魔法医師の診療記録は、医術と魔術が本来ひとつだったという設定を土台に、妖病と呼ばれる特殊な病を治療する魔法医師の旅を描くシリーズです。中心人物は、魔法医師の少女クリミアと、重大な妖病を抱える幼なじみのヴィクター。二人は霊石《ガマエ》を求めて各地を巡り、病人の治療や研究者との接触を重ねながら、教会や結社、異端視される魔法医術の立場に向き合っていきます。各地で現れる妖物や異能の事例を通じて、魔法医学の理屈と世界の成り立ちが少しずつ掘り下げられ、旅と治療、研究と対立が並行して進みます。シリーズ全体では、二人の関係とヴィクターの病状を軸に、魔法医術の歴史と妖病の正体へ話が広がっていきます。続編として物語本編が7巻まで続きます。

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  • AI分析(あらすじ)

    - 魔法と医療を組み合わせた設定に関心がある人 - 旅を通じて各地の病や異能を扱う物語が好きな人 - 教会、研究者、異能者が絡む対立構造を読みたい人

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 医療ファンタジーを軸に、怪異・異能・SF・ミステリが次々混ざるごった煮感が強い。
  • 生理的にくる描写やエログロの勢いがあり、普通のラノベより踏み込みが深い。
  • 伏線回収や真相のひっくり返しが多く、読み終えたあとに驚きが残る。
  • クリミアとヴィクターのバディ感、関係の変化を追う楽しみがある。
  • 変態性やトンデモ設定を、理屈っぽく押し切る独特の勢いがある。

こんな人におすすめ

  • 変な設定でも勢いと理屈の両方を楽しみたい人。
  • ホラー、怪奇、ミステリ、SFの混線した作品が好きな人。
  • エログロや生理的嫌悪感のある描写に耐性がある人。
  • バディものや幼馴染的な距離感の変化を見たい人。
  • 先の読めない奇想系ラノベを求める人。

人を選ぶポイント

  • かなり陰惨で、閲覧注意寄りの描写が多い。
  • 露骨なグロや下品さが苦手だと厳しい。
  • 設定や専門用語が多く、飲み込みにくさがある。
  • 物語の勢いが強く、細部の整合性に引っかかる場面もある。
  • 作品のノリが極端なので、王道の医療ものを期待すると外れる。

テンポ・読後感

  • 冒頭から不穏で、そこから一気に混沌へ転がっていく。
  • 緩急が激しく、シリアスと笑いが同じ巻でぶつかる。
  • 章ごとに舞台や題材が大きく変わり、展開の振れ幅が大きい。
  • 説明は重めでも、事件の進み方はノンストップ。
  • 読後感は疲れるほど濃いが、満足感は強い。

キャラクターへの評価

  • クリミアはまっすぐで、治そうとする姿勢が印象に残る。
  • ヴィクターは支える側として安定感があり、時々かわいさも出る。
  • 二人の距離感や関係の揺れを楽しむ読者が多い。
  • ヴァネッサや鉄槌側の面々は、強烈で場をかき回す存在として目立つ。
  • フレデリーク、ヘルメス、イングリドなど、脇役もクセが強く記憶に残る。

巻一覧

魔法医師の診療記録
2015年8月 ISBN 9784094515695
この巻のあらすじ

今はもう忘れられた、魔法医師の物語――。

太古の昔、医術と魔術とは、同一のものであった。 今や人類は、かつて魔術と医術とが一つであったことをすっかりと忘れてしまっていた。しかし、この世には未だ医術のみで癒せぬ病が存在する。 それは、伝承の中で、吸血鬼、狼男、食人鬼などと語られる化け物の類い、魔術を用いねば癒せぬ病――すなわち〈妖病〉が。故に古代の知恵、魔術と医術とが一体となった知恵を、未だ脈々と伝え続ける者たちがいる。

すなわち――〈魔法医師〉が。

魔法医師の少女・クリミアは自身が幼い頃に行った魔法医術の影響で、重大な妖病を患った幼なじみのヴィクターを治療するため、共に旅を続けていた。その目的は、ヴィクターの病を治せるだけの力をもった霊石《ガマエ》を集めること。

その旅の中で、二人は数多の病人を治療していく。 ときに魔法医師を異端と迫害する教会と戦いながら。 ときに病人を魔物と称する人々と戦いながら。 そして、病そのものと、戦いながら――。

『王子降臨』『楽園追放 mission.0』などで活躍中の手代木正太郎が奇妙で流麗な筆致を踊らせた最新作(2015年8月発表作品)。 イラストは、気鋭のイラストレーター・ニリツ!!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

魔法医師の診療記録 2
2015年12月 ISBN 9784094515879
この巻のあらすじ

彼女は言った――「魔物など、存在しない」。

太古の昔、医術と魔術とは、同一のものであった。 それを忘れた人々は、《妖病》と呼ばれる病の患者たちを、魔物と称し、忌み嫌った。

魔法医師の少女・クリミアと、彼女の幼なじみであり重大な妖病を抱えるヴィクターは、その治療法を探して旅を続ける。あるとき立ち寄った街にて、彼らは「もう一人の自分」と会話する少女と出会う。ドッペルゲンガー。魔法医学においてはすでに原因が判明しているはずの病だが、なぜか原因が見つからない。奇妙に思う二人に対し、少女は――首無しの魔物デュラハンの元から逃げてきたと告げたのだった。

――理性を持つ首無しの生物。

長き歴史を誇る魔法医学界にも資料のない現象。では、それは理論では説明のつかない本物の魔物か……? しかしクリミアは、魔物の存在を認めない。自分のために、ヴィクターのために……。 時を同じくしてクリミアとヴィクターの元に、非道な研究で悪名を轟かす魔法医師が現れる。ヴィクターの妖病を知り、解剖したいと迫る彼女だが……。 はたして、デュラハン、そして少女のドッペルゲンガーの正体とは? 魔法医学史上、もっとも稀な事例を取り扱った、第二集。 物語を彩るのは気鋭のイラストレーター・ニリツ!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

魔法医師の診療記録 3
2016年4月 ISBN 9784094516074
この巻のあらすじ

揺れるクリミア。妖病の新たなる解釈。

太古の昔、医術と魔術とは、同一のものであった。 その技術を継承し続ける者たち。その者たちは、魔法医師と呼ばれていた。ドゥンと呼ばれる様々な《妖病》の原因。それに感染することで、人は伝承の中に存在する魔物に身を変える。故に、魔法医師は必要とされ続けている――。

だが、その魔法医師も《妖病》に冒されることがある。

魔法医学の権威・ガレノス。 彼は治療法が不明のドゥンに感染し、その命を削りとられていた。 そして、彼の元に5人の魔法医師が集う。 彼の治療を巡って、技を競い合う魔法医師たち。

その一方で、ガレノスの身辺について、奇妙な事柄が浮かび上がってくる。 サキュバスの存在と、石化の邪眼を持つ少年。 クリミアの他に呼ばれた医師たちとガレノスとの内縁関係。 そして、ガレノスは何者かにドゥンを植えつけられた……。

果たしてガレノスと、それらとの関係とは。 そして、ガレノスの妖病の意外な真相とは。 ヴィクターの師、フレデリーク・ナイチンゲールも登場し、クリミアとヴィクターの旅は次のステージへ。

魔法医学の特異な一面が記された第3集。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

魔法医師の診療記録 4
2016年9月 ISBN 9784094516333
この巻のあらすじ

クリミアのスランプ。魔術を失った彼女は。

古代インスマ文明の発祥の地、インスマ砂漠。 灼熱の地に現れた人魚の死体。それに呼応するように、見たこともない海の夢を見始める砂漠の人々。

スランプ脱出のために、インスマ砂漠に拠点を置く魔法医学史の権威・ハーネマンの元に訪れていたクリミアは、住人たちを治療しようと主張し続けるが、魔術を使用できなくなった彼女に為す術などない。 さらに彼女の隣には、常にあったはずのヴィクターの姿がない。 そこに、人魚の噂を聞きつけた、悪名高き解剖医ヴァネッサ・キャスパーが訪れる。再会する二人。深まる人魚の謎。

片や結社の病院に一人残されたヴィクターは、クリミアを求めて旅に出る。

インスマ砂漠を取り巻く謎を追うクリミアとヴァネッサ。 ドゥンに冒されながらも旅を続けるヴィクター。それを支えるイングリド。

そんな彼らの影で、ついにラー聖教が擁する最強の〈鉄鎚〉ラ・ピュセルが動き出す。 黙示録の悪魔を殺すために存在する彼女の存在は、クリミアとヴィクターの旅、そして二人の関係にどのような危機をもたらすのだろうか。

魔法医師の結社と教会の意外な関係。 そしてヴィクターが罹患した妖病が、世界にもたらす影響とは。

魔法医学史の根底を覆す、第4集。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

魔法医師の診療記録 5
2017年4月 ISBN 9784094516739
この巻のあらすじ

ヴィクターを狙う殺戮者たちの影。

ガマエの新たなる真相を求めるべく、ガマエ研究者として著名であるゲルハルト・コッホの元を訪れるクリミアとヴィクター。コッホが起ち上げた様々な発明品を開発し続けるコッホ社は、外部からの侵入者を拒絶する奇妙な島にあった。そしてそこには、想像を絶するほどに規則正しい生活を送る、奇妙な従業員たちがいた。

ようやく辿り着いたコッホの居場所。それは厳重に閉ざされた扉の奥であった。 コッホはもう50年もの間、そこに籠っていると言う。

途方に暮れつつも目的を果たすべく島に逗留する二人。そんな二人の前に、ヴィクターを「黙示録の悪魔」と称して付け狙う殺戮者たちが現れる。魔法医師を名乗る彼らだが、彼らの駆使する魔法医術はクリミアですら知らぬものであった。

《鉄鎚》でも無き者たちが、なぜヴィクターを狙うのか? 彼らは、ヴィクターの何を知っているのだろうか? 時の流れが乱れる孤島で、ヴィクターの命を巡って凄惨な死闘が幕を開ける。この戦いの「鍵」となるのは誰なのか。その思考の先に、クリミアは新たなる《妖病》の姿を垣間見る。魔法医学の未来を覗く、第5集。

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

魔法医師の診療記録 6
2017年10月 ISBN 9784094517064
この巻のあらすじ

密林に潜む妖精! その正体とは……?

ガマエ研究者たちを巡るクリミアとヴィクターの旅は、魔境と呼ばれる密林へと向かっていた。 行方不明と言われているガマエ研究者オディロン・パストゥール。その弟クロードが密林の探検隊に参加しているという情報を得たからである。

その情報を二人にもたらしたのは、密林の生物を解剖せんと目論む悪名高き魔法医師ヴァネッサだった。その他、ガマエを求めた卑しきハンターや、謎の包帯巻きの男。そして、魔境探検家のクロードを合わせたクセ者ぞろいの探検隊は密林の奥へと向かっていく。

だが、森は彼らを攻撃する。 選ばれし者たちの存在しか許さぬように、様々な障害が彼らを襲う。それはキュプクロス、トロール、ドラゴン、フェアリーなど、様々な妖物たちの住処に立ち入った者たちへの神罰だろうか。

次々と仲間たちを失いながらも、最奥地へ辿り着く探検隊一行。 その先で出会ったエルフたちの導きによってガマエに辿りついた彼らは、世界の成り立ち、《黙示録の悪魔》、そしてガマエについての真実を知る。

だがそれは、クリミア、ヴィクターに降りかかる、最大の試練への予兆でしかなかった。

魔法医学の根底を揺らがす第6集。

※「ガ報」付き!

※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

魔法医師の診療記録 7
2018年2月 ISBN 9784094517217
この巻のあらすじ

クリミアとヴィクターの絆が試される――。

エルフの奸計によって末期症状となったヴィクターは、肉体が悪魔化したままもとに戻ることができなくなっていた。 クリミアとヴィクターは一縷の望みをかけて最後のガマエ研究者ジゼラ・モルガーニを訪ねに聖庁へと旅に出る。

だが、ヴィクターが末期となったことを知った結社は、彼を抹殺する刺客を送り込んでくる。そんな二人を助けるのは、これまで敵対してきたはずの、ブロー率いる鉄鎚たちであった。 一方、結社がヴィクター抹殺を決定したことを知ったイングリド、ヴァネッサ、クロードは、それを阻止しようとヴィクターとクリミアを追いかける。 その道中、三人は意外な人物からひとつのガラス箱を託される。 その箱のなかに、ヴィクターを治療するヒントがあるという。

預けられたガラス箱を渡すためにクリミアを追うイングリドたち。 ヴィクターの命を狙う刺客たち。 ヴィクターを守り聖庁まで送り届ける鉄鎚チーム。 この三つ巴の中、ヴィクターとクリミアの聖庁への道のりは、血で血を洗う異能力戦の嵐が吹き荒れることとなるのだった。 そして、ヴィクターの病状は時々刻々と増悪し、黙示録の悪魔としての覚醒は間近に迫っていた――。

魔法医学の終焉をみせる第七集。

※「ガ報」付き!

※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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