『霧の日にはラノンが視える』は、ロンドンと対をなす妖精郷ラノンから追放された人々が、在外ラノン人同盟を拠点に暮らすネオ・フェアリーテールである。中心には、呪いの手がかりを求めてロンドンへ来たラムジー、王位継承争いを避けて現界に来た元王子ジャック、同盟の盟主ランダルのもとで動くレノックスがいる。物語は、生花店や自転車便といった日常の仕事、妖精騒ぎ、遺跡の返還、総会での対立、ラノンへ還る道をめぐる動きを通して、都市側の生活と異界側の事情を重ねていく。妖精、人狼、魔術師、妖精猫などが混じる共同体の輪郭が、事件ごとに少しずつ見えていく。後半では村の遺跡や大ストーンサークルの話も絡み、ロンドンの路地から村の伝承へと範囲が広がる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 現代ロンドンに妖精や伝承が自然に入り込む世界観が魅力。
- ケルト風の小物や空気感が物語に厚みを出している。
- しっかりまとまったロー・ファンタジーで、短めでも読み応えがある。
- 後日談や書き下ろしまで含めて、読後感が温かい。
- 作品全体の雰囲気が落ち着いていて、安心して読める。
こんな人におすすめ
- 英国伝承、妖精、ケルト要素に惹かれる人。
- 現代舞台のファンタジーを読みたい人。
- キャラ同士の関係性や会話のやりとりを楽しみたい人。
- 派手な展開より、雰囲気重視の物語が好きな人。
- じんわり温かい読後感を求める人。
人を選ぶポイント
- 大きな山場や激しいバトルを期待すると物足りなさがある。
- 物語の空気は穏やかで、全体的に地味に感じる場合がある。
- 主人公の比重が巻によって変わるため、好みが分かれやすい。
- キャラクターの掘り下げは魅力だが、派手さは控えめ。
- 作品のテンポは落ち着いていて、スピード感重視には向かない。
テンポ・読後感
- 物語は落ち着いた進行で、安心して追える。
- 日常の温かさと、少し不穏な気配が同居している。
- しんみりする場面と、にやりとできる場面の差が効いている。
- 全体としては優しい手触りだが、切なさも残る。
- 読み終えると静かな満足感が残る。
キャラクターへの評価
- ジャックは面倒見がよく、印象に残る存在。
- ラムジーは素直でかわいく、癒やし役として好かれている。
- レノックスは頼もしさと優しさが目立つ。
- アグネスやシールシャなど女性陣のやりとりも好評。
- フィアカラは狡猾で、不穏さを引き締める役回り。
巻一覧
この巻のあらすじ
クリップフォード村で七番目に生まれた子供には、妖精の呪いがかかっているという――。呪いを解く鍵を探すためロンドンへやってきたラムジーは、不良達に襲われていたところをジャックという青年に助けられる。仲間らしき刺青の男・レノックスに「王子」と呼ばれ、どこか不思議な雰囲気を纏うジャックは、心を閉ざしたままのカディルという美しい人をつれていた……。霧の都を舞台に、大胆な構想で描くネオ・フェアリーテール。期待のストーリーテラー、縞田理理のデビュー文庫。
この巻のあらすじ
ロンドンへ戻り、新たな生活が始まった。正式に《在外ラノン人同盟》の準会員となり、傘下の生花店で働くことになったラムジー。相変わらず同盟加入を拒み、自転車便の仕事を続けるジャック。同盟盟主・ランダルの片腕として、忙しく立ち回るレノックス。だが、ひとり組織に属さず個人行動をとるジャックを、ランダルは危険視し始めていた……。 妖精郷《ラノン》から来た人々の、波乱万丈の毎日を描くネオ・フェアリーテール、いよいよ本格始動!!
この巻のあらすじ
クリップフォード村にある遺跡が返還され、妖精騒ぎが起こる。ラノンへの道が開いたのでは……? 事の真偽を確かめるべく、レノックスはクリップフォードへ。一方、ロンドンでは《同盟》の年次総会が開かれていた。今まさに盟主の信任が問われようとしたその時、《魔術師》フィアカラが乱入し、衝撃の宣言をする――!! 「私についてくる者は必ずラノンに還すことを約束するぞ」。『ミソサザイの歌』と、ジャックとカディルがこの世界に来たばかりの日々を描いた書き下ろし『この街にて』を収録。ネオ・フェアリーテイル、急展開の第三弾!!
この巻のあらすじ
《魔術者》フィアカラの企みを阻止するため、クリップフォード村へやってきたジャックたち。折しも村では、フィアカラの言葉巧みな提案により、大ストーンサークル復活の話が具体化しようとしていた。フィアカラの真の目的は何なのか? それを阻止し、ジャックは仲間たちを守ることができるのか? 物語は今、途方もない結末を迎える……!! シリーズ最終話「星の銀輪めぐる夜に」一挙収録。ネオ・フェアリーテール、堂々の完結!!
この巻のあらすじ
ロンドンと対をなす妖精郷ラノン。ラノンを追放された妖精たちの相互扶助組織が“在外ラノン人同盟”だ。王位継承争いを避けて自らやってきたラノンの元王子ジャックを盟主に今やジャックの右腕となったブルーマンのレノックス、こちらの世界生まれで先祖返りの人狼ラムジーらは今日も人間たちに混じっておおむね平和に暮らしていた。そんなある日ロンドンで翼の生えた猫が目撃される。ラノンの妖精猫かもしれない。捕獲作戦に乗り出す面々だが…!?ネオ・フェアリーテール復活!!
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
-
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 3 -
ブクログ 3 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4
