現代の漢方診療科で働く薬剤師・空洞淵霧瑚は、異界「幽世」へ迷い込んだことをきっかけに、怪異と人が同居する土地で起こる異常な症状や事件に向き合う。幽世には鬼や神霊だけでなく、死神を名乗る存在、悪魔祓い、錬金術師、破鬼の巫女などが入り混じり、診断の手がかりは伝承や儀式、現場に残る症状の断片にある。霧瑚は御巫綺翠と協力し、漢方と現代医療の知識を突き合わせながら原因を探り、現世と幽世をまたぐ因果関係を追っていく。感染怪異、昏睡、怪火、狐にまつわる現象などを通じて、異界の仕組みと人間関係が少しずつ見えていく。毎巻ごとに事件の性質が変わり、医療の言葉で整理できる部分と、伝承として受け継がれた解釈が並走する。
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 漢方や薬の知識を、怪異や異変の解明に結びつける発想が新鮮。
- 幽世という異界の理屈と、医療ミステリの組み合わせが独特。
- 事件ごとの仕掛けや真相の見せ方にひねりがあり、先が気になる。
- 霧瑚と綺翠の距離感や関係の変化が読みどころになっている。
- 怪異ものとしての不穏さと、読後の爽やかさを両立している。
こんな人におすすめ
- 怪異×医療ミステリの組み合わせを楽しみたい人。
- 漢方や薬の知識を物語の謎解きに使う作品が好きな人。
- 霧瑚と綺翠の関係性の進展を追いたい人。
- 異世界ファンタジーでも理屈や設定の組み立てを重視する人。
- シリーズものとして世界観や伏線を少しずつ追うのが好きな人。
人を選ぶポイント
- 推理や真相の組み立てが強引に感じられる巻がある。
- 薬や漢方の説明が物足りない、または描写がくどいと受け取られることがある。
- 設定や用語が多く、把握できないと置いていかれやすい。
- キャラクターの掘り下げが薄いと感じる人もいる。
- 作品内の理屈と現実感のバランスに違和感を覚える場合がある。
テンポ・読後感
- 事件ごとの展開は比較的テンポよく進。
- 解説が入る場面は読みやすい一方、説明調に寄ることもある。
- 怪異の不穏さはあるが、全体の読後感は重すぎない。
- 短編的に読める巻もあり、続きが気になって読み進めやすい。
- シリアスと軽妙さが混ざり、巻によって印象の振れ幅がある。
キャラクターへの評価
- 霧瑚は冷静な観察と説明ができる一方、へなへなした親しみやすさもある。
- 綺翠はツンデレ気味で、要所で頼もしさやかっこよさが目立つ。
- 2人の関係は、協力関係から信頼や親密さへ少しずつ進んでいる。
- 月詠は行動の意図が読みにくく、物語の不穏さを支える存在。
- 脇役は印象が強い人物と弱い人物の差があり、好みが分かれやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
薬剤師として働く空洞淵霧瑚は、自身が専門とする漢方と現代医療の狭間で苦悩していた。そんなある日、病院からの帰り道で不思議な少女に出会う。「幽世の薬師様、お迎えに上がりました」-気が付けば、そこは携帯の電波も届かぬ異界であり、さらに、謎の感染現象に苦しむ人々が溢れていた。これは病か。あるいは、怪異か。現役薬剤師が描く漢方×異世界×医療ミステリー、開幕!
この巻のあらすじ
転生薬剤師×巫女 異世界の病、治します。幽世(かくりよ)。鬼や神霊などの「怪異」と人が共存する異世界に偶然迷い込んだ空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、漢方診療科の薬剤師という経験を生かし、街で起きた不可解な「吸血鬼」事件を解決に導く。そして、そこで出会った巫女・御巫綺翠(みかなぎきすい)の勧めに従い、慣れない異界暮らしを始めるが、今度は「神の子が宿る」伝承がある村から、助けを求められ……。現役薬剤師が描く漢方×異世界×医療ミステリー、第2弾。
この巻のあらすじ
悪魔祓い。錬金術師。薬師が対峙する異能と謎。漢方診療科の薬剤師、空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)が迷い込んだ異界「幽世(かくりよ)」には、現実世界では存在しえない者たちがいる。とり憑いた悪魔を祓う「エクソシスト」。神秘を探究する「錬金術師」。果たして、彼女たちが見せる奇跡は本物なのか。あるいは、詐術なのか。巫女・御巫(みかなぎ)綺翠(きすい)とともに、空洞淵は事件の背後にある《病》の解明を試みるが……。現役薬剤師が描く漢方×異世界×医療ミステリー、第3弾。
この巻のあらすじ
降臨した美しき「死神」深まる幽世の謎……。冬を迎えた幽世(かくりよ)にて、新たな事件が起こる。曰く「死神」に魂を刈り取られた者は目を覚まさなくなる……。昏睡に陥った患者を救うため、破鬼の巫女・御巫綺翠(みかなぎきすい)とともに診療に赴いた薬剤師・空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)だったが、謎の症状に頭を悩ませる。そして深夜、二人は衝撃的な出会いをすることにーー。死神とは誰か。病の原因は、何か。現役薬剤師が描く、漢方×異世界×医療ミステリー、第4弾。
この巻のあらすじ
現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)。想いは、世界を越えて。「白銀の愚者」月詠(つくよみ)の暗躍は、姉である「国生みの賢者」金糸雀(カナリヤ)を救うためだった。月詠の目論見通り感染怪異「幽世(かくりよ)の薬師」となった空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、彼女の求めに応じ、薬を処方する。だが、それは最悪の結果を招き……。想い人を失い、悲嘆に暮れる御巫綺翠(みかなぎきすい)。想定外の事態に、戸惑い苦しむ霧瑚。二人の運命は再び交わるのか。現役薬剤師が描く異世界×医療×ファンタジー、第1部完結。
この巻のあらすじ
転生薬師と異界の巫女。新たなる物語の、始まり。怪異が跋扈𠄁する異世界「幽世(かくりよ)」へと迷いこんだ薬剤師・空洞淵(うろぶち)霧瑚(きりこ)は、そこで運命の出会いを果たすーー。御巫(みかなぎ)綺翠(きすい)。破鬼の巫女である綺翠の力と空洞淵の漢方知識で多くの事件を解決した二人は、世界の理(ことわり)に打ち勝ち、遂に結ばれる。だが、幽世の異変は絶えない。花嫁を襲う「狐」と、怪火現象・狐の嫁入り。その真相は? 現役薬剤師が描く異世界×医療×和風ファンタジー、新章開幕。
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