護衛者が各地の対立に向き合う。|appeal_point|特区ごとに異なる統治理念と、神祖・自治組織・反体制勢力が交錯する構成。|work_features|特区国家アヴァロンを舞台にした群像型バトルファンタジー。|content_features|極東の七柱特区を中心に、神祖の統治、自治組織《巫道機関》、人間側の反体制組織アポカリプスが絡み合う。辰宮湊は護衛者として各特区の会談や事件に関わり、咲良、ミカエル、照日らと共に調停と戦闘の両面で動く。特区
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 神と人、幻類が共存を模索する世界設定が大きな軸になっている。
- 特区ごとの制度や価値観の違いがあり、設定を追う楽しさがある。
- 共存や平等をめぐる考え方のぶつかり合いが読みどころになっている。
- 神話由来の名前や異能要素が多く、世界観の雰囲気を強めている。
- 主要人物同士の因縁や立場の違いが物語の推進力になっている。
こんな人におすすめ
- 異種族共存や理想郷もののテーマが好きな人。
- 世界観や制度設計をじっくり味わいたい人。
- 神話モチーフや異能ファンタジーに惹かれる人。
- キャラ同士の関係性やすれ違いを楽しみたい人。
- 派手さより設定の積み上げを重視する読者。
人を選ぶポイント
- 序盤からシリアス寄りで、全体の空気は重め。
- 展開がゆっくりで、巻によっては地味に感じやすい。
- 大きな事件があっても派手なカタルシスは控えめ。
- 理想や対立の説明がやや不足していると受け取られている。
- 既視感のある語り口や王道感を指摘する声もある。
テンポ・読後感
- 進行はかなり丁寧で、情報を順番に積み上げるタイプ。
- 戦闘や事件よりも、制度や思想の差を見せる場面が印象に残る。
- 重いテーマを扱いながらも、巻によってはライトな読み味がある。
- 全体として安定感はあるが、勢いで押す作品ではない。
- じわじわ広がる不穏さと、先の展開への期待が残る。
キャラクターへの評価
- 湊は未熟さを残しつつも、安定感があって読みやすい。
- 咲良やシーナは可愛さや存在感が強く、印象に残りやすい。
- 蓮路は魅力のある悪役として見られている一方、同情も集めている。
- 源仙やミカエルは泰然さや意外性で注目されている。
- 女性陣や神祖たちの関係は、今後の火種として意識されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
〈人神共存〉の理想郷へ――!
人が“神”の存在を認知し、両者の争いが絶えぬ世界。神祖《陽皇》とその護衛者である辰宮湊は、十年ぶりに“旧日本”――七柱特区に帰還する。そこは、〈人神共存〉を目的とし、世に名だたる七柱の神々が設立した極東の理想郷(アヴァロン)。その最後の一柱として、《陽皇》はこの地に降り立ったのだ。 ところが歓迎式典の最中、〈神の撲滅〉を掲げる人間のテロ組織・アポカリプスによる襲撃が起こる。《陽皇》を守る湊は、敵のなかにかつての友、飛田蓮路の姿を見いだす。 神殺しの武装、機神〈デウス〉を持つ蓮路は、湊に刃をつきつける―― 「無理なんだよ、共存なんてな。俺はこんな場所を、理想郷だなんて認めねえ」 ――両種族の間に再び埋めがたい亀裂を残し、蓮路たちは逃亡。 湊は、神祖《天元》の血族であるミカエル、人類側の自治組織《巫道機関》の調停士・咲良の協力を得つつ捜索を進めるが、そこで特区における“現実”を目の当たりにする……。――人と神、それぞれの策謀うずまく仮初めの理想郷で、龍の血を継ぐ少年の戦いが始まる!! 人気作家ツカサが放つ、壮大なる愛と絆、戦いの物語。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
《始魔》ヴァルプルギス襲来!
“覆いを外す者たち(アポカリプス)”がもたらした危機を何とか乗り切った湊たち。だが湊が無意識に龍脈を使ってしまったことで、各特区の神祖たちが説明を求めてくる。各特区から使節が来訪し、第七柱央神殿にて会談が行われることに。ところが会談当日、第七特区の空を巨大な浮遊城が覆う。それは第五特区を治める《始魔》ヴァルプルギスの居城だった! 「我が此度の会談に赴いた理由は、ただ一つ。そなたの所有権を得るためだ。“龍”よ、我が城へ招待しよう」目的は、湊。断固拒否する湊たち《陽皇》陣営と、力尽くを辞さない《始魔》陣営。人と神の約束の地で、神祖同士の衝突が始まろうとしていた。そんななかで湊は、《始魔》の弟子でありながら人間である少女、シーナと相対する。やたらと人なつっこい彼女に、なぜか咲良との共通点を感じる湊だったが――その頃、第七特区に足を踏みいれる不吉な影があった。彼の名は、“終奏者”ライオット・レイヤード。「第七特区は今日、滅びる」――アポカリプスと神祖の襲来、大騒乱の中心で、湊はこの地に新たな決意を刻む。遙か遠き異郷幻想譚、第二章。その悲劇を、穿て水龍!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
いざ、《断界の聖域》へ――!
ヴァルプルギスの襲来からほどなくして。神祖《源仙(コンロン)》から誘いを受けた照日と湊たちは、旧京都――第四特区へ向かう。 《断界の聖域(シャンバラ)》と呼ばれるその地では、人と幻類の、ひとつの“共存”の形が築かれていた。《源仙(コンロン)》が張った結界の下では、修練次第で人も眷属となり、大いなる幻素の神秘に触れられる。そして、力の有無によって人も幻類も等しく扱われるのだ。 だが、湊と咲良は、ひょんなことから第四特区のもう一つの真実を目の当たりにしてしまう。それは、力ある人が、力なき人を差別する姿。新しい格差社会だった。この統治をアヴァロン全体に拡げようとする《源仙(コンロン)》に、咲良たちは大きな懸念を抱くが……。
その頃、第四特区に忍びよる不吉な影があった。《覆いを外す者たち(アポカリプス)》の指導者、世現者(ネビリム)を名乗る男は、愉快そうに笑みを浮かべる。 「生きていてくれて、本当によかった。君こそが、計画の最後のピースなのだからね――芦原咲良くん」
遙か遠き異郷幻想譚、第三章。少女の過去が明らかになるとき、アヴァロンに未曾有の危機が訪れる!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
――立ちはだかるは《楽園の創造主》。
第四特区《断界の聖域(シャンバラ)》から帰還した湊たち。神祖《源仙(コンロン)》との一件で学んだことを糧に、「人と神とのよりよい関係」を模索していく。 久方ぶりの平穏もつかの間、第七特区ではある奇妙な病気が蔓延し始めていた。それは「文字を認識できなくなる」という病。原因を探り始めた湊たちは、神祖《天元(エール)》の治める第一特区《天穣の楽園(エデン)》から大量の果実が輸入されていることを知る。加えて、他の特区においても同様の現象が広がっており、事態はますます複雑になっていく。 そんな中、《天元(エール)》の血族である側近のガブリエルが第七特区へと来訪。事件は加速度的に展開していく。湊は、ガブリエルやミカエルとのやりとりの中で、《天元(エール)》の真の思惑を知ることになるが……? 本当の“理想郷”とはいったい何なのか。そして、ミカエルの隠された過去とは。湊は古き縁を呼び起こし、最大の敵の前に立ち上がる。 遙か遠き異郷幻想譚、第四幕。“親子”の絆を思い出すとき、真の力が解放される!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
<人神共存>のその果てにあるものは――。
神祖《天元(エール)》との対決からほどなく――第七特区では“生命の果実”に関する協定を結ぶための調印式が執り行われようとしていた。
各特区の使節が集まる中、予想外の事態が巻き起こる。第三特区《光峰の頂(シュメール)》を統べる神祖《宙翁(ブラフマー)》と第六特区《異法の灰都(アヴェスター)》を治める神祖《魂沌(ケイオス)》の来訪である。
強大なる二柱の神祖の登場は、これから巻き起こる波乱を予感させるのには十分すぎる出来事だった。
――突如もたらされた“第八特区”設立の報。蓮路率いる“覆いを外す者たち(アポカリプス)”の残党は、旧横浜のランドマークタワーを中心とした「人間たちだけの理想郷」を樹立させた。混迷を極めるアヴァロンの中で、湊と照日は“未来”を掴み取るために苦闘する。
しかし、そんな彼らを嘲笑うかのように、人と神それぞれの思惑は巨大な渦となり、かつてない災厄としてアヴァロンを襲う。
龍の血を継ぐ少年と復讐に生きる男、激闘の果てに待ち受けるものとは? そして、湊たちが願う「人神共存の理想郷」の行く末はいかに――?
遙か遠き異郷幻想譚、ここに終幕!! 己が過去と向き合うとき、確かな未来が紡がれる!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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