本作は、迷宮都市『灰色の隣人』を舞台にした異世界ノワール。ダンジョンから生まれる財宝と魔物をめぐって、冒険者、教団、近衛騎士、裏社会の思惑が同じ街でぶつかり合う。中心にいるのは、王国再興を目指す姫騎士アルウィンと、表向きは怠け者に見えながら裏で危険な相手を処理する元冒険者マシュー。二人の主従関係を軸に、迷宮攻略だけでなく、治安、信仰、政治、過去の因縁へと話が広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 迷宮都市の治安悪化や裏社会、薬物、犯罪が絡むダークな舞台設定が強い。
- ヒモのマシューが裏で動き、姫騎士アルウィンを支える関係性が独特で印象に残る。
- 口汚さやノワール寄りの空気感が作品の個性として受け取られている。
- バトルや暗躍の場面で、普段とのギャップが出るマシューの動きが見どころになっている。
- 太陽神教や伝道師まわりの不穏な伏線が続き物としての引きになっている。
こんな人におすすめ
- ダークファンタジーやフィルム・ノワール風の空気が好きな人。
- きれいごとよりも、裏社会や不条理を含む重めの物語を読みたい人。
- 口の悪い主人公や、ろくでなし系の男が実は支える側に回る話が好みの人。
- 姫騎士とヒモというひねった関係性、主従でも恋愛でも割り切れない距離感を楽しみたい人。
- 先の展開を追うシリーズものとして、不穏な伏線を味わいたい人。
人を選ぶポイント
- 胸糞寄りの展開や陰鬱さがあり、軽快な冒険譚を期待すると重く感じやすい。
- 主人公の下品な言動や殺人への踏み込みが合わない人には厳しい。
- 姫騎士の活躍や甘いイチャイチャを前面に期待すると物足りない。
- 物語の進みが遅めで、助走や準備の巻に感じる人がいる。
- 単巻で強いカタルシスを求めると、伏線重視の構成に不満が残りやすい。
テンポ・読後感
- 全体は重く湿った空気で、明るさより不穏さが勝つ。
- 地上の喧騒や建国祭のにぎわいの裏で、暗部がじわじわ広がる流れ。
- バトルや追跡、暗躍はあるが、爽快一直線というより綱渡り感が強い。
- 巻を追うごとに状況が複雑化し、カオスと緊張感が増していく。
- ところどころで軽口や下品なやり取りが入り、重さの中に荒っぽい温度がある。
キャラクターへの評価
- マシューはクズっぽさと有能さが同居し、評価が割れやすいが強い印象を残す。
- アルウィンはかわいさや気高さだけでなく、振り切れた面や危うさも目立つ。
- 二人の信頼関係や命綱のような結びつきが、物語の芯として受け止められている。
- ヴィンセントやナタリーなど、周辺人物が不穏さや混乱を加速させる存在として印象的。
- 主要人物が善人ばかりではなく、全体に癖の強いキャラが多い。
巻一覧
この巻のあらすじ
★第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作★
灰と混沌の迷宮都市『灰色の隣人(グレイ・ネイバー)』。 数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯りの影には、必ず害虫が潜む。そんな掃き溜めに咲く汚れなき深紅の花が姫騎士・アルウィン。王国再興を志し秘宝を求めるダンジョン攻略の急先鋒ーーそして彼女に集る元冒険者・マシューは、この街に数いる害虫の一人だ。 仕事もせず喧嘩も弱い腰抜け、もらった小遣いを酒と博打で浪費するクズ、そう人は罵る。
--しかし、彼の本当の姿を知る者はこの街にはいない。
「お前は俺の飼い主(おひめさま)の害になるーーだから殺す」 「おい、てめぇ! ただの腰抜けじゃ……ッ!」 「内緒にしてくれよ。俺たちみたいな害虫が何をしているかなんて、彼女は知らなくていいんだ」
--彼は自らの手を汚すことを厭わない。
「マシュー、お前は私にとって大切な命綱だ」 「君が必要とする限り、俺はこの手を離さない。言っただろ。俺は君の『ヒモ』だって」
--全ては姫騎士様のために。
選考会騒然! エンタメノベルの新境地をこじ開ける、衝撃の異世界ノワール!
この巻のあらすじ
★第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作★ ★2022年2月新作ライトノベル初動売上1位達成★
灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。 強者が弱者を食い物にし、運良く生き残っても同じ弱者が群がってくる。吐き気を催す『食物連鎖』が起きるこの街で、今日も害虫たちが蠢き嗤う。姫騎士アルウィンのため、密かに手を汚し続ける元冒険者マシューも、この街に数いる害虫の一人だ。
進まない迷宮攻略、改善しない自身の『症状』に焦るアルウィン。静かに勢力を伸ばす太陽神教。マシューの悩みの種は尽きない。そんな悪徳の街の日常に波紋が広がる。王都から送り込まれた、治安維持のための近衛騎士隊のせいだ。しかも、その隊長ヴィンセントは、謎の死をとげた妹の事件を調査していた。マシューは妹殺しの容疑者としてアルウィンの元から引き離され、不安を抱える彼女を一人にしてしまい……
「もっと私を大切にしろ。お前の宝物なのだろう?」
一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第2弾!
この巻のあらすじ
★2022年9月からコミカライズ連載スタート★ ★シリーズ重版続々★
「マシュー、助けて。いやだ、死にたくない……」 「俺は君の命綱だ。何があろうと、どんなに深くに沈もうと、俺が必ず救い上げる」
灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。 姫騎士アルウィンのため、密かに手を汚し続ける元冒険者マシューも、この街に数いる害虫の一人だ。
悪徳の街を揺るがす魔物の大量発生ーースタンピードの兆候。世界最後の大迷宮『千年白夜』内に取り残されてしまったアルウィンを救うため、マシューは決死の覚悟で太陽の光が届かぬ地へと潜る。立ちはだかる危機の数々、凶悪なモンスター、そして下劣な『伝道師』の魔の手が……呪いを抱えた最弱のヒモは、かつてない困難を前にどう立ち向かうのか!
一人の『ヒモ』とその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第3弾!
この巻のあらすじ
★コミカライズ1巻好評発売中!★ ★重版続々の人気シリーズ★
「やめてくれ、アルウィン。なぜ君が……」 「私を信じろ、マシュー。命綱を信じる、私を」
灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。姫騎士アルウィンのため、密かに手を汚し続ける元冒険者マシューも、この街に数いる害虫の一人だ。 迷宮都市『灰色の隣人』へと帰還したマシューたちを待ち受けていたのは、想像とは正反対の『建国祭』に浮かれる住民たちの姿。 スタンピードは? 太陽神教は? 『伝道師』の思惑は? 疑問を打ち消すような喧騒のなか、密かにヤツらは街の暗部を色濃く、赤黒く染めていきーー そして、誰もが他者を顧みないこの悪徳の街で、アルウィンは状況を打開するために『最悪の一手』を打とうとする。 「お前と出会ったこの街を、第二のマクタロード王国にしてやるものか」
一人のヒモとその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第4巻!
この巻のあらすじ
★アルウィンのボイスドラマ好評発売中★ ★重版続々の人気シリーズ★
灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。 一躍、街の英雄となった姫騎士アルウィン。一方、ヒモのマシューは以前にも増して周囲の人間から疎まれるようになっていた。しかし、光が強くなれば闇もまた然り。アルウィンの症状は着実に進行し、肌に浮き上がる黒い斑点は彼女を苛む。 そんな二人の前に現れた、マシューの死んだはずの仲間、『百万の刃』のメンバーだったナタリー。彼女のもたらす『暴風』がマシューの周りをにわかに騒がせる。一方、冒険者ギルドでは『スタンピード』収束もつかの間、ギルドマスターが一連の責任を取らされる形で突然逮捕されてしまう。だが、急な出来事には必ず裏がある。死んだやくざ者が残した隠し財産、およそ金貨百万枚。ギルドマスターは唯一、その行方を知っているというのだ。巨万の富を狙い、表社会・裏社会入り乱れる争いが水面下で勃発。加熱した争いは、孫娘のエイプリルにまで及び、マシューとアルウィンは寄る辺なき彼女を守ると決める。 しかし。街が再び混乱する最悪のタイミングで、太陽神の伝道師たちの魔手が彼らに迫ろうとしていたーー
公権力、裏社会、太陽神教。悪意に満ちた三つ巴のなかで、マシューは心優しき少女を守ることができるのか。 加速する異世界ノワールは第2部へと突入する!
この巻のあらすじ
★TVアニメ化決定! シリーズ累計20万部突破★ 「たとえ地獄に落ちようと、お前が一緒にいるのなら構わない」 「俺だってそうさ」 『隠し財産』騒動も解決し、『解放』の解毒薬も完成して、すべて順風満帆かと油断したその時。ついにマシューの正体が聖護隊のヴィンセントに知られてしまう。マシューが再び犯人に見定められると、執拗な捜査は主のアルウィンにまで及ぶ。一方、街では太陽神や大地母神の信徒が水面下で争い、そこに裏社会の人間までもが複雑に絡みあって、街は再び混沌に沈もうとしていた。 --果たして主従の罪は白日のもとに晒されてしまうのか? 加速する異世界ノワール第6弾!
この巻のあらすじ
★TVアニメ化決定の人気シリーズ最新刊★ 主従の前に現れたのはアルウィンの元婚約者であり隣国キングスフォードの第二王子クライヴだ。彼は再びアルウィンに求婚し、迷宮攻略を禁じようとする。さらには拡大する砂漠化の原因たる迷宮の封印を提案し『灰色の隣人』に波紋が広がる。封印か、存続か。太陽神教や大地母神教、裏社会も暗躍し分断される世論を前に、マシューはひとり無力感を覚えていた。いかに日の下で怪力を振るおうと、いくら闇夜に紛れて邪魔者を消そうと、政治とは個人の力では動かしようがない。一方で、混乱する街に集結していく、元『百万の刃』の英雄たち。その中のひとり、『死の天使』の異名を持つラファエラはマシューのかつての恋人でもあって…… 立場の違い、負い目、劣等感、些細なすれ違いーー飼い主とヒモを結ぶ赤い糸は、今まさに混沌とした街の風に揺れている。激化する異世界ノワールはついに第2部クライマックスへ!
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