神倉ミタマを中心に、恋をした同級生・贄川那智を救うため、社会制度として存在する「弱者保護権」を追う物語です。舞台は、重傷を負った者が「処理」される決まりがある近未来的な学園社会で、個人の感情と制度の衝突が軸になります。ミタマは権利を持つ人物を探して家を飛び出し、那智の姉や兄との接触を目指します。物語は、恋愛感情を起点にしながら、家族関係、保護権の所在、閉ざされた場所での対面条件などを通じて広がります。2巻構成で、同じ前提のもとで救済の手段を探る流れが続きます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ディストピア、宗教SF、不老不死の管理社会といった重い設定が強い引きになる。
- ラノベらしい軽快な文体とポップな掛け合いで、難しい題材でも読み進めやすい。
- 家族、愛、自己犠牲、歪んだ感情を軸にしたテーマ性が印象に残る。
- 変わったキャラ造形や女装要素、男の娘ネタなどのキャラ萌えも楽しめる。
- 独特の言葉遊びや短歌、駄洒落めいた表現に作家性が出ている。
こんな人におすすめ
- 変則的なSF設定や宗教モチーフをラノベ文脈で読みたい人。
- 家族もの、愛憎もの、歪んだ関係性の物語が好きな人。
- キャラの癖や掛け合いを重視して読む人。
- 男の娘、女装、妹キャラなどの属性要素に惹かれる人。
- 多少の粗さや強引さより、勢いと個性を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 設定やテーマの密度に対して、説明不足や駆け足感が気になる場面がある。
- 主人公やヒロインの動機、感情の掘り下げが弱いと感じる読者がいる。
- 作品の主張や一部の台詞が強く、引っかかりや違和感を覚えやすい。
- 不条理さや人工物っぽいキャラ造形が苦手だと入り込みにくい。
- 1巻単体ではまとまり切らず、続巻前提の印象が残りやすい。
テンポ・読後感
- 文体は読みやすくテンポもよく、勢いで一気に読める。
- 全体の空気はポップだが、題材は重く不穏で、軽さと重さの落差がある。
- 展開はあっさり進む部分と急ぎ足になる部分が混在する。
- ふざけたノリの中に、鋭く刺さる残酷さや思想性が差し込まれる。
- 変な話、奇妙な味、チグハグさが魅力として受け取られている。
キャラクターへの評価
- ルイシュは好感を持たれやすく、作品の中心的な魅力として挙がりやすい。
- 涙珠は強い印象を残すキャラで、可愛い・良いキャラとして評価されやすい。
- 那智は扱いの弱さや感情面の掘り下げ不足が気にされやすい。
- ミタマは女装や見た目の可愛さで注目される一方、主人公としての存在感は賛否がある。
- 家族キャラは全員どこか壊れている、歪んでいるという見方が目立つ。
巻一覧
この巻のあらすじ
「兄さんは無価値です。まるで犯人のわかっている推理小説。まるで砂漠の中の船。まるで諸葛孔明の退場した後の三国志。まるで穴のあいたコン○ーム。それから――」優等生で名門の出である神倉ミタマは、心優しい同級生・贄川那智に恋をしている。しかし、ある日那智は足に重症を負ってしまい、この社会の決まりによって「処理」されることが決まってしまう。那智を救うことのできる唯一の手段「弱者保護権」。その権利を持つ姉・珠花に会うために、妹・涙珠の協力を得て家を飛び出したミタマだったが、珠花はしばらく見ないうちにとんでもない人物になってしまっていて――。
この巻のあらすじ
優等生で名門の出である神倉ミタマは、心優しい同級生・贄川那智に恋をしている。しかし、ある日那智は足に重症を負ってしまい、この社会の決まりによって「処理」されることが決まってしまう。那智を救うことのできる唯一の手段「弱者保護権」。その権利を持つ姉・珠花に会うために、妹・涙珠の協力を得て家を飛び出したミタマだったが、珠花から権利をもらうことはできなかった。かくなる上はもう一人、権利を持つ兄・玉風を頼るしかないのだが、彼は山中の奥深くに引きこもっている残念な人間で、会うためには男子禁制の「あるゲーム」をクリアしなければならず――。
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